住宅ニュースをピックアップ【2017年9月4日号】

【1】住まいの広さはどのくらいが基準になる?

国が定めた目標値、戸建住宅の面積水準:理想の住まいの広さは3人家族で約30坪、4人家族で約38坪程・・・「理想ってなんだよ。」と突っ込みたくなるところですが、こういう数値を鵜呑みにすると、ちょっと危険かも。実際の広さと体感する広さって、設計の良し悪しで全然変わってきますからね。

【2】冷暖房費をぐっと減らせる省エネの家「パッシブハウスの五原則」とは?

何年か前から、断熱面に意識高い工務店から、やたら「パッシブ」という言葉を聞いてきましたが、パッシブハウスが良い悪いということではなく、本当に適したことなんて、誰もわかっていないのですから、「他人が決めた基準を満たせばいい」という考えを持った時点で進化が止まるんですよ。だから時代遅れになるんです。パッシブを取り入れるなら、パッシブを超越しろってことです。

【3】【熱と暮らし通信】「キッチンスペース」に関する意識調査

「キッチンを自分らしくカスタマイズしたい人は7割以上!いまやオープンキッチンが主流!憧れるのは “魅せるキッチン”」というサブタイトルと、

  • 人気のキッチンスタイルは料理をする人と食事をする人が繋がる「オープンキッチン」
  • 今のキッチンに満足している人・他人に見せることができる人は半数以下
  • 収納方法について調査!鍋・調理グッズや食器は「しまう派」が多数
  • こだわりのキッチン家電1位は「冷蔵庫」!2位「コンロ」、3位「オーブンレンジ・電子レンジ」
  • 作った料理を撮影し、SNSやブログに投稿する人は若い世代ほど多い傾向に
  • 住宅購入・リフォーム時、キッチンにこだわりたいと回答した人は約8割!
  • キッチンを自分らしくカスタマイズしたい人は7割以上と多数

という調査結果から、魅力的なキッチンを提案できる人は強いですね。システムキッチンのカタログ見て「どれがいいですか?」という提案は、時代遅れですよ。

【4】チラシやポスター、いらない紙で“建設”。26歳日本人建築家の「イベント用・ちょうど良い建築物」

なかなか日本では見かけない紙の建築ですが、すごく期待している分野です。家の内部につくる小屋っぽいスペースとか、木だけでなく、紙でも実現できると思っています。

ちなみに、このコペンハーゲンでの建設にあたり、クラウドファンディングで資金を募ってたようでうす。

【5】いま最も勢いのある建築家集団MVRDVが実現した「理想のオフィス」|オランダ・ロッテルダムを訪ねて

事務所は集合住宅のリノベーションです。こういった事務所の在り方は、デザイナーに特化したシェアオフィスみたいな形で実現できそうですね。この建築家集団が設計した、食品市場が集合住宅と一体化した住居一体型の市場「マルクトハル」も面白いです。

【6】4人家族が幸福に暮らせる家の広さは27坪?

これからの注文住宅は、つくり方が変わらない限り、確実に狭くなりますよ。消費税アップ 、新製品や新技術、人件費の高騰など、コストが上がる要因はたくさんあります。ですが、出せる予算の上限は、親からの支援がない場合、収入の増加に比例してきますからね。掛かるコストが上がれば、家の広さは狭くなりますので、広さに対する対応力が弱いと、住み手側は確実に損をするでしょう。

【7】Studentboende: Student Unit / Tengbom

やっぱり外で使う小屋規模の家は、キッチン、洗面、トイレがある方がいいですね。これでシャワールーム付いてたら、住みたいです。

【8】id.artsは数種類の3Dプリント方式を採用した高精細な3Dプリント製キッチンシミュレーション模型を開発

住宅のプレゼン用で使う場合、3Dプリンタはここまで高精度である必要性もないのですが(笑)VR/ARシミュレーターとも連動できるデータなので、疑似体験用が高精度だと、どんな見え方になるのか気になります。

【9】iPhone合体360度カメラInsta360 ONE発売。6軸手ブレ補正で「バレットタイム」撮影、編集も大幅進化

iPhoneに接続して撮影するカメラですが、下記の紹介映像が参考になります。写真だとその瞬間を360°撮影してくれる感じですね。リコーのTHETAとかもいいですが、iPhoneだとそのまま編集してアップロードできるので、楽ですね。

【10】建築模型をデジタルで投影!世界初の3Dホログラムテーブルは2018年に発売予定

一般向けにはまだまだ先でしょうが、打ち合わせしてる最中に目の前で修正が反映される3Dはプレゼンとして効果的ですよ。

【11】失業保障、買い物5%割引なども 付加価値のある「住宅ローン」5選

どこもそれなりに低金利ですから、金利が安ければいいという時代じゃないですね。それぞれの家族のライフスタイルに合う付加価値だと、決め手になりそうです。戸建てで見落としがちな修繕費の積み立て。なので、修繕に関連した付加価値とかあってもいいかもしれませんね。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。