来年に向けて、仕事の幅を「住宅だけ」ではなく、ライフスタイル分野まで、広げようと動いています。「何かを手に入れるためには何かを捨てなければいけない」という言葉があるように、ブログやメルマガに費やしていた時間を、今は別のことに費やしています。
不思議なもので、そういった話を関係者にしていくと、「こんな人がいるから紹介するよ」など、新たな繋がりがそこに生まれたりします。また、住宅系の仕事でも、面倒だなと感じる話は断っていたり・・・
もちろん、ブログとメルマガを更新しないと、サイトへのアクセス数は減ります。ですが、リアルなところで動いていただけている(営業してくれたり、紹介してくれたりする)方がいると、会ったこともない新規の方に向けて、時間を掛けてブログやメルマガをすることは非効率に感じてならないのです(笑)
では、サイトそのものがもう無駄になってしまうのかというと、そうではありません。現在は、紹介された方が「井内さんってどんな人」と閲覧し、「こういう考えや視点を持ってるんだ」と認識していただくための、分厚いプロフィールみたいな感じになっている気がします。それもこれまでの積み重ねが影響してるってことなので、やってきたことは無駄ではありません。
なぜ、こんな話を書いているかというと・・・
最近、リアルな攻めによる効果を感じているからです。住宅系なら余計にその傾向はあると思っています。ネットだけで完結するビジネスでないわけですし、リアルの魅力がないと、やはり成果には繋がりません。
実は、業界の集客話がネットに偏りつつあるので、最近、リアルの魅力を中心に話すことが多いんですよね。価値の見直しみたいなことです。
上記の話に関連した話で、最近あった打ち合わせの興味深い内容がこちら。
ショールームへの集客
ショールームと言えば、モデルハウスを持たない工務店以外に、建材会社も自社の建材を展示するショールームを持っていたりします。
以前、「見せるだけのショールームは時代遅れ」という話を書きましたが、
今回は工務店ではなく、建材会社での話。建材会社のショールームも、大抵どこも集客に困っています。
企画会社とWEB会社が参加しての打ち合わせでしたが、WEB会社の方の建築素人感覚でも「ショールームって必要なんですか?」という素朴な疑問も出るくらいですから、時代遅れのビジネスモデルなのは否めません。
ただ、それが通じた時代を経てのことなので、今更それをツッコんでも、どうしようもできないほど頑固な経営脳です。そしてそれに従う多くの従業員の中で、異端児的に時代遅れのビジネスモデルを壊そうとしても、無理な話です。経営者が変われば別ですが(笑)相談者はあくまでも会社員ですからね・・・
つまり、リフォームやリノベーションみたいに、決められたハード(大枠)の中で、どう再生するかしか手段がないわけです。
「理由をつくる」しかない。
そうなると、大きな答えは「理由をつくる」しかありません。つまり、ショールームに来るための理由をつくるってことです。
細かい話は割愛しますが、建材というモノでは「来る理由」に成り得ないんですよね。建材は一品物ではないですし、競合にも同等品がある以上、差別化できる価値にはなりません。
一番簡単な理由付けは「人」であり、下記の様に、コンシェルジュ的な相談者がいることも、来る理由をつくることの一つになります。これはこれで、「人」そのものの魅力に大きく影響してきますが・・・
建材メーカーが提案しているのは、仕上げや設備の話なので、リノベーションというより、リフォームだと思うのですが、その辺の言葉の定義が曖昧なのも、リノベが認知されやすい理由なのかも。… https://t.co/ohAmFsRuMt
— 井内智哉 (@designattract) October 22, 2017
ただ、、、リアルの魅力の充実さを考えていくと、「場」があることって、武器にはなるんですよね。行動が伴う話ですが、(他人に迷惑をかけない)弱みって、視点を変えることで、強みに変えられるんですよ。