顧客との「信頼関係」で長期的な成功を実現する工務店経営の考え方

今に始まったことではないですが、海外での京都人気はすごいものがあります。私の周りの外国の友人や、海外での日本話の中では、舞子さんが人気だったりします。

京都の花街がどのような場所で、どんな娯楽なのかは、まだ知らないのですが、よく考えると、舞妓さんってどうやって稼いでいるのか気になります。

「一見さんお断り」というイメージが強いのですが、でも、ビジネスは、新規客を取らないと、成立していきません。どのようにキャッシュを生み出しているのか?江戸時代から300年も続けられる仕組みは、どんなビジネスモデルなのか?

すごく気になりますね。

目次

花街の軸は、「信頼関係」

まず気になったのは、「お茶屋」という存在です。

ここには、「お母さん」と呼ばれる総合ディレクターがおり、お客様を管理し、最適なサービスを提供するために、お客さんの雰囲気や用途により、食事や、舞妓さん、芸妓さんを選定していきます。

だから、自分がお世話になっているお茶屋を変えてはいけないというルールがあるようです。それは、お茶屋のお母さんが顧客情報を管理することによって、そのお客様が来る度に、最適なサービスを提供することができるからとのこと。

さらに凄いのが、花街で遊ぶときは財布が不要なのです。食事をしようが、舞妓さんと遊ぼうが、後日請求です。その請求は遅いと半年後にも及ぶらしいです。二次会もお茶屋経由なら後日清算でいいのです。

それだけ豊富なキャッシュを持っていることと、信用・信頼関係がなければできないですよね。

そして、新規客の獲得には、「既存客からの紹介」で成り立たせているのです。紹介者に連れられて、お茶屋からOKがでると、顧客となることができるです。

マーケティングで言うなら「信頼性の移行」ですね。

信頼性のあるお客様からの紹介だからこそ、信頼性のある新規客を獲得できるのです。もちろん、花街のルールが守れない、きれいな遊びができないと、やんわりと花街から締め出されます。これは、花街らしさを維持するため、顧客の質を維持するということですね。

一部ではありますが、色々と調べてみると、花街の経営は、基本的に「信頼関係」で成り立っていますよね。京都の花街は女性社会であり、男性には信頼性がないとおもてなしできないという基本構造で成り立っています。これが300年以上続いています。

長く続くビジネスモデルというのはそれだけ優秀なモデルです。花街の軸となっているのは、「信頼関係」ですが、他にも学べるところがまだまだありそうですね。

工務店経営も同じ。顧客との「信頼関係」の重要性

花街のビジネスモデルから学べることは、工務店経営にも多くの示唆を与えてくれます。それは、顧客との「信頼関係」の重要性です。工務店経営においても、この信頼関係が非常に大切な要素となります。

まず、工務店と顧客との間には、長期にわたる関係性が必要とされます。家を建てるという大きなプロジェクトでは、顧客は工務店に対して高い信頼を寄せていなければなりません。その信頼は、品質の高い仕事を提供すること、約束を守ること、そして顧客のニーズを理解し、それに対応することによって築かれます。

また、花街のように、工務店も新規客の獲得には「既存客からの紹介」が非常に有効です。満足した顧客からの紹介は、新規顧客に対する信頼性を高め、新たなビジネスチャンスを生み出します。そのため、顧客満足度を高めることが、経営の成功に直結します。

さらに、花街の「お茶屋」のように、工務店も顧客のニーズに応じた最適なサービスを提供する役割を果たします。それは、顧客のライフスタイル、好み、予算などに合わせた家づくりの提案であり、それによって顧客の満足度を高め、長期的な信頼関係を築くことができます。

最後に、花街が300年以上も続く秘訣は、その基本構造が女性社会であり、男性には信頼性がないとおもてなしできないという点にもあります。これは、工務店経営においても、顧客に対する細やかな気配りと、高い信頼性が求められることを示しています。

これらの考え方を工務店経営に取り入れることで、顧客との信頼関係を深め、長期的な成功を実現することができるでしょう。花街のビジネスモデルから学ぶことは、工務店経営における新たな視点を提供し、ビジネスの成長を促すことにつながります。

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