ブームが起きて去った後に残る「当たり前」は最低基準になる!?

住宅業界に携わって十数年ほどですが、ちょいちょいブームがあるんですよね。

  • 「シックハウス問題」から、自然素材ブーム「健康住宅」
  • 「家は高すぎる」という指摘から、ローコストブーム「ローコスト住宅」
  • デザイン性が重視され始め、建築家ブーム「デザイン住宅」
  • 「家が寒い」という流れから、高気密高断熱や省エネブーム「エコハウス」

そして、ブームが起きて去った後に残る「当たり前」は、最低基準になっていきます。

例えば、自然素材は使う使わないは別にしても、選択肢として取り扱えることは当たり前になっています。

ローコストは、少し前まで「良いものを安く」という考えが当たり前になっていましたからね。枝分かれで、コミコミや定額制が出てきました。ただ、行き過ぎたローコストの反動で、付加価値を付けた高価格帯へ展開するところも増えてきました。

今転換期なのは、デザイン住宅ブームやエコハウスブームの、

  • 設計力
  • 性能

でしょう。小さな工務店の多くが苦手とする2点だと思われます。

性能に関しては、使う建材を変えればある程度解決できる話なので割愛します。また、「省エネ性能の高い住宅の普及促す法律」が成立したので、対応していかないと淘汰されていくでしょう。

レベルの低い中小工務店の淘汰に待ったなし!?

2019年5月11日

最も悩みの種なのは、「設計力」です。できなくても家は建てられるので、必要性を感じない人も多いことから浸透するのに時間は掛かるでしょう。また、本人は設計できると思っていても、その能力が低いケースだってあります。

工務店の設計力を向上させるには?

工務店の経営者は実務のプレーヤーも兼ねてますので、当人にしっかりとした設計スキルがあることが理想です。経営者にスキルがない場合は、スタッフにその力があるといいでしょう。

結局、設計力は、自社で担うか、他社で担うか、自分が担うか、スタッフが担うかになりますので、そのためにするべきことって、そんなに複雑ではありません。

1.建築との定期的な接触

手軽にできるのは、ネットや書籍からの情報収集でしょう。意匠系の情報を取り入れられる情報源に定期的に接することは必要です。

建築家になるわけではないので、いちいち遠方まで出向いて著名な建築家が設計士した建築物を見学に行く必要はないと思っています。設計力が乏しい人にとっては、細かなディテールを学ぶよりも、まずは雰囲気を掴むことが重要だと思っています。

2.設計力のある工務店や設計事務所との交流

セミナーなどに参加するのもいいですが、一方的な受け手ばかりになってインプットを続けても、学んだことはなかなか蓄積されません。インプットしてアウトプットすることで、学びは蓄積されていきます。

インプットしたことを、自社メディア(ブログやSNS)などで発信したり、コンセプトなど方向性の近い設計力ある工務店や設計事務所と交流するなどして、アウトプットすることで、力を付けていくことができます。

3.資格取得へのサポート

建築士の資格取得には、お金も時間も掛かります。そこを会社でサポートすることで、向上心がある人材が集まりやすいという傾向はあります。

資格取得したらステップアップのためにすぐ辞めていくという、したたかな人もいますので、その辺のリスクも考慮した上で取り入れるべきかと・・・

 

勉強会のサイトにも違う視点で取り上げています。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【12月11日開催】経営のシンプルな法則を知るだけで業績が良くなる!

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。