地方事業者が地元だけを相手にしていたら、ほぼ間違いなく廃れます。いくら移住促進したところで、日本全体で人口が減っているわけですから、比例して地方の消費者はどんどん少なくなるでしょう。
反対に、東京の人口は増えています。実際、コロナ禍であっても、東京の人口は増えているから、不思議な話です。(外国人は減ったが日本人は増えている・・・)
ただ、「残存者利益」というのがあるので、需要がすぐにはなくなりそうにない分野であれば、地元の競争に勝ち残り、競争相手である他社が撤退した後、その生き残った企業のみが地元市場を独占できます。残存者だけが得られる利益はあります。
では、地方の小さな会社が地元の強豪と戦って勝てますでしょうか?
コツコツ地元の顧客を相手にするのもいいのですが、それだけではなく、ネットを使って、商圏外のエリアにも進出していったらいいんですよ。簡単に言えば、全国販売ですね。
- 地域密着
- リピート
- 全国販売
これら3つが地方で生き残るための標準だと思っています。
「地域密着」は昔から言われてる重要項目ですが、「リピート」と「全国販売」は、見ようとしない経営者も多いです。
リピートが存在しない売り切り販売の事業や、リピートを重要視してない企業は、売ったもん勝ちで売れさえすれば良いわけですから、商品やサービスの質が悪くなりやすい環境に陥ります。売り切りだと、売ったら終わりで、既存客を資産だと思いませんからね。
そして、地元だけを相手にしている事業だと、人口の減少と共に廃れていきます。最終的には、同業者との奪い合いになります。
これらを満たしている典型的な事業が、地方の工務店です。工務店事業も工夫すれば、リピートや全国販売できなくはないんですが、やらない人が大多数なので・・・車販売の場合はまだ、数年で乗り換えたり、地方だと一家に複数台所有することもあるので、リピートが保たれていますからね。
というふうに、
- 地域密着
- リピート
- 全国販売
この3つは地方ビジネスに外せない要素になるでしょう。
特に、地元だけを相手したら、どんな良い商品やサービスであったとしても、かなり厳しい結果が待っているのです。
実は、「地域密着&リピート」と「全国販売」という組み合わせは、売上や利益を上げることにも、相互補完的な役割をしてくれます。
都市 | 地方 | |
新規顧客 | 人口が多いため獲得しやすい | 人口が減少しているため獲得しにくい |
顧客離れ数 | 競合が多いため目移りしやすい | 競合が少ないため離れにくい |
リピーター | 競合が多いため切り替わりやすい | 競合が少ないため切り替わりにくい |
口コミ | ネット中心 | 人伝でリアル中心 |
あと、「東京」という言葉に、地方は弱いのです。なので、
- 東京で売れてます。
- 東京にお店があります。
- 東京から来ました。
など、東京との関わりをつくることも意外と効果的です。お店を構えるなどは費用も掛かることなので難しいですが、全国販売で東京でも売ることは、さほど壁は高くありませんからね。
全国販売に限らず、結局、コロナでも儲かり続けている会社とコロナで苦しんでいる会社、その差を生んでいるものは、「オンラインで集客ができているか」ですからね。
例えば、Web上に集客やセールス用のページを作ったり、オンラインで商品が売れる仕組みを作ったり・・・まさにここで公開していることですよ。
知ってもやらない人が大多数なので、さっさとやったもの勝ちです。コロナが落ち着いたからといって、すぐにコロナ禍前の元通りになるわけではありませんからね。