経営難に陥った時、自主的な廃業ができる工務店経営者はいるのか?

経営話を取り上げるようになってから、工務店の倒産情報を何気にチェックしているのですが、2018年に破産手続開始の決定を受けた木造建築工事業を挙げると、65社ほどいます。

  • (株)大坂組(秋田)
  • (有)伴流工務店(千葉)
  • (有)エフ・マジック(山梨)
  • (有)佐藤建工(東京)
  • 菱和建設(株)(広島)
  • (有)柳川工務店(神奈川)
  • (株)ムラタ建設システム(鹿児島)
  • (有)建匠工務店(神奈川)
  • アール・デコホーム(株)(石川)
  • (有)イソダ建築デザイン(栃木)
  • 伝統建築上総匠の会(株)(千葉)
  • (有)大一工務店(北海道)
  • (株)LifeSaito(岡山)
  • (有)アーバン建設(埼玉)
  • (株)プロダクトホーム(愛知)
  • (株)隆建設(北海道)
  • 駿河工房(株)(静岡)
  • TSホーム(株)(愛知)
  • (株)長野建設(千葉)
  • (株)Forex(山形)
  • 山陽ビルド工業(株)(兵庫)
  • (株)鳴尾工務店(滋賀)
  • (株)アリアホーム(愛知)
  • (株)いずみだ企画開発(宮城)
  • (株)野本工務店(大阪)
  • (有)真健(三重)
  • (有)的場工務店(山梨)
  • (有)遠藤建設(島根)
  • (有)八木工務店(静岡)
  • (株)建辰(神奈川)
  • グレイス(有)(福岡)
  • (株)マクロホーム奈良(奈良)
  • (有)フタフジ工務店(埼玉)
  • (有)三輪建築(兵庫)
  • (株)YTホーム(岩手)
  • (株)黒崎工務店(福岡)
  • いながき産業(株)(千葉)
  • (有)愛建設(高知)
  • (株)バンテック(愛知)
  • (有)北ハウス(秋田)
  • (株)弘建(北海道)
  • (有)カナエ工務店(静岡)
  • (有)大森建設(福岡)
  • いつき建設(株)(広島)
  • (有)永光住宅(静岡)
  • いたの建築工房(株)(石川)
  • (有)コーセイプランニング(愛知)
  • (株)エヌケー(山梨)
  • (株)Sハウスプランニング(富山)
  • (株)細井工務店(千葉)
  • (株)ベック(埼玉)
  • サンファミリーホーム(株)(千葉)
  • (株)ラムズカンパニー(神奈川)
  • (有)エム・メイド(埼玉)
  • (株)板橋建設(神奈川)
  • (株)大吉工務店(茨城)
  • (有)ホシ(山形)
  • (株)建築工房自然木(鹿児島)
  • (株)フォーハウス(神奈川)
  • (有)ケーエム建設(滋賀)
  • (株)サカエ(愛知)
  • SSD建築士事務所(株)(三重)
  • (有)ハウスおじさん(福岡)
  • (株)コンヴィヴィアテナ(千葉)
  • (株)マイン・ハウゼ(千葉)

倒産情報

破産手続きなので、経営者が自主的に会社経営をやめる廃業とは違い、資金繰りがつかず、取引先への代金や従業員への給与が支払えなくなり、これ以上、会社経営が続けられない状態になったということです。

また、「建築工事」で検索するともっといますし、また破産手続きせず夜逃げしてるところもいるでしょうから、実際にはもっと数は多いでしょう。

倒産と廃業は大きく違う。

「倒産」と「廃業」を比較すると、手続き以外だと、

  • 倒産=取引先、従業員、顧客に迷惑を掛ける
  • 廃業=取引先、従業員、顧客にも迷惑を掛けない

という違いがあります。

倒産は、破産手続きを行うことで、現時点の全ての資産・負債を清算していくわけですが、廃業の場合は、会社の資産と借入金や買掛金などの負債の状況を見極めて、完済できることが必要です。

資産の方が多く、負債を完済できるなら、スムーズに廃業できます。ですが、負債の方が多い場合、返済の目途を立てる必要があります。返済計画によっては、取引先や従業員に迷惑が掛かることもありますが、事前に計画を立てて廃業することで影響を最小限にすることができます。返済できないようであれば、自主的に廃業することはできないということです。

廃業のタイミングは難しい

廃業のタイミングは非常に難しくて、「廃業したくない」と思い続けるうちに、会社の業績が悪化していけば、資金繰りも苦しくなっていきます。

資金繰りが苦しくなると、「廃業」を選べない可能性が高くなり、事業を継続して立て直すか、立て直すことが出来なければ「倒産」という選択をしなければなりません。倒産すると多くの人に迷惑が掛かるにもかかわらず・・・

このパターンに陥りやすいのは、30~40棟クラスの工務店でしょう。

過去の良かった時期をベースに考えてしまいますし、一発を狙って、広告の増加や営業マンを採用して、固定費を増やしやすいですし、社長自身が現場に出なくなってるので、お客さんの声も現場の声も聞きませんからね・・・

ダメな工務店経営手腕と、ダメな工務店社長

2019年1月30日

自主的な廃業ができる工務店経営者はいるのか?

後継者問題ではなく、経営難を理由に、律儀に廃業で終えるそんな工務店いるのか?なんて思ってましたが、探すといますね。

例えば、何年か前にブログからたどり着いた工務店ですが、その時にはすでに廃業されてました。

ただ、律儀に廃業に至った経緯まで書かれており、こういう人って、また再チャレンジしたら応援されるんだろうなと思った次第です。

新元号で世の中浮かれモードですが、新しい元号になったからといって、自社の経営が良くなるわけではありませんからね。しっかりと現実直視していきましょう。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【10月31日開催】選ばれる家づくりを実現しませんか?

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

 

工務店経営者にしか実行できない注文住宅10棟を超えるための最低条件(概要編)

2019年9月7日

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。