感覚的なことですが、中小企業では、まだまだネット広告を活用していない会社は多いと感じています。地方ならなおさら。
チラシや新聞などのオフライン施策を活用しても売上が伸びない中、ネット広告やデジタルマーケティングを活用した企業が売上を伸ばしているのは、過去にも紹介しています。
全国の企業のネット広告活用状況は?
総務省がデータとして出している資料の中で、全国の企業のネット広告活用状況が載っているものがあるのですが、非常に興味深いです。
平成30年調査(令和元.05.31公表)の「産業別・資本金規模別インターネット広告の実施状況」を見ると、前年と比べて増えているとはいえ、全体では46.4%で半分以上もネット広告を活用していません。

産業別インターネット広告の実施状況 平成30年調査(令和元.05.31公表)
半分を超えている、「卸売・小売業」はECサイトの影響もあって、割合的には多いと思ったのですが、地域の繋がりだけを相手にしている会社も多いのかも知れません。「金融・保険業」は投資などのネット証券も絡んでそうですし、保険業は固定費下げたいから、かなりネット化が進んでますからね。「不動産業」は下手な営業マンを雇うより、反応が取れるWEBページをつくって、ネット広告から問い合わせを得た方が効率的ですからね。
そして、資本金規模別で見てみると・・・資本金が多い企業の方が利用している割合も多くなっています。

資本金規模別インターネット広告の実施状況 平成30年調査(令和元.05.31公表)
資本金1000万円未満の小さな会社では、ネット広告の活用は36.5%と6割以上が活用していません。しかも前年に比べて減ってるんですよ。
これは全国でのデータですから、地方だともっと差がありそうですね。
中小企業の赤字割合に似ている!?
上記2つのデータを見ても、半分以上の中小企業がネット広告を活用していないといことですから、なんとなく、「世の中の中小企業の半分以上が赤字経営」に似ていますね。結びつける明確な何かはないかもしれませんが、上手くいってない会社ほどネット広告をしたがらないというは当たっているでしょう。
地方の中小企業がネット広告を使うのはチャンスでしかない
上記のデータから見ても、中小企業がネット広告を使うのはチャンスなんですよね。広告の最初の目的は目に留まることですからね。多くの人が目にしている媒体にも関わらず、周りがやっていなければ、露出するチャンスは増えます。地方ならなおさら。
中小企業でネット広告を活用できない理由には色々あると思います。
例えば、
- WEBマーケティングに関する情報を知らない
- WEBマーケティングを活用するにしても担える人材がいない
- 情報を知っていても支援をしてくれる企業がいない(またはどこに頼めばいいかわからない)
- 代行するとコストが掛かり、費用対効果にあわない
などが問題に挙げられます。地方ならなおさらでしょう。
最近では、地方の中小企業や個人事業主に対して、ネット広告やWEBマーケティングを支援する企業は増えてはいます。東京や大阪、名古屋などの都市部の会社がネット広告で集客してたりするんですよね。
たしかに、遠距離でも電話やメールでのフォローはできますが、おんぶに抱っこで丸投げだと、頼む側もコスト的に割に合わないんですよね。
特に、中小企業の中でも数人で経営をしている会社や、個人商店などの個人事業主だと、ネット広告やWEBマーケティングなどを全て代行してもらっていたら、割にあわないです。特に、地方の小さな会社や個人事業主になると、広告費があまり掛けられない可能性は高いので、代行側も採算が取れない仕事になりますから、受けることを嫌がります。
なので、弊社では「自社運用+α」という形で、内製化をベースにして、それを手助けする仕組みを提供しています。