- もし、あなたの工務店がホームページから集客や受注を増やしたいのなら・・・
- もし、あなたの工務店が自社のブランドを確立したいのなら・・・
- もし、あなたの工務店が今よりも1棟あたりの利益を増やしたいのなら・・・
工務店が住宅のキャッチコピーを書くなら、まずはイメージ系ではなくベネフィット系にした方がいい理由
ブログの検索流入で多いキーワードに「住宅 キャッチコピー」があるのですが、ちょうどいいタイミングに、先日、コピーのグランプリ賞があったようなので、キャッチコピーのことを取り上げてみます。
ペプシネックスゼロ「自分より強いヤツを倒せ。」
キャッチコピーの良さを審査する、東京コピーライターズクラブによる2015年度のTCC賞のグランプリが、サントリーTVCM「ペプシネックスゼロ」の
「自分より強いヤツを倒せ。」
が受賞しました。う~ん、コピーよりも映像の方がスゴイので、コピーのインパクトをあまり感じないですが(笑)
東京コピーライターズクラブ(以下TCC)による2015年度のTCC賞受賞作が発表となった。今年度の応募総数は、一般部門6412点(グラフィック4023点、テレビCM/WEB映像1842点、ラジオCM355点、WEB広告192点)。その中から、TCCグランプリ1点とTCC賞11点、審査委員長賞2点が決定した。また、TCC非会員が応募する新人部門では、408名の中から、最高新人賞1名と新人賞21名が選ばれた。
TCCグランプリに選ばれたコピーは、サントリー「ペプシネックスゼロ」のTVCMから、「自分より強いヤツを倒せ。」。多田琢氏(TUGBOAT)の作品である。
TCC賞グランプリは多田琢氏、ペプシネックスゼロ「自分より強いヤツを倒せ。」に決定
キャッチコピーには2通りある!?
この手の賞に選ばれるコピーの大半は、イメージ系というか、ポエムっぽいというか、キャッチコピーだけでは、何のことかわからないようなのが、多いんですよね・・・
例えば、下記、2015年度 TCC賞 受賞した、コピーの一覧ですが、
- 自分より強いヤツを倒せ。
- この惑星のテレビは、タモリがいないとさびしい。
- (コンニチハ!)大事な話のとき、鼻毛が挨拶、していませんか?
- おいしいものは、脂肪と糖でできている。
- 運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。
- 見た目は同じ、なぜ、みんなピザーラを頼む!?
- 仮に五島が10億当てたとして、俺の人生になにか関係しますか?
しませんよね。五島……。
まさか!はありえる。 - 特別な日だけ思い出すのは、報道のせいかもしれない。
伝えつづける。 - パッカーン。もう一回やって。
おもいっきり割ります。auの学割 - バカがつくほどまじめです。バカまじめ。ゆうパック。
- 憧れのシチュエーションは、壁ドンです。
マンガと現実は、少し違います。
SAMURAI, FUJIYAMA, CUPNOODLE - 私は雑草。心ある雑草。
雑草の雑って、かっこいい。虫けらのけらって、ファンキーだ。 - ポッキーを食べながら 少し話そうよ
- ち、のち、いのち。
- あんちゃん!WAKEだよ!ドデカクつかおう。WAKEだよ!
- おにいさん お金なくなっちゃったの? じゃあ魔法の呪文おしえてあげるね
ハ・ロ・ー・ワ・ー・ク・❤ - でも斎藤さんは幸せを見つけるのが上手な人だ。
- エーシャ。Oh エーシャ〜。ビーシャ〜。A社とB社を比べる幸せ。
- 同性を好きになる人は、じつは左利きの人と同じくらいいる。
- ♪倒れるだけで腹筋ワンダーコア〜
- 人は、一生育つ。
- 皆さん、ご存知の通りビフィズス菌は、腸で働きます。
あなたは、どこで働きますか? - 元カレが、サンタクロース。
- 東京タワーは、米軍の戦車からつくられた。
- 友達も受賞していないことにホッとするようじゃ、ダメなんだ。
- ただいま、14年待ちです。
- リズム感がクセになった、墾田永年私財法!
