注文住宅には、価値の創造が求められる。

家の近所で、新築マンションがバカスカ建ってます・・・

その効果なのか、 家からちょっと遠い、 たまにしか行ってなかった、とあるチェーン店系のスーパーと、 同じ系列のお店が、近所にオープンしてました。こうなると、もう遠い方の店は行きません(笑)

やはり、日用品レベルになると、一般化してどこでも安定して手に入るモノって、 差別化が難しいです。このように、一般化していき、差別化が困難となっていく製品やサービスのことを、コモディティ化するとも言います。

コモディティとは、一般化したため差別化が困難となった製品やサービスのこと。 所定のカテゴリ中の商品において、製造会社や販売会社ごとの機能・品質などの属性と無関係に経済価値を同質化することを指す。

コモディティ化された製品やサービスって、どこでも同じ(同等)だったりするので、「近い」とか「安い」とか「便利」とか、コストパフォーマンスな判断基準になりがちです。つまり、コスパ志向ってことですね。

注文住宅の半分はコモディティだけど・・・

では、注文住宅はどうなのかと言うと、注文住宅の半分はコモディティです。

たまに注文住宅のことを「既製品の組み合わせ」と表現していたりするように、住宅を構成する建材や設備などがそれにあたり、それらには類似品や同等品もあり、安定しています。

じゃあ、コスパ志向になるかというと、ターゲット層の所得によって、異なってきます。

下記データは、マンション相場情報サイト「マンションマーケット」を運営する、株式会社マンションマーケットが、運営する住宅系ニュースサイト「マンションサプリ」にて、30代~50代の男性を対象に行ったアンケートです。

もちろん、マンションでのデータなので参考値ですが、注文住宅もある程度近いと思われます。

低所得層ほど、価格が最優先なのはわかりやすいです。ただ、それでも30%を超えてないんですよね。(200万未満は購入層ではないですし・・・)

注文住宅には、価値の創造が求められる

注文住宅って、他人から見たり、合理的に考えたら、ムダっぽく思える部分が結構あったりします。ですが、住んでいる当人がこだわって満足を感じている箇所だったり、つくり手側が提案して、住み手が気に入って取り入れる箇所がたくさんあったります。

例えば、箱階段でもいいけども、螺旋階段にしたり・・・

例えば、普通の横滑り窓でもいいところを、船窓にしたり・・・

例えば、ユニットバスでもいいところを、造作のタイル仕上げとネコ脚バスにしたり・・・

例えば、部屋にしてもいいのに、ベランダを広く取って、デッキをつくって、ハンモックをぶら下げてみたり・・・

などなど、よりコストが掛かるかもしれないけど、創造された価値ある何かが求められていたりします。

つまり、注文住宅は、(ムダも含めた)価値の創造が求められるジャンルってことです。半分は「コモディティ」で、半分は「創造された価値」ということなのです。

コモディティの場合は、より安く、より強く、より便利などの、「より◯◯」という話なので、「価値を創造する」というレベルではありません。なので、コスパ志向だけを持ち込もうとすると、いろいろと矛盾や不具合が起きます。

そして、「創造」ですから、生み出す意識を持って向き合わない限り、生まれやしません。デザインとかDIYなどの手法以上に、コンセプトとか本質的なところの魅力も必要です。頭を使いますし、家のことが好きではないかぎり、楽ではないですよ。

コモディティである性能や設備、建材に頼りたいなら勝手に頼ればいいと思ってます。ただ、その行末は見えているので、突き放しますが・・・(笑)

性能や設備に頼りたいなら勝手に頼ればいい。

2017年8月26日

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。