2018年の新設着工での持家は、平成に入ってから最も低い水準だったようです。
住宅市場はどんどん縮小していってますね。今の流れでは、市場の拡大は望めませんね。こういう流れでは、各会社ともシェアの維持が必須になっています。
持家は28万3235戸で、平成に入ってからもっとも低い水準。
現実直視、健全な流れだと思う。2018年新設住宅着工、94.2万戸 持家はリーマンショック下回る28.3万戸 https://t.co/17mzgAtskY
— イウチトモヤ@建もの探訪 (@iekotoba) February 4, 2019
住宅市場は、衰退期なんでしょうかね???
個人的には、ギリギリその一歩手前である成熟期な気もしてます。
成熟期にとる基本的な考え方
- 商品・・・付加価値での差別化
- 価格・・・高品質ブランドと価格競争の二極化
- 販促・・・顧客のニーズ(欲求・要求、需要)を満たす訴求
技術的には成熟してきていますし、性能や機能によっての差別化は難しくなっています。
なので、デザインやパッケージ化などの付加価値での差別化は必要です。デザイン面ではこだわる工務店も増えてきましたが、「パッケージ化」という切り口はまだまだ少ないので、狙いどころです。パッケージ化は、わかりやすさにも繋がる話ですから、注文住宅というフワッとしたサービスをわかりやすくする上でも、必要な視点です。
差別化できない場合は、価格競争に陥るしかありません。その先に待っているのは、コストダウンの追求です。小さな会社でこれを続けるのは厳しい話です。だからこそ、高品質なブランド化は必須なり、ブランドを築くための販促努力も必要になってきます。
結局のところ、商品として魅力がないと、マーケティングが成功して短期的に数字を上げられたとしても、長期的には危機にさらされます。
高品質ブランド化にするには、商品に関わる比重がかなり大きい
「高品質ブランド化」には、商品やサービスに関わる比重がかなり大きいです。多分7割ぐらい、商品やサービス絡みではないでしょうか。
商品やサービス絡みだと、
- 価格
- 機能・性能
- 品質(建材・施工)
- デザイン
- 付帯サービス
- ターゲット
- 売り方(販売方法・提案方法)
などが挙げられます。
ブランド化において、デザイン面で軸になるのは、「シンプルさ」です。ごちゃごちゃしたものより、「シンプルで品がある」ものの方が、高級感を感じやすいと言ったところでしょう。
建材に関しては、数多ある建材の中から選定(キュレーション)が必要です。住み手はもちろん、作り手だって全部の建材を熟知しているわけではないため、ここの探索・追求は欠かせません。
残り3割ほどのそれ以外だと、
- 広告・宣伝
- 接客
などが挙げられるでしょう。
「接客」だけでブランド化もありえなくはないですが、それには社長だけでなく社員にも徹底した教育が必要です。人に教育するってかなり大変ですよ。退職するし、新規採用の場合、一から教育が必要ですし・・・
余談
住宅ではないですが、私の昔の同僚で、
- 木造系住宅FC本部の法人営業
- 制振ダンパーの営業
- エコスマートファイヤーの販売営業(←現在ここ)
という経歴の方がいますが、今が一番売りやすいと言っています。
この商品は、暖炉系の商品の中では群を抜いて、高品質ブランド化に成功していると思います。だから、いち営業マンも売りやすいわけです。マネをされた安い類似品も出回っていますが、火を扱う安全性を考えると、しっかりとした会社で買いたいという心理も上手く働いています。
以前、エコスマートファイヤーを良い商品だなと思って問い合わせたら、元同僚が対応して、驚きの再会でした(笑)