商品やサービスの質よりマーケティングを重視する工務店の行く末

5月頃に工務店の倒産情報について取り上げましたが、それ以降も破産手続きをしている工務店は多々います。

経営難に陥った時、自主的な廃業ができる工務店経営者はいるのか?

2019年5月3日

倒産の傾向パターン?

なんとなくですが、倒産傾向を見ていると、起因と思われることは、

  • 投資した分が回収できない。
  • 本業をおろそかにしている。
  • 時代についていけてない。

だいたいこの3つのどれかに当てはまる気がします。

投資した分が回収できない

投資するタイミングを間違えたり、投資する内容や金額を間違えたりして、その分の回収が計画的に回収できず、負担になっていくというパターン。

本業をおろそかにしている

良い家をつくることよりも、マーケティングとかキャラ作りとかに力を入れてしまうことです。商売の本質を見失い、表面的なことばかりに振り回されてるパターン。

時代についていけてない

勉強不足だったり、不利益になる頑固さが影響しています。新たなツールや外部のサービスを使いこなすことで解決できることも、「わからない」から行動に起こさないパターン。

ブランドにとって1番効果があることは何か?

このところ、住宅系の大きな会社が不祥事を起こしていますが、こういった姿は、商品やサービスの質より、マーケティングを重視する工務店の行く末を表しているように思えてなりません。

マーケティングを重視するのは、ブランディングに力を入れたいからなのでしょうが、ならば、マーケティングがどうたらこうたら言う前に、まずは「いい家つくる」ことでしょう。もちろんサービスも含めて。

「ブランドにとって1番効果があることは何か?」を考えたら、ほとんどの場合「集客」ではないんですよ。

例えば、会社の評判悪いのに、「集客したい」と言われても、「それ以前に正すことあるだろ」という話です。

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なぜ、財務に強い経営でお金が回る仕組みが必要なのか?

工務店経営者に「一番の悩みは何ですか?」と問うと、上手くいってる会社も上手くいってない会社も、「集客」と答えてしまいます。いち早く改善すべき問題や課題は、本当に「集客」なのでしょうか?

例えば、「顧客を得るたびに利益を失っている」とか、「顧客を得るためのコストが非常に高い」など、こういった状況で、広告宣伝費に投入し集客したとしても、無駄使いとなってしまいます。

つまり、経営が健全でない状態のまま投資をするということは、成長や利益を得ることに対して投資効率が悪いということなのです。だからこそ、事業に大きく投資する前に、たとえ今赤字であっても、お金が回る健全な経営にしておく必要があるのです。


 

ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。