工務店経営者が自社の損益分岐点売上を知るには?

損益分岐点売上とは、利益0が達成される売上額のことです。

毎年圧倒的に儲けている会社であれば、自社の損益分岐点売上を、気にする必要はないかもしれませんが、赤字か黒字かの前後にあたる会社であれば、自社の損益分岐点売上は気になるところです。

求め方には大きく分けて2つあります。

損益分岐点比率から求める方法と、粗利益率から求める方法です。

損益分岐点比率から計算する方法

損益分岐点を最も簡単に求める方法は、現在の売上高に、損益分岐点比率を掛け算する方法です。

損益分岐点比率とは、売上高に占める損益分岐点売上高の割合のことを指します。つまり、固定費を粗利益で割り算したものが、損益分岐点比率です。損益分岐点比率は低いほど不況抵抗力が強く安全と言われています。

一般的な数値の目安としては、

  • 100%以上・・・危険水準
  • 90%以上・・・改善が必要(売上や粗利増加対策、固定費削減対策が必要)
  • 80~90%・・・標準水準(景気によって左右される可能性はある)
  • 80%以下・・・安全水準(景気など外部要因に対しても比較的強い)

とのことです。

そして、その比率を、現在の売上高に掛け算すると、損益分岐点売上が算出されます。

  • 損益分岐点比率(%)=固定費 / 粗利益 ✕ 100
  • 損益分岐点売上高 = 売上高 ✕ 損益分岐点比率

例えば、売上高が3億円で、損益分岐点比率が85%だとしたら・・・

損益分岐点売上は、3億円✕85%=2億5500万円 ということになります。

粗利益率から計算する方法

こちらは原始的な方法ですが、経常利益を0にして計算する方法です。

経常利益を0として考えた場合、固定費と同額の粗利益を稼げばいいことになります。

そして、その粗利益を粗利益率で割り算すると、損益分岐点売上が計算できます。

  • 粗利益率(%)= (粗利益 / 売上高) ✕ 100
  • 損益分岐点売上高 = 粗利益 / 粗利益率

例えば、固定費が7000万円で、粗利益率が28%だとしたら・・・
(経常利益を0なので、固定費と粗利益が同額)

損益分岐点売上は、7000万円/28%=2億5000万円 ということになります。

こちらの方法のほうが、目標の利益から、必達の売上高を逆算しやすいです。

例えば、経常利益1000万円を目指すとなると、

(7000+1000)万円/28%=約2億8600万円ほどになります。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【12月11日開催】経営のシンプルな法則を知るだけで業績が良くなる!

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。