工務店経営の問題点「人・お金・商品」に対する経営者に必要な姿勢とは?

東京商工リサーチによると、中小企業の倒産件数は年間約8000社にも及ぶらしいです。

そして、その原因となるのが、

  1. 人の問題(属人的不安定性)
  2. 資金の問題(貸し倒れ)
  3. 事業内容やビジネスモデルが時代や市場のニーズとマッチしない

の3つが挙げられています。

人の問題は、属人的であるため不安定性が高い

一つ目の人の問題は、「その人にしかわからない業務が多い」などの属人的であることから、その人が辞めたら大幅な戦力ダウンになるという、不安定な経営だからということです。小さな工務店の場合は、社長がプレイヤーでエースだったりしますが、まれに従業員のケースもありますからね。

また、多くの工務店経営者は、「優秀な人材を採用したい」と考えるが、実際は即戦力を期待するのは非常に難しく、育てるしかないというのが現状でしょう。しかし、育てた後に辞めるというリスクも高いので、不安定性が高くなります。

現状、「育てる→辞める」というリスクは避けられませんが、経営者以外の人に依存してしまうのではなく、仕組みでカバーするしかないでしょう。

仕組み化できないと、ずっと社長がプレイヤーで最前線に出向くようになるため、当然、自由に使える時間が減ります。

つまり、社長自らが現場に出て、時間を費やしすぎると、経営戦略を立てる、ビジョンを作るといった「会社経営」という本来の仕事に手が回らなくなったり、忘れていったりするということです。

その結果、会社としてどこに向かうかわからなくなり、ただやみくもに営業するだけとなり、土台から経営がぐらついていきます。

言い方が非常に難しいのですが、小さな工務店にとっては、人が武器にもなるけど、「人に依存しない家づくりにしなければいけない」ということでもあります。

お金の問題は、流れやバランスを把握できてるか?

記事の中では、二つ目の理由の「お金」については、「貸し倒れ」と「不良在庫」を指しています。お金関連の問題は、売上不振や債務超過など様々なものがあるが、この2つを取り上げています。

通常の企業の場合は、取引先からの入金が貸倒れによって、連鎖倒産というケースにも繋がりますが、工務店の場合は、注文住宅ならお客さんから前受金として頂くので、貸倒れのリスクはそこまで気にするものではないかもしれません。リフォーム後払いで、お客さんが払わないというケースはあるかもしれませんが・・・

また、不良在庫も、建売や土地などの不動産に手を出してなければ、心配する項目でもありません。

私が思うには工務店経営の場合、事業上、大きなお金が動きやすいので、

  • お金の流れ
  • お金のバランス

を把握できているか?が大事になってくると思っています。

お金の流れやバランスがわかっていなければ、正しい経営判断はできないです。

自社のつくる家を、客観的に見れているか?

三つ目の理由で挙げられているのは、事業内容やビジネスモデルが時代や市場のニーズとマッチしないことです。

慢性的な経営不振に陥っている会社は、消費市場の変化に対応できていないケースが多いということです。これは、自社のつくる家を、客観的に見れているかどうかでもあります。

つまり、何に長けていて、何に劣っているか?など、失敗にも目を向けられることが大事な一歩にもなります。

ですが、多くの工務店経営者は、成功事例を知りたがります。流行ってる集客方法とかFCとか…それらは「ヒント」にはなっても、たとえ実践したとしても、必ず他社と同様に上手くいくとは限りません。

工務店に限らず、「成功」は、決まった「一つの答え」は存在しておらず、いろいろな条件が複合的に組み合わさったものから生まれます。逆に、「失敗」は再現性が高いです。

成功事例を取り入れるなら、まずは、自社の失敗に目を向け、他社の失敗にも目を向け、その上で進めていかないとならない。ということでもあります。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【12月11日開催】経営のシンプルな法則を知るだけで業績が良くなる!

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。