露出している工務店経営者には、真の実力とのギャップがありえる理由

若手建築家や著名な建築家に、リノベーションを依頼できるかもしれない応募ハガキが付いた、807号のBRUTUS (ブルータス)が面白いですね。

目次

約束建築。10組の建築家があなたの家をリノベーションしてくれます。

BRUTUS (ブルータス)が注目する10組の建築家が、次のリノベ案件を誌面で募集するという特集内容です。下記の10組の建築家が対象のようです。

  1. 増田信吾+大坪克亘
  2. 403architecture[dajiba]
  3. 藤田雄介
  4. 島田 陽
  5. miCo.
  6. 名和晃平
  7. 長坂 常
  8. 田根 剛
  9. 藤森照信
  10. アトリエ・ワン
露出している工務店経営者には、真の実力とのギャップがありえる理由
約束建築。 – Brutus No. 807

次世代の建築家を中心に、リノベーションから面白い建築が生まれています。いま注目の若手建築家と憧れの建築家、合わせて10組があなたの家をリノベーションしてくれます。彼ら彼女らの考え方を理解し、代表的な作品を見て、依頼したい建築家が見つかったなら、応募ハガキを使って、アプローチを。

業界全体で考えたら・・・

今回のBRUTUS (ブルータス)のやり方って、一見「会いに行けるアイドル」的な感じがしますが、地域密着をベースに考えたら、このような戦略って必要だなと感じています。

棟数だけを見ると、年々住宅業界は衰退しており、成長が見込めない状況にまで陥っています。

極端なことを言えば、そういった閉塞感を打破する鍵を握るのは「会いに行けるアイドル」として地元の人に愛される存在なのかもしれません。つまり、タレント性を持ち、”住”の価値観や選択肢を説ける人材ですね。

この業界ではハードルが高かったようです。

この本が出版されたのが2015年で、その後、コロナ禍に入ってからでしょうか、YoutubeやSNSで認知度が高くなった建築家や工務店経営者が増えました。一見、タレント性を持ち、”住”の価値観や選択肢を説ける人材と思いきや、地元の人に愛される存在とは思えない、結局は自分の承認欲求を満たしたいんだろうなと感じてしまうレベルで、この業界ではハードルが高かったようです。偽りや不確かなものをただ言い切っているだけのことも多いですから・・・

露出している工務店経営者には、真の実力とのギャップがありえる理由

そういう経緯を踏まえる、無駄にネット上に露出している工務店経営者って、周りよりマーケティングが上手いだけであって、逆に真の実力とのギャップがありそうなんですよね。ぶっちゃけ、露出と実力には必ずしも相関関係があるわけではありません。露出が多いからといって実力があるわけでもなく、逆に実力があるからといって露出が多いわけでもありません。露出の多さと実際の仕事の質にギャップがあるとの声も少なくないですから・・・

露出の多さと実力の関係

露出が多いからといって、その経営者の実力が高いとは限りません。逆に、露出が少ないからといって、その経営者の実力が低いとも言えません。実際には、露出の多さと実力との間には必ずしも直接的な関係は存在しないのです。露出が多い工務店経営者は、情報発信の技術やマーケティングのセンスに優れていることが多いですが、それが建築の技術やサービスの質とは関係ない場合があります。

マーケティングの技術と建築の技術

SNSやYouTubeでの露出が多い工務店経営者は、マーケティングの技術に長けていることが多いです。彼らは、視聴者やフォロワーの心をつかむコンテンツ作成や、効果的な広告戦略を知っています。しかし、それは建築やリノベーションの技術とは異なるもの。顧客が求めているのは、高いマーケティングの技術ではなく、高い建築の技術とサービスです。この二つの技術は、必ずしも一致しないことが多いのです。

信頼の構築は一朝一夕にはならない

一時的な露出やバズによって集客することは可能ですが、長期的な信頼関係の構築には、実際の業務の質が問われます。真の実力を持つ工務店経営者は、一過性の露出よりも、地道に質の高いサービスを提供し続けることで、顧客からの信頼を勝ち取ることができます。信頼は、継続的な高品質なサービス提供を通じてのみ築かれるものであり、短期的な露出だけでは得られないものです。


露出は、新しい顧客を獲得するための有効な手段の一つです。しかし、それだけでは十分ではありません。真の実力を持ち、それをしっかりとアピールすることで、長期的な信頼関係を築くことができるのです。露出と実力、両方をバランスよく追求することが、成功への鍵となります。露出を追求するだけでなく、その背後にある実力を磨き続けることが、真の成功への道となるでしょう。

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