建築会社の不真面目さは、過去の財務内容から読み取れるのか?

先日、お伝えしましたが、「注文住宅を契約する前に、決算書を見せてもらいなさい!」という記事を書きました。

「注文住宅を契約する前に、決算書を見せてもらいなさい!」という記事を書いた

2019年9月17日

その中で述べている財務判断をする基準があるのですが、一応、机上にならぬよう、すでに倒産した建築会社の決算書から、上記の基本的な方法をベースにして、倒産傾向を読み説いた内容も公開しています。(下記記事は、有料にしてますが・・・)

例えば、下記の会社は、資産超過ではあるが、18年決算時には現金がなくて、借入金もずっと借りすぎている状態が続き、18年には本業も不調になる。現金が足りず、支払手形を使い、操業しているが、その額が18年に急激に増え、19年夏に倒産。18年の決算書の時点で危険と判断できる内容でした。

下記の会社は、公文書偽造、欠陥住宅、建設放棄、さらには、計画倒産まで問題視されている建築会社で、19年夏に倒産。3期連続債務超過で、18年に黒字にはなっているが、18年の営業キャッシュフローはマイナス。そして、18年の棚卸資産回転期間(日)が平均値よりも大きく増えている。16年17年の時点でも、18年の決算書の時点でも危険と判断できる内容でした。

ただ、建築会社の不真面目さが、過去の財務内容から読み取れるとは、まだ言い切れないので、もう少し検証数を増やしていきたい。

まぁ、不真面目で業績不振だと、調査会社に最新の決算書を提出してない可能性も高いですけどね。

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なぜ、財務に強い経営でお金が回る仕組みが必要なのか?

工務店経営者に「一番の悩みは何ですか?」と問うと、上手くいってる会社も上手くいってない会社も、「集客」と答えてしまいます。いち早く改善すべき問題や課題は、本当に「集客」なのでしょうか?

例えば、「顧客を得るたびに利益を失っている」とか、「顧客を得るためのコストが非常に高い」など、こういった状況で、広告宣伝費に投入し集客したとしても、無駄使いとなってしまいます。

つまり、経営が健全でない状態のまま投資をするということは、成長や利益を得ることに対して投資効率が悪いということなのです。だからこそ、事業に大きく投資する前に、たとえ今赤字であっても、お金が回る健全な経営にしておく必要があるのです。


 

ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。