工務店がデザインすることの基本的な役割とは?

デザインのルールだとか、デザインの必要性だとか、いろいろとうたわれていますが、そもそも、「デザイン」とは、なぜ生まれたのだろうか???と考えたことありますか?

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デザインの基本的な役割は、問題の解決者である

Wikipediaでは、【デザイン(design)は、ある対象について、良い構成を工夫すること。】と書かれてあるのですが、色々調べていくと、デザインの基本的な役割は、問題の解決者であるとされています。

スティーブ・ジョブズは、「Design’s fundamental role is problem solving.(デザインの基本的な役割は、問題を解決すること)」と言っています。

また、デザイン思考は、デザイナーがデザインプロセスで使用する認知的、戦略的、実践的なステップのセットであり、デザインの問題に取り組むときに人々がどのように推論するかを示しています。

つまり、デザインとは、人々が直面する問題を解決するために、問題を特定し、代替案を考え、最良の解決策を選択することであるとされています。

・なぜそこにデザインが必要なのか?
・そのデザインでどのように問題が解決できるのか?

この根本的概念がつかめていないかぎり、生み出すデザインに価値は生まれない気がします。

「デザインしました。」「これ、デザインなんですよ。」こんな安っぽい言葉も、この意味を踏まえた「デザイン」という言葉なら、印象もガラっと変わってきますね。

工務店がデザインすることの基本的な役割とは?

前述の考え方を工務店の仕事に当てはめてみましょう。工務店がデザインするとは、具体的には何を意味するのでしょうか?

それは、住宅や店舗などの建築物を設計し、施工することです。工務店には、建築物の外観や内装、機能性、使い勝手などを考慮し、お客様のニーズに合った建築物を提供することが求められています。また、企業によっては、自社工場で建材を生産したり、設備機器を大量に仕入れたりすることで原価を抑え、品質の安定化を図ることも実現でき、効率的でスピーディな家づくりが可能となります。

デザインする際には、以下の要素を考慮する必要があります。

  • 形:建物の形状やファサードのデザイン
  • 色:外壁や屋根、内装の色合い
  • 素材:建物の外観や内装に使用する素材の種類や質感
  • 機能性:建物の使い勝手や機能性に合わせたレイアウトや設備
  • 予算:お客様の予算に合わせたデザイン提案

これらの要素を踏まえた上で、工務店はお客様のニーズに合わせたデザインを提案する必要があります。そのためには、お客様とのコミュニケーションや相性も重要な要素となります。

「デザインしました。」「これ、デザインなんですよ。」という言葉が、ただの表面的な装飾や形状を指すものではなく、問題解決のための具体的な手段であると理解することが、真の価値を生み出すデザインを創造するための第一歩となるのです。

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