- 鏡を、疑え。
- 今日はエビフライです。3秒で出来る作り方を紹介します。
- 98%の人が、茨城は京都より魅力があると答えました。
(茨城県庁職員100人に聞きました) - 女は、生きてるだけで、ミスコンに強制参加させられている。
- 追い抜く瞬間、少しだけ息をひそめる。
I’m a runner. - ママも1歳、おめでとう。
- すべてのママは、働くママだと思う。
- [放送事故]生配信中に…いきなりBAN
- 「駐車場の確認をしたい。どうぞ」と連絡した。
「ちゅう…………したい。どうぞ」と迫ってた。
これらのコピーのほとんどは、イメージ系です。商品名やサービス名が入っていたり、ポエムぽかったり・・・センスで書いている感満載です。だから、正直コピーだけで見ると、一部を除き、何のこっちゃよくわかりません(笑)
これまでコピーを勉強してくる中で、キャッチコピーの方向性として、2通りあると感じています。
- イメージ系
- ベネフィット系
イメージ系は、初心者がマネをしてはいけないコピーの書き方です。なぜなら、センスがものを言うからです。また、写真や映像などのビジュアル素材があって成立するものでもあります。
雰囲気がいいから、なぜか憧れる人が多いんですよね。
もし、キャッチコピーにまず取り組むなら、基礎から押さえていきましょう。まずは、読み手がパッと見て、「読み手にとってどんなメリットがあるのか」をわかってもらうことが大事だと考えています。
ゼロからキャッチコピーを書くなら、まずはベネフィット系から
あなたがもし、コピーを書くことに初心者なら、まずはベネフィット系から取り入れてみてください。(ベネフィットとは、お客さんが得られるメリットのことです。)
なぜなら、見る側が自分にとってメリットを感じるキャッチコピーって、誰もが目に留めやすいからです。
例えば・・・
- 『A』を手に入れて、『B』になる。
例:家づくりの仲間を増やして、自分らしい家を建てる。 - 『A』で、こんな間違いをしていませんか?
例:家づくりで、こんな間違いをしていませんか? - もし『A』ができるなら、『B』を手にすることができます。
例:5問だけ質問に答えると、住宅ローンの借り入れ可能額がわかります。 - 『A』が困った時にするのが『B』です。
例:収納アドバイザーが、物が片付かない時にするのが、”これ”です。
というような、ひな形を使って、ベネフィットで訴求してみください。
文章としては、上記のイメージ系に比べ、野暮ったさが出ますが、得られる内容がわかりやすいので、訴求力はこちらの方が高くなりやすいです。ぜひ参考にしてみてください。
さらに、「お客さんの言葉を使う」
自分勝手に考えた伝え方によっては、住宅業界や工務店などの同業者にはウケるけど、一般の方は反応しないこともあります。こういったズレの原因は、色々あるでしょうが、そのひとつとしては、言葉の使い方だとも思っています。
それを打破する簡単な方法は、「お客さんの言葉を使う」ということです。
例えば、「住宅」という言葉は、作り手側の言葉ですよね。住まい手の方と、話をすると、「家」という言葉を使います。その他にも、「買う」と「建てる」とか、「間取り」と「プラン」など、お客さんにとって身近な方の言葉や例えを使うということです。
これから家を建てる人が欲しいのは、住んだあとの結果です。そのイメージを伝えるには、お客さんが使っている言葉を使うのが、簡単に取り組める方法なのです。
工務店が住宅のキャッチコピーを書くなら、まずはイメージ系ではなくベネフィット系にした方がいい理由
キャッチコピーは、商品やサービスの魅力を短く、そして効果的に伝えるためのものです。特に住宅業界において、キャッチコピーは顧客の第一印象を形成する大切な要素となります。工務店が住宅のキャッチコピーを考える際、イメージ系よりもベネフィット系に焦点を当てることが、経営者にとって非常に有益であると言えます。以下、その詳しい理由を深掘りしていきます。
明確な価値提案を伝えられる
ベネフィット系のキャッチコピーは、顧客が得られる具体的な利益やメリットを直接的に伝えることができます。例えば、「地震に強い設計で安心の暮らし!」のようなキャッチコピーは、安全性への配慮を伝えることで、顧客の関心を引き付けます。このように、具体的な特長や事実を用いることで、顧客は自分にとっての価値を瞬時に理解し、購入意欲が高まることが期待できます。
競合と差別化を図れる
イメージ系のキャッチコピーは、感情や雰囲気を伝えるのが得意ですが、同じようなイメージを持つ競合が多い場合、差別化が難しくなりがちです。しかし、ベネフィット系のキャッチコピーでは、自社の独自性や強みを具体的に強調することができます。これにより、他の工務店とは一線を画す独自の魅力をアピールすることができるのです。
顧客の判断基準をサポートできる
住宅購入は人生の中でも大きな決断の一つです。顧客は、自分のライフスタイルや価値観に合った住宅を選びたいと考えます。ベネフィット系のキャッチコピーは、その判断基準を明確にし、顧客の選択をサポートします。具体的な利点や特長を伝えることで、顧客は自身のニーズに合った住宅を選ぶ手助けを受けることができます。
信頼性が向上する
具体的なメリットや利益を伝えることで、顧客は工務店が提供する住宅の品質や性能に対する信頼感を持つことができます。明確な情報提供は、顧客の不安を取り除き、安心して住宅購入を検討するきっかけを提供します。
結論として、工務店経営者は、住宅のキャッチコピーを考える際、イメージ系よりもベネフィット系に焦点を当てることで、顧客に対する魅力的な価値提案を伝え、競合との差別化を図ることができます。具体的な情報やメリットを前面に出すことで、顧客の心を深くつかむことが期待できるでしょう。