敢えて小さくする「敢小住宅」

先日、改めて「九坪ハウス考」という記事を読んでみました。

文字が小さく文字数も多いので、PCで見ると読みづらいのですが、スマホの文字の大きさを変換してくれる自動リーダーを使うと、スマホの方が読みやすかった(笑)

改めて読んでいるからと言って、今さら「九坪ハウス、建てようよ!」なんて、呼びかけるつまりはありません。やはり、つくる側も住む側もかなり選んでしまうのは明らかですし、ビジネスとして上手くいかないのは、これまでをみればわかります。2000年前後にグッドデザイン賞や雑誌での特集などで、注目を集めたにも関わらず普及してないってことは、「売れない」ってことなんでしょう。個人的には考え方は好きですけどね。

「9坪」はあくまで、建坪(建築面積)の話で、三間×三間=9坪の一階と、3坪の吹抜けと6坪の二階で総床面積は15坪です。ただ、「九坪ハウス考」を読むと、この広さでは3人が限度のようで、4人家族だと、吹抜けを潰して床を貼り、床面積を18坪にしているようです。

もともとオリジナルの最小限住居も、さまざまな変更を経験している。三人で住みはじめ、二年後に長女が生まれ、すぐに二階の床をはったらしい。

三間×三間の「九坪ハウス」って、玄関がないんですよね(笑)デッキのある引き違い戸から出入りするっていう・・・三間×三間だと、建築的な要素が強いのか、普通の人が住むのはハードルが高いですね。

増沢洵《最小限住宅》平面図 出典=『現代日本建築家全集13』(三一書房、1972)

世間の広さの感覚は・・・

「4人家族に必要な広さは、どのくらい必要か?」なんて、本当の答えは誰もわかりません。その家族のライフスタイルも関係してきますから、35坪でないと暮らせないかもしれませんし、27坪でも暮らせるかもしれません。

4人家族27坪はマンションでのデータのようなので、戸建てだと30坪位でしょうか。

国は4人家族で38坪という目標値(笑)

その辺りのデータを踏まえたら、「三間×三間」からもうワンサイズ大きい、三間半×三間半の約25坪辺りが、一般的な4人家族向けなサイズかもしれません。そのサイズに実際に住んでいる方は、何組も知っていますし、ちゃんと設計すれば、4人家族でも狭さを感じず、十分に暮らせます。

「約25坪の小さな家が絶対だ」と押し付けているわけではなく、「自分たち家族に必要な広さはどのくらいなのか?」そんな風に考えるキッカケになればいいんですよ。その上で必要であれば広くすればいいと思います。最小限住宅とか小さな家とか、受け止められるのは全体の2割いればいいほうです。

個人的には、「広く建てることもできるけど、敢えて小さくする」という『敢小住宅』がいいですけどね。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。