雑記– 家というメディア –
「雑記」では、過去に公開していた記事をリライトしたり、住宅や工務店の在り方に対して思うことなど、価値観や哲学を中心に書いています。
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【考察】「建設業」倒産動向調査(2023年)を踏まえた小さな工務店の方向性
2024年1月10日に帝国データバンクが、「建設業」倒産動向調査(2023年)を公開しました。 2023 年に発生した建設業者の倒産件数は 1,671 件で、前年比+38.8%と急増したとのこと。しかも、増加率が30%を超えるのは、2000年以降では初めてで、リーマン・... -
「いいね」が集客や売上に繋がらないことを証明した世界最古の建設会社「金剛組」
以前、株式会社金剛組という、578年創業の世界最古の建設会社について、取り上げたことがあります。 【金剛組とは?】 金剛組は、聖徳太子が大阪四天王寺を建立するため、百済から招かれた宮大工の3人の内の一人、金剛重光が、578年、飛鳥時代に創業し、... -
広告費を掛けられない小さな工務店ほど、施主を巻き込んだ方がいい理由
プレスリリースを見てたら、気になる本を見つけました。 ”家だと家事・育児に追われ、外に癒しを求めていた主婦が究極のおうち時間が過ごせる。理想の家を建てるまでこれまでとこれからの暮らしに向き合って家を建てた”という、家を建てた人の本です。 【... -
工務店に必要なのは専門性・権威性・信頼性・体験…そして人間性?
Googleによる、検索品質評価ガイドラインに、「E-A-T」というものがありました。 Expertise(専門性) Authoritativeness(権威性) Trustworthiness(信頼性) そして、2022年12月に新たなEとして「体験(Experience)」が追加され、「E-E-A-T」になった... -
工務店が意匠や間取りなど住宅デザインを他社からパクり、意匠権を侵害し続けていると、設計することの価値が下がっていく理由
住宅や建築ではないですが、商品デザインの模倣で炎上していたのがこちら ガクト(GACKT)とローランド(ROLAND)によるドレス・ランジェリーブランド「G&R」を運営するデイジー(dazzy)が、商品デザインの模倣疑惑を認め、公式サイトで謝罪コメントを発... -
工務店は1社しか選ばれないのだから、地方工務店ほど王道でシンプルに徹して精進することで成功する
ちょっと古いのですが、地方経済で外せないのが、「ヤンキーの虎」です。 【複雑なビジネスよりも、シンプルさを優先する「ヤンキーの虎」とは?】 ヤンキーの虎とは、地方で勢力を持つ新興勢力や企業を指す言葉です。彼らは地方豪族とも呼ばれ、地元でシ... -
工務店は、お金(広告宣伝費)を掛けないのなら、それ相応の手間を掛けた方がいい理由
先日、近所の完成見学会に行ってきました。見学会自体、久々な気がします。目の前が海という見晴らしのいい築30年ほどのマンションの、その一室のリノベーションです。 【リノベーションの完成見学会に行ってきました。】 曇りだったので、青空はありませ... -
マニアでない工務店経営者が「こだわり」で差別化することはできない理由
昔、工務店のファッションについて、取り上げたことがあります。 ある地方で住宅のイベントをした際、いつもはスーツ姿の営業マンも、その時のイベントだけ、カジュアルな服装で対応していただきました。 イベント終わりに、接客をした営業マンが、こう言... -
工務店は他社の成功事例より顧客の声に耳を傾けることに徹した方が良い理由
「オープンハウスがコロナでも”契約件数大幅増”を達成できたワケ」という記事が、ITmedia ビジネスオンラインで取り上げられているのですが、オープンハウスが5月に発表した決算資料「2020年9月期第2四半期 決算説明資料」と合わせて読むと、非常に興味深... -
工務店の独自性は経営者からしか生まれない理由
第一生命経済研究所のレポートによると、「1月の住宅着工戸数は 81.3 万戸と市場予想を下回る大幅な減少」とのこと。 【住宅着工戸数(2020 年1月)】 持ち家は、増税前の8月から前年比割れが続いてますが、この先は、新型コロナの影響でもっと厳しい状況... -
商品改善しない工務店は、他社依存に走り、廃れやすくなる。
家づくりにおいて、「商品」という言葉を使うと、異議を唱える人が一定層いますが、その気持ちはわかります。 個人的にも昔は、注文住宅は自由設計で提案していくため、商品という言葉は使ってなかったですし、施主に向けてもそういう言葉遣いはしていませ... -
工務店経営者にしかできない7つの行動
10年経っても変わってない工務店経営者にしかできない行動を、マーケティングも含め、エッセンス版として取り上げています。扱うツールや手法は変わっても、本質は変わっていません。 【1.ブランディング】 ブランディングにも様々な方法はありますが、... -
赤字の工務店が元気になるたった一つの改善策とは?
どうやったら赤字の会社が元気になるのか?その改善策はたった一つ… 【改善策は、経営者が周りの感情を動かす発信元になること】 https://twitter.com/mita_norifusa/status/1177429993011347456 どうやったら赤字の会社は元気になるんですか? 改善策はた... -
工務店のセカンドオピニオンサービスは普及するのだろうか?
家づくりにおいて、セカンドオピニオンが普及しはじめましたが、住宅系のセカンドオピニオンは、どんどん増えてほしいと思っています。 【家づくりにおけるセカンドオピニオンとは?】 家づくりや建築に関連して、既存の提案や計画に対して別の専門家の意... -
工務店経営者は「家づくり」と「経営」は別の話として考えた方がいい理由
先日、工務店経営勉強会に参加された方の個別訪問に伺いましたが、やはり注文住宅20棟未満の工務店は、それぞれの独自性があって面白いです。小規模な分、社長の個性がそのまま反映していく感じがします。また、置かれている状況も違うので、多少やり方が... -
注文住宅のトレンドの波が去った後に残る最低限の「当たり前」を満たせない工務店が淘汰される理由
住宅業界に携わって十数年ほどですが、ちょいちょいブームというかトレンドの波があるんですよね。 「シックハウス問題」から、自然素材ブーム「健康住宅」 「家は高すぎる」という指摘から、ローコストブーム「ローコスト住宅」 デザイン性が重視され始め... -
「スーパー工務店」というファッション化はいつまで続く?
工務店経営者の方々からトレンドについての質問を頂いたりしますが、住宅業界には、 「シックハウス問題」から、自然素材ブーム「健康住宅」 「家は高すぎる」という指摘から、ローコストブーム「ローコスト住宅」 デザイン性が重視され始め、建築家ブーム... -
工務店の数が減っていく時、何が評価される時代になるか?
こういう発言すると、嫌がられるんですが、個人的な考えでは、工務店の数は今の半分くらいになってもいいと思っています。半分は言い過ぎかもしれませんが、減る流れなのは間違いないです。 そこを踏まえた上で、小規模の工務店が何に取り組んでいけばいい...