儲かる工務店を築きたいなら経営診断を始めよう。

経営分野を学べば学ぶほど面白いのが、「中小企業の場合、他社の成功ノウハウは役立たない」という話が多い気がします。

なぜなら、今の時代の流れ方を踏まえたら、成功ノウハウなんて公開されることで、どんどん陳腐化していきますし、そんなものをそっくりそのまま真似たところで、まず役に立ちません。そして、中小企業だと資金も人材もバラバラです。零細企業ならなおのこと。

そんな状況下を踏まえたら、中小企業成功ノウハウは十人十色、企業の数だけ存在するということでしょう。たとえ他社の成功ノウハウでも、参考情報として捉え、自社の経営環境を考慮してアレンジをしないと、役立たないということなのです。

経営関係の話は結局のところ、自社の経営状況を分析し、改善し、計画し、実行する。といった、地道な繰り返しをやり続けることが説かれています。PDCAってやつですね。

経営診断の主な手法と効果

一般的に中小企業の経営診断には、「お金」と「人材」があるようですが、ここでは「お金」の部分での主な手法を挙げていきます。

損益計算書(PL)を元に、儲けの構造の見える化

  • 損益計算書から変動損益を浮き彫りにする
  • キャッシュフローのシミュレーション
  • どこに手を打てば利益を出せるかを可視化
  • 儲かる構造のビジネスモデルを構築する

など、会社の収益体質を診断していきます。また、診断結果を参考数値と照合することで、改善点と改善目標を明らかにしていきます。

参考数値は、下記の「木造建築工事業(工務店)の黒字企業の経営指標」をご覧ください。

木造建築工事業(工務店)の黒字企業の経営指標

2018.10.26

キャッシュフロー計算書(CF)を元に、利益の行方の見える化

  • 儲けた利益がどこに消えたかを見える化
  • 「利益」と「お金」の違いを浮き彫りにする
  • 真の利益を明確にする

会計上の見せかけの利益ではなく、経営者が自由に使える真の利益をはじき出します。

賃借対照表(BS)を元に、財務体質の見える化

  • お金を4つに分解して改善ポイントを探る
  • 財務体質から見える戦略
  • 銀行から借入していい金額を見出す
  • 節税による本末転倒を防ぐ

財務体質から安定資金を浮き彫りにし、資金繰りを可視化していきます。

儲かる会社をつくるための「経営診断」

人間も健康診断の数値が悪ければ生活習慣を正したり、病気の早期発見で早めの対応することをします。それと同様に、儲かる会社をつくっていくなら、工務店経営でも診断による改善や早期発見による対応を行っていくことが必要でしょう。

会社が衰退する根源は、どんなことであれ「経営課題の見落とし」に行き着きます。つまり、経営者の責任です。「どんなことであれ」ですから、日頃から会社衰退のリスクを軽減する取り組みしていく必要があります。

それが「経営診断」なのです。つまり、会社の健康状態を診ることです。企業にも、業績悪化という名の病気がいますからね。

そして、病気が深刻化すると治りにくいのと同じで、業績悪化も深刻化したら改善しにくくなります。債務超過で業績悪化が末期症状まで進行していたら、手の施しようがなく、倒産しか道がないわけです。(どこかが買収してくれるなら別ですが・・・)

なので、予防医学や予防医療と同じ様に、経営もリスクに対して先手を打っておくことは必要です。経営診断で経営課題が見つかれば、その課題を解決するための経営改善に取り組むことができるわけです。

つまり経営診断は、会社衰退のリスクを軽減する取り組みであり、儲かる工務店をつくるための一歩と言えるでしょう。

経営診断をすることは業績に関係なくメリットがある!

「うちはたいして儲かってないから、経営診断なんて必要ない」という方がいますが、それは大きな誤解です。

経営診断とは、過去・現在・未来の会社の経営課題を明らかにすることですから、業績に関係なく様々なプラス効果をもたらしてくれます。

例えば、赤字経営の場合は、経営診断をすることで、経営課題を解決するための経営目標が明かになります。目標が明確になるということは、赤字脱却への一手が見えてきます。

ただ単に「とりあえず集客すればいい」という安直さから卒業するためにも、自社に適した経営診断を定着させることが必要でしょう。

また、経営診断には、「経営者の成績表」という客観的な評価の側面もあります。

経営成績が思っている方向へと良くならない場合は、

  • 経営改善の進め方に問題がある
  • 経営者の能力に問題がある

のどちらかです。そこを認めず、従来の経営を見直すことなく突き進んでしまえば、失敗リスクは高まっていくでしょう。

業績に関係なく、思うように進んでいない場合は、経営診断の結果を受け止めて、改善方法や経営能力を省みることも必要なのです。

継続した経営診断で、改善効果を測定する

健康を気にする人が、定期的な運動や、毎日体重や血圧を計るように、経営も、経営診断を定期的に実施することで、経営改善の効果を測定することもできます。

経営診断を定期的に行っていれば、事前に赤字経営のリスクを摘み取ることができます。そういったリスクマネジメントから安定した黒字経営に繋げることができます。

定期的に改善効果を測定することで、自社の衰退へ加速することを防ぐこともできますし、その逆に成長を加速させる一手も打ちやすくなるのです。

つまり、「業績が悪化してきたから経営診断をしよう」と自覚症状が出てきた時では、できる改善策も限られてしまい、遅いわけです。

「安定して儲かる工務店をつくるために経営診断を定期化しよう」という考えで、先手で経営診断を行うことが必要なのです。

また、経営診断を定期化し、会社に定着させることを考えると、経営者自身もある程度の自己診断能力を身につけてるおくことも必要ですね。

定期的な経営診断の適正なペースは?

会社の成長を加速させたければ、経営診断は毎月のペースで行うことが望ましいでしょう。つまり、月次決算(試算表)を行っているかどうかにも関係しています。

月次決算は必ず行った方がいいでしょう。注文住宅の場合、竣工する時期にも偏りもあるため、12カ月全て月次の黒字化は難しいです。

ですが、販売管理費や経費等の固定費の増減を把握したり、未完成現場での工事支出金と完成した現場での未払い金など、入出金のバランスを把握することが必要です。

キャッシュフローを計算し、比較していくことで、資金回収の状況や使えるお金を把握し、経営課題の解決へ向けた行動を起こすことができるのです。

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