小規模工務店に推奨する新しい経営スタイル「知的資産経営」とは?

集客やマーケティングなど、これまでやってきたことを踏まえ、原点回帰として「経営」に着目しています。そして、その流れで、経営勉強会を開催いたします。

【3月6日開催】黒字経営とキャッシュリッチを実現しませんか?

2019年2月1日

経営の話・経営セミナーだからといって、金勘定の話だけではないですよ(笑)

ヒト、モノ、カネのブランディング、つまり、

  • 経営者自身のブランディング
  • 提案する住宅のブランディング
  • 会社のブランディング

ってことです。

もちろん、一朝一夕で実現できることではありません。なので、勉強会という形で長期的に継続する流れで始めることにしました。

経営ということで色々と情報収集していると、2017年頃から、中小企業の経営手法として、「知的資産経営」という手法が出始めているようです。

知的資産経営

知的資産経営(ちてきしさんけいえい)とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない企業に固有の資産を知的資産として認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営手法のことである。wiki

自社の独自の価値や強みにフォーカスしたやり方ですね。

特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方を指すため、

  • 人材
  • 技術
  • 組織力(従業員の士気等)
  • 顧客とのネットワーク
  • ブランド

などの創造や活用が、企業の優位性や競争力に影響を与えているとされています。

これにより、

  • 顧客に対しては、信頼性やブランド価値の向上
  • 取引先に対しては、取引量や取引内容の優遇、新規取引の拡大
  • 金融機関に対しては、資金調達の可能性が拡大
  • 従業員や就職希望者に対しては、やる気や愛着の向上、優秀な人材の採用

といった可能性が高まります。

Wikipediaを見る限りだと、経済産業省も行政書士会も推奨しているようですね。

2017年頃から言われ始めたようなので、新しい様に感じますが、本質的には先述で挙げた、

  • 経営者自身のブランディング
  • 提案する住宅のブランディング
  • 会社のブランディング

にも絡むことです。

各方面に対して開示する方法でもある。

小規模の会社の場合、従来の決算書(財務諸表)を中心とした評価では、本来の価値を知ってもらえないことも多いはずです。

また、経営者はわかっていたとしても、顧客・取引先・金融機関・従業員など、周りの人が必ずしもそれを知っているとは限りません。

なので、財務諸表に加え、非財務の情報(自社の持つ知的資産の優位性)を伝えるため、「知的資産経営報告書」を作成し開示して、自社の価値を知ってもらうというものです。

一例ですが、こんなフォーマットになっているようですね。

  1. 代表挨拶
  2. 事業概要
  3. ビジネスモデル俯瞰図
  4. 商品・製品・サービス
  5. 現在の知的資産経営ストーリー
  6. 人的、構造、組織資産
  7. 当社の業績を支える強み
  8. 今後の方向性
  9. ◯年後の知的資産経営ストーリー
  10. 今後強化すべき強み
  11. 数値計画
  12. アクションプラン・KPI
  13. スタッフ紹介
  14. 企業概要

この手の強みをあぶり出す手法、苦手な人も多いんですよね(笑)

また、これはあくまで現状を映し出す手法なので、何もない(魅力がない)と上手く映し出せないという欠点もあります。

何が価値になるのか?

開示するしないは別にしても、知的資産経営の手法からわかることは、顧客・取引先・金融機関・従業員など、各方面に対して何をしていくか?ってことです。

なので、上記のように現時点の強みをあぶり出すのもいいですが、各方面に対してできることのレベルを上げていくことも必要だと思っています。

顧客に対しては、商品やサービス内容の質の裏付け

顧客に対しては、「この会社の住宅は良いのだろうか?」という信頼のレベルアップでしょう。

「信頼」とは、対象を高く評価し、任せられるという気持ちをいだく意を表すこと。

求められるのは、人、技術、顧客満足度、公的機関や第三者機関からのデータなど、「商品やサービス内容の質の裏付け」といったところでしょうか。コミュニティといった繋がりも信頼から生まれるものですしね。

取引先に対しては、取引することのメリットの裏付け

取引先に対しては、「この会社と取引してもいいだろうか?」という信用のレベルアップでしょう。

「信用」とは、うそや偽りがなく確かだと信じて疑わない意を表すこと。

どんな事業を営んでいるか、技術やサービスの良さ、経営理念、経営状況、販売力、周りからの評判など、「取引することのメリットの裏付け」といったところでしょうか。

金融機関に対しては、成長力や将来性の裏付け

金融機関に対しては、決算書(財務諸表)だけでなく、将来性が求められるでしょう。

経営理念、キャッシュフロー、研修や新商品の開発など将来への投資、販売力など、「成長力や将来性の裏付け」といったところでしょうか。

従業員・就職希望者に対しては、企業の魅力・安心感の裏付け

従業員・就職希望者に対しては、「小さな会社だけど大丈夫?」という不安をなくし、希望を持たせることでしょう。

経営理念や将来性、企業姿勢、事業の優位性、就業規則、福利厚生、従業員の評価基準など、「企業の魅力・安心感の裏付け」でしょうか。

シンプルに考えたら・・・

ごちゃごちゃと書きましたが、シンプルに考えると、「ヒト、モノ、カネの質を高める。」つまり、

  • ヒト:経営者自身のブランディング
  • モノ:提案する住宅のブランディング
  • カネ:会社のブランディング

ってことだと捉えています。

ヒトのところに従業員を入れていないのは、他人を変えるのは一番コントロールができない分野だからです。

変えようとするのでなくて、経営理念や将来性、企業姿勢、事業の優位性、就業規則、福利厚生、従業員の評価基準などといった仕組みや環境で、変われる方向にもっていくか、その環境の魅力に惹かれる魅力的な人を採用するかになるでしょうね。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

この記事が気に入ったらシェアいただけると嬉しいです。


工務店経営者に役立つ
  • ・お金のブロックパズル
  • ・利益を出すためのフローチャート
メルマガご登録者に、木造建築工事業(工務店)の黒字企業の経営指標(参考値)を当てはめた、ブロックパズルとフローチャートを差し上げています。


ご入力いただいたメールアドレスに、不定期メールマガジン『イエコトバ』をお届けいたします。不要な場合、いつでも解除できます。
 

ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。