工務店経営の分岐点は年間20~30棟!?

Twitterの設定を変えようといじっていたら、「ブロックしたアカウント」をふと目にし、「誰かブロックしてたかなぁ?」と覗いてみたら、

・・・いた(笑)

昔、セミナー参加後に、「相談に乗ってほしいから会社まで来てほしい」という問い合わせをしてきた住宅営業マンです。

当時、その問い合わせに対し、「費用をみていただけるなら」ということで返答をし、承諾を得たので、半日ほど時間を設けました。

で、終わった後に、確認で「請求書は◯◯さん宛に送ればよろしいですか?」と確認をしたら、「はい」と返事だったので、後日、その通りに請求をしたのです。

ですが、1ヶ月後の支払日になっても入金ありません。

忘れているかと思い、メールを送っても返信なし。それまで到着時間などのやり取りをしていたにも関わらず、何度か送ったがいっこうに返信はありません。

さらに1ヶ月を過ぎても、音沙汰ないので、「支払いがない場合、保証会社からの請求に切り替わりますよ」とメールを送ったら、翌日支払ってきました(笑)

ですが、遅れたことに対して、なんの説明もありません。

にも関わらず、メルマガを購読していたり、SNSをフォローしてたので、メルマガも強制解除し、SNSはブロックで弾きました。

振り返れば、セミナー費用自体も遅延してたし、会社自体も年間40棟ぐらいで、一番危ないゾーンに属しているにもかかわらず、社長もキャラ作りに必死で、見栄がふんだんに出ていた会社でしたから、こういう会社は数年後にはダメになるだろうな・・・と、思いながら、ブラックリストに追加したのでした。

話は戻り、「ブロックしたアカウント」にあった営業マンのアカウントを見ると、鍵マークがついており、非公開になっていました。

実はこれ、ヤバいパターンで、会社が倒産しかかっている時に起きやすい傾向です。

気になって、その会社を検索してみると、ホームページからはスタッフ紹介などが削除され、更新頻度の高かったブログやSNSも更新されていませんでした。

さらに、匿名掲示板を覗き込むと、案の定、現在Xデー間近の倒産寸前のようですね・・・年間40棟規模だと、倒産すればネットニュースで取り上げられるでしょう。

年間30~40棟って一番危ない

年間30~40棟って、一見凄そうに見えますが、

  • 損失の増加
  • 固定費の増加

で、正直、お金が残りにくい層に属します。

損失は、一棟一棟に社長の目が届かないため、仕組みが整っていないと、クレームも起きやすくなり、増えてきます。

固定費は、30~40棟ぐらい規模になると、営業マンを雇うなど人員を増やす必要があるため、固定費が一気に増えます。

上手くいってる時はいいのですが、人件費など安易に削れない固定費の増加は、売上が減少した時にはかなりの負担になります。運転資金も尽きれば、一気に自転車操業へと陥ります。

さらに付け足すなら、30~40棟ぐらいで失敗していく経営者には、見栄はりが多い気がします(笑)

見栄をはってると、削減という考えには至りませんからね。売上を確保したいから、辞めてく営業マンの代わりに、また営業マンを新規採用したりするんですよ。さらには、集客したいから、広告も打っていきます。

見栄とプライドで、その売上目標が重荷になっていることを認めたくないんですよね。一度築いた実績を崩したくないのでしょう。

そんなやり方をしていたら、終いには、職人への支払いも滞るので、現場もストップし始めます。その頃にようやく施主も気付き始めます。

工務店経営の分岐点は年間20~30棟

工務店経営の分岐点を、20棟と定めています。

これは自身の経験だけでなく、実際に20棟から40棟に伸ばし、その大変さからあえて20棟に戻した工務店経営者の話や、住宅業界の新聞社社長の見解や、全国の工務店に取材しているライターの見解も、踏まえての考えです。

30~40棟辺りで、経営に対する考え方も変わってしまいます。簡単にいってしまえば、社長自身が良いと思っている住宅よりも、売れる住宅を売らなければなりません。

さらに突き抜けようと、60棟100棟目指す人もいますが、個人的にはそういう人は相手をしたくありません(笑)

感覚的ではありますが、10~20棟辺りが、デザインとビジネスのバランスが一番取れている気がします。つくりたい家をつくることができ、お金が残りやすいということです。

 

 

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追伸:工務店経営者の方にお知らせです。
参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。