WEB関連について、ユニークな記事を見つけました。
やはり、7割近くのコンテンツは顧客や見込み客に見られていないようです。
メールマガジンの開封率も、カテゴリ全体の平均は20~30%と言われてますから、WEBツールの特性なんでしょうかね?
「調査結果:69%のウェブコンテンツは顧客や見込み客に閲覧されていない」
ウェブサイトのコンテンツの大部分は閲覧されていない
そして、最も驚くべきことは、Contentsquare社が、ウェブサイトのコンテンツの大部分が「閲覧されていない」ということを発見したことである。実際、カテゴリ全体のコンテンツのほぼ70%が、潜在的な顧客に閲覧されていない。これは特に金融サービス、美容、エネルギー、自動車で顕著だった。ここにはもっと複雑な話もあるだろうが、驚くべきことは、コンテンツ開発に費やされたお金の多くが、多くの場合無駄になっている可能性があるということだ。
WEBにおいてのコンテンツとは、記事がメインとなりますが、工務店の場合だと、
- コンセプト
- 商品紹介(建てている家の説明)
- 施工事例
- お客様の声
- ブログ
などが挙げられます。
残りの3割の中で投資回収できてることにフォーカスする
「全コンテンツの70%も閲覧されてない」となると、改善しようとする判断もあると思います。
閲覧されてない理由として考えられるのは、例えば、
- 流行経路が少ない
- 検索順位が低い
- タイトルやディスクリプションが適切でない
- 内部リンクが整備されてない
など色々あるでしょう。
当然、これらを対策していけばいいのですが、皆が皆、同じコンテンツを見てるわけではないし、コンテンツが見られるかどうかは公開しないと分からないところもあります。なので、したところで、統計の数字(70%)から激的に良い数字を出すとも思えないですし、そうすることにどれだけの時間と費用が掛かることやら…
逆に言えば、「70%も閲覧されてない」ということは、1ページ目を見て微妙だったら離脱するということなのでしょうから、全コンテンツの30%超えて閲覧した人はヘビーな方だということも言えます。
つまり、コンテンツの30%の中で投資回収できてることにフォーカスした方が良いんじゃないかなと思ったりします。
30%だからこそ、質と数が必要になる。
「30%」という基準を元にするなら、当然、コンテンツ自体の、質と数が求められます。
- 1ページ目を見て微妙だったら離脱する → 質が必要
- 皆が皆、同じコンテンツを見てるわけではない → 数が必要
質の面では、オリジナリティが必要なので、知識や提案している住宅の個性が求められますし、数の面では、1つの素材を焼き回すなど、切り口を変えて伝えることが求められます。
いずれにしても、自社の魅力が詰まった住宅、そしてそれを映し出している素材がないと、いくらWEBサイト(ホームページ)をリニューアルしたところで、効果はしれています。
魅力ある自社商品が求められる時代
ただし、質や数が必要だからといって、それらを他から賄うのは、もう微妙な時代に来ています。
実際、自社施工の建物の写真と、FCなどの他社施工の写真を見比べたら、ディテールが違うので、明らかに違うのがバレバレなんですよ。まぁ、一般の人は細かいところまで気付かないかもしれませんが、違和感は感じると思います。
自社で建ててもいない施工写真を、自社の施工事例扱いして掲載するなんて、アウトですからね。しかも、それを悪いとは思っていないという企業倫理がはびこっています。もちろん、そういうのはおかしいと唱える工務店もいらっしゃいます。
そのとおり!
— オガスタ新潟の相模社長 |工務店による住宅革命の震源地 (@m_sagami) February 10, 2020
本部が「施工実績の販売で、共有が可能!
HPから集客が途切れない!」
なんてところがあって、
ど頭にきて暴れた過去があります。
詐欺集団ですよ。
こういうやつらがいるから
住宅会社が社会から信用されない。
WEB集客は、結局商品に起因している。
これまで述べたように、集客って商品に起因してるんですよ。WEB集客ももちろんです。レイアウトやら動線やらボタンの色やら、そういった施策は、魅力的な商品やサービスがあって、はじめて効果的になるものです。
集客って商品に起因してるからといって、他社のものを使うことにはケリを付けた方がいいでしょうね。どんどん嘘がバレる時代になっているので…
結局、小規模の工務店に起こる「集客できない」「受注が取れない」などの起因は、その工務店を象徴するモデルプランがないからだと思っています。
象徴となるモデルプランがなければ、当然、魅力的な写真などのビジュアル素材も生み出すことはできません。そして、素材がなければ、チラシやカタログ、WEBサイトなども他社と差別化が難しくなり、効果も下がってしまいます。
お客さんから「この工務店は他社と同じような住宅を提案している」と見られれば、安い方へ行くことだってあるでしょう。また、ブランディングしていくことも難しくなるので、利益額の向上も難しくなってきます。
つまり、小規模の工務店にとっては、自社を象徴するモデルプランがあるかないかで、本業の業績が大きく変わってくるのです。
遠回りのように聞こえますが、「集客したければ、集客に力を入れない」ことです。