ネット時代の工務店ニュースレターの在り方

今度一緒にコミュニティ集客セミナーを行う、有限会社ウインの出口さんから、ニュースレターをいただきました。

タイトルは「三方良好新聞」。売り手よし、買い手よし、世間よしですね。

ネット時代の工務店ニュースレターの在り方
三方良好新聞

今回の内容では、USPを取り上げています。

USPとは、自社のみが持つ独特の強みのことです。ユニークで顧客に対して売り込みが効く主張や提案、他社との差別化が主張できる強みのことを指します。マーケティングにおいても、ブランド構築においても、USPを持つことはすごく大事です。

目次

まだまだ活用できる工務店ニュースレター

ネット集客のノウハウは新しいため注目されがちですが、ニュースレターも侮れないですよ。ニュースレターを効果的に使えば、集客以上に関係性づくりに効果を発揮します。やるやらないで考えたら、やった方がいいですよ。費用対効果も高いですし。それがデジタルツールになったのが、メールマガジンといったところです。

ニュースレターのノウハウが流行ったのは、10~15年くらい前でしょうか。最近ではあまり聞かなくなりましたが、地域工務店の中には、地道にニュースレターを続けて、結果を出されているところもあります。

ネット時代の工務店ニュースレターの在り方

 「大手と地場の工務店の違いとは何だろう。たどりついた結論が〈何があってもすぐに来てくれる安心感〉でした。そのためには私たちの存在を地元の人たちに知ってもらいたい。あそこに工務店があるよね……と。そこで始めたのがこの情報誌でした」

工務店 安心感をお届け|朝日新聞デジタル
ネット時代の工務店ニュースレターの在り方

 極めつけは、毎月3万部折り込むチラシ。協力会社と連携して作る手書きのオリジナルチラシにも猫が大量に出てくる。ここにも商品と価格が明記されるような直接的な営業活動は一切ない。コンセプトは「見て楽しく、読んでためになり、ストーリー性があること」と高橋社長。

例えば、10月のチラシに書かれていたのは、同社で3回目の工事を頼んだ施主のドキュメント。足が悪くなり階段が上れなくなったため、階段を架け替え、段差を低くした工事の状況を施主の言葉で掲載した。

読んでもらう工夫は表面の4コマ漫画にもある。漫画だと読んでもらえる上、社員や協力業者を登場させているので、スタッフを知ってもらうきっかけにもなる。

シェア率25%究極の地域密着営業 高橋工務店|リフォーム産業新聞

上記の例以外にもまだまだありますよね。

大事なのは、見込み客や施主の頭の中を奪うということです。これにネットもリアルも関係ありません。というより両方からのアプローチが必要です。

ハンバーガーならマクドナルドというように、「家のことなら〇〇工務店」とイメージ付けられることが大事ですね。

ネット時代の工務店ニュースレターの在り方

デジタルとアナログの融合

今日のネット時代においても、ニュースレターは依然として有力なマーケティングツールとしてその地位を保っています。ただし、その形態は多様化しています。メールマガジンやSNSを活用することで、より多くの人々に効率よく情報を届けることが可能です。デジタルメディアは瞬時に多くの人に届けられる反面、アナログなニュースレターには手に取って感じる温かみがあります。この二つのメリットを組み合わせ、地域に密着した情報発信を行うことが今の時代においては特に重要です。

地域密着型コンテンツ

地域の人々に「あそこに工務店があるよね」と認知してもらうためには、地域に密着したコンテンツが不可欠です。地域のイベント報告、施工例、お客様の声、さらには地域の歴史や文化についても取り上げることで、地域社会に貢献している姿をアピールできます。これにより、地域の人々とのつながりが深まり、信頼関係が築かれます。

ストーリーテリング

商品やサービスの紹介だけでなく、ストーリーテリングを活用することで、読者が感情移入できるような内容を提供することが重要です。例えば、ある家庭がどのようにしてあなたの工務店を選び、その後どのような変化があったのかを詳しく紹介することで、読者にもその良さを感じてもらえます。このようなストーリーがあると、単なる商品紹介以上の価値が生まれ、読者が自然と共感しやすくなります。

シェア可能なコンテンツ

SNSで簡単にシェアできるようなコンテンツを作成すると、読者自らがあなたのマーケティング活動を手伝ってくれる可能性が高まります。特に、役立つ情報や楽しいコンテンツは、人々が自然とシェアしてくれる可能性が高いです。シェアされたコンテンツは新たな顧客層にも届き、その結果として集客効果が高まる可能性があります。

顧客との関係性強化

ニュースレターは、顧客との長期的な関係を築くための非常に効果的なツールです。定期的な情報発信によって、顧客があなたやあなたのビジネスをより深く理解し、信頼を築くことができます。特に、顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、それを次のニュースレターで反映させることで、顧客とのコミュニケーションが活発になります。

USP(独自の強み)の強調

最後に、自社だけが持つ独特の強み、すなわちUSPをしっかりと打ち出すことが重要です。これがあなたの工務店を他社と差別化し、顧客に選ばれる理由となります。USPを明確にすることで、顧客は「なぜこの工務店を選ぶべきか」を明確に理解でき、その結果としてロイヤルな顧客が増えるでしょう。


ネットもリアルも、どちらも大事なのは確かです。しかし、その中で自社の強みを如何に伝え、顧客との信頼関係を築くかが鍵となります。ニュースレターはそのための強力なツールであり、ネット時代においてもその価値は変わりません。

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