先日、アメトーークで将棋を取り上げた「将棋たのしい芸人」で、気になる視点がありました。

将棋は、子供の頃少しやったくらいのルールを知ってる程度なのですが、以前にも下記のような記事で取り上げたように、ここ数年の将棋界は堅さがほどけてきていて、初心者でも接しやすい状況になっています。
棋士と建築家、個の魅力やスキルで勝負していくという点では、共通している要素はたくさんあると思っています。
プロの私生活は魅力的なコンテンツになるか?
将棋好きの人にとっては、棋士のプライベートが見たくなる。そういった背景からか、昔、「棋士名鑑」という棋士にプライベートにスポットを当てた、DVDが発売された。
記念すべき第1巻は、谷川浩司さん。永世名人でもあり、切れ味鋭い攻めの棋風で多くの将棋ファンを魅了しています。
だが、2巻3巻と続くことはなかったそうです。プロのプライベートの姿は、ハイレベルなプロであっても、よほどのアイドル性がない限り、ビジネスとしては成り立たないってことでしょう。「金払ってまで見たいとは思わない」ってやつです(笑)
ただ、プライベートなどをさらけ出すことで、親近感を与えるという点では良いので、お金が掛からないSNSやブログなどの地道な発信が、最適ってことですね。
メインの楽しみ方以外の楽しみ方を作り出せるか?
その他、面白い視点だったのが、将棋を指すだけではい他の楽しみ方で、3つほど挙げていました。
- 観る将=指さないがプロの対局を観る。
- 撮る将=棋士の写真を撮って楽しむ。
- 食べ将=棋士が注文したメニューを食べる。
それぞれの視点は、住宅でも活かせるのでは?と思っています。例えば、
「観る将」の視点で考えたら・・・
つくり手と施主以外が、他人の家であるその施主の家を楽しめることができるか?ということでしょう。見学会の集客にも繋がる話ですね。
でも、新規客だけに限ったことではないですよ。すでに引き渡した施主にも同じことが言えます。すでに引き渡した施主も楽しめるかどうか?
大半は、すでに引き渡した施主を、見学会には招待しないですからね。お客にならないから(笑)
「撮る将」の視点で考えたら・・・
「写真を撮って楽しむ。」って、建築物には鉄板ですし、住宅にも一見ありそうなのですが、これが意外と少ない。外観に限らず、内部も・・・。
多分原因は「映えない」ことかと。住宅そのものが映えてないケースもあれば、映える構図が見つけられないケースもあるでしょう。
まずは、スマホからで十分なので、つくり手側から「写真を撮って楽しむ。」ことをしないといけないでしょう。
「食べ将」の視点で考えたら・・・
将棋の場合は対局が長いし、長時間同じ絵面になりがちなので、途中の食事が注目されています。「将棋めし」というマンガもあるぐらいですから。
でも、住宅の場合は、つくり手側の食事よりも、家電や雑貨を使いこなす様子だと思いますよ。ただの建築物だけでは豊かな暮らしは実現しません。最近、建築家が勧める家電やツールの記事も出てきましたが、まだまだ少ないですね。
