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住宅の図面はオープンソース化する!?それともJASRAC化する?
建築や住宅には、著作権が長く認められてこなかった歴史があります。
最近でこそ、設計図書の著作権が問われはじめる動きが出てきていますが、業界全体でみると、まだまだな気がします。
一方、音楽などの分野では、行きすぎというくらい著作権に対して敏感である反面、権利を一部放棄する「クリエイティブ・コモンズ」という動きもでてきています。
新しい提案「建築のクリエイティブ・コモンズ」
実は2010年に、建築の著作権問題を前進させる手がかりとして、「建築のクリエイティブ・コモンズ」を提案した方がいました。
▼建築家の住宅図面を売る「CCハウス」の試み
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20101207/544611/
建築家の吉村靖孝氏の提案で、建築家の著作物・住宅図面を“商品”にするという面白い取り組みです。
著作権を緩やかにすることで、音楽分野ではリミックスやサンプリングというクリエイティブで新たな流れが生まれたように、建築家が設計する住宅の図面を、改変できることを前提とし、オープンソース化することで、図面の購入者が、自由にカスタマイズでき、オリジナルの家を建てようという提案なのです。
図面に値段をつけて売る。なおかつ、購入者による改変を認める。
2010年の公表以降の動きがとても気になるところです。
図面に対する価値観を変えてみてはどうだろうか?
設計事務所が汗をかいて、必死で作り上げた図面も、同業の設計事務所や、工務店、ハウスメーカーなどに、いとも簡単に、パクられます(泣)設計事務所に限った話ではなく、工務店や住宅会社の図面もパクられます。
「BESS」ブランドの木造住宅を展開するアールシーコア(東京・渋谷)が、自社のデザインを模倣したとしてマキタホーム(鳥取市)を訴えた裁判で、東京地方裁判所は2020年11月30日、マキタホームの意匠権侵害を認めて、販売の差し止めや賠償金約85万円の支払いを命じる判決を下した。両社ともに控訴期間の20年12月13日までに控訴せず、判決が確定した。
住宅デザイン模倣で賠償命令、東京地裁が意匠権侵害と判断
取り締まっても切りがないイタチごっこなのです。
だからこそ、図面に対する価値観を変えていく必要があります。
例えば、出来上がる図面そのものに価値を持つのではなく、それを生み出す行為そのものに価値を持たす。
そうすることで、より活動の幅が広がると思いますよ。
参考記事
▼CREATIVE COMMONS HOUSE EXHIBITION
▼住宅建築の新発想を提案する「CCハウス」展
もし、図面がJASRAC化したらどうなるだろうか?
JASRAC(日本音楽著作権協会)は、音楽の著作権を管理し、著作権者に対して報酬を支払うための組織です。同様の仕組みが建築図面にも導入された場合、どのような影響があるでしょうか?
- 図面の利用料が発生する可能性がある: JASRAC化された図面を利用する場合、利用料が発生する可能性があります。これにより、利用者は増加することが考えられます。
- 図面の利用が制限される: JASRAC化された図面は、著作権者の許可なしに利用することができない場合があります。そのため、自由に図面を利用することが難しくなる可能性があります。
- 図面の改変が制限される: JASRAC化された図面は、著作権者の許可なしに改変することができない場合があります。そのため、図面をカスタマイズすることが難しくなる可能性があります。
- 図面の利用に関するルールが明確になる: JASRAC化された図面は、利用に関するルールが明確になる可能性があります。これにより、図面を利用する際のリスクが低減することが考えられます。
- 図面のクオリティが向上する可能性がある: JASRAC化された図面は、著作権者に報酬が支払われるため、図面のクオリティが向上する可能性があります。これにより、高品質な図面を利用することができるようになる可能性があります。
- 図面の利用が透明化される: JASRAC化された図面は、利用が透明化される可能性があります。これにより図面を利用する際のリスクが低減することが考えられます。
以上のように、図面がJASRAC化された場合、様々な影響があると考えられます。図面の利用料が発生する一方で、図面の利用に関するルールが明確になり、図面のクオリティが向上する可能性があります。
まぁ、注文住宅のようなローカルビジネスに、著作権を取り締まるのは難しいですね。