広島東洋カープから学ぶ「自分たちも価値づくりに参加している」という価値共創の仕掛け

プロ野球、セ・リーグの広島カープが10日に巨人を破り、25年ぶり、7度目のリーグ優勝に輝きました。中学時代、広島に住んでいたので、カープファンの熱は知っていますが、前年がBクラスであっても、毎年「今年のカープはいける!」と優勝を信じてやまない人ばかりなんですよね。地元愛が強い人ばかりです。

個人的には最近、野球からは遠ざかっているのですが、90年代の野村ID野球時代のヤクルトと並んで、90年代の広島カープも好きですね。

1(遊)野村<盗塁王、トリプルスリー、後に名球界>
2(二)正田<首位打者、盗塁王>
3(中)前田<後に名球界、通算打率3割>
4(三)江藤<本塁打王、打点王>
5(左)金本<トリプルスリー、後に名球界>
6(一)ロペス<打点王>
7(右)緒方<盗塁王>
8(捕)西山

90carp

この時のカープが好き

球団としては一番興味持っているかもしれません。というのも、カープの歴史を紐解くと、

  • 原爆からの復興への願いも重ねられた「初の市民球団」
  • 球団の資金難を救う為に行われた「たる募金」
  • リーグ初優勝を果たした「赤ヘル黄金時代」
  • ノーアウト満塁という絶体絶命の場面を無失点で切り抜け日本一に導く「江夏の21球」
  • 新人王、名ストッパーとして活躍していた「津田投手の死」
  • FA制度による年俸増加で払うことができず「有望な選手の放出」
  • 地方のマイナーリーグの球場を研究して新設した新球場「ズムスタ」
  • 首都圏でのカープファンの急増の火付け役になった「カープ女子」
  • 大リーグ・ヤンキースの年俸約21億円のオファーを蹴って、4億円の広島カープへの電撃復帰した「黒田投手」

などなど、興味をそそる様々なストーリーが秘められています。特に、市民球団やたる募金、津田投手の死、有望な選手の放出といった、ファンの感情を巻き込む出来事が多いです。

さらに、カープが仕掛けているのは「価値共創」です。これは野球にかぎらず、様々な業界で注目されているマーケティング概念です。今までですと、ただ選手が活躍するのを眺めるだけで、「野球の価値」は選手から与えられるものとして捉えていたのが、ファンも一体となって、その価値をつくることを仕掛けていくというもの。

自分たちも価値づくりに参加したくなる「価値共創」

例えば、広島カープが行ったことですと、関東で増えたカープ女子を抽選で、マツダスタジアム観戦ツアーと称して、広島まで招待しています。東京のカープ女子の大半は若い女性ですから、好きなカープからの厚いおもてなしをうけたなら、SNSで拡散したくなりますよね。価値を共に創るために「先に与えること」をしているのです。

さらにカープは、お金を沢山掛けて補強することが出来ない分、若手を育成するのが上手いチームです。(サッカーのサンフレッチェ広島もそうですね。)

なので、若手選手に注目を集めさせ、その選手が成長していく姿を応援させることで、ファンは「自分たちが育てている様な感覚」を抱かすことも仕掛けています。そうすることで、来場だけでなくグッズも売れますからね(笑)なんだか、ジャニーズやAKBなど、アイドルを育てる感覚と近いものがありますよね。売れてない頃から応援しているんだ的な。でも、それが「価値共創」なんです。

ファンと一体となる応援は、他の球団でも行っていますが、広島カープファンの場合、市民球団から始まったこともあって、「自分たちも球団の価値づくりに参加している」という感覚が強いです。だから、前年Bクラスでも毎年優勝を信じているんでしょうね。

自分たちも価値づくりに参加したくなる「価値共創」は、住宅業界でも取り入れたい仕掛けですよ。

「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さんの『広島カープ誕生物語』

今回のカープの優勝で、『広島カープ誕生物語』が注目を集めていて、カープファン以外の方にも売れているようです。井内も中学時代、読んだことがあります。はだしのゲンと同じような雰囲気で描かれていますので、はだしのゲンが好きな方は、興味深く読むことができますよ。

 

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