「心豊かに暮らせる」を謳う工務店は、EQ(心の知能指数)が高い人を集客した方が良い理由

アンガーマネージメントなど感情をコントロールすることが、流行りつつありますが、自分や他人の感情を理解したり、自分の感情をコントロールする能力を、EQ(心の知能指数)が高い低いで表すようです。

目次

EQ(心の知能指数)が高い人に共通の10の資質

EQ(心の知能指数)が高いことの特徴に、

  • 自分の感情も他人の感情も認識できる
  • 感情をうまく使って問題解決のような作業に適用できる
  • 腹が立っても冷静になれるなど、自分の感情をコントロールできる

が挙げられます。

ライフハッカーのサイトに、EQ(心の知能指数)が高い人に共通の10の資質が取り上げられているのですが、拝見すると、住関係にも共通点がありそうなだなと感じました。

  1. 完璧主義者ではない
  2. 仕事と遊びのバランスのとり方を知っている
  3. 変化を受け入れる
  4. 気が散りにくい
  5. 共感力がある
  6. 自分の強みと弱みを知っている
  7. 自分で自分にモチベーションを与えられる
  8. 過去のことでくよくよしない
  9. ポジティブなことに意識を集中させる
  10. 境界線をしっかり定める
EQ(心の知能指数)が高い人に共通の10の資質
「心豊かに暮らせる」を謳う工務店は、EQ(心の知能指数)が高い人を集客した方が良い理由

心豊かに暮らせる人は、EQ(心の知能指数)が高い?

モノが有り余る時代に、「心豊かに暮らす」ということが、少しづつ求められてきています。ですが、「心豊かに暮らす」には、どうすればいいのか?そこに対して、具体的な道順を提示するのは難しいですよね。

「心豊かに暮らす」には、精神的な部分も大きく影響してくるため、EQ(心の知能指数)が関係あるのかも知れません。心が豊かな人は天性的ではなく、育ってきた環境がすごく影響していると思われます。

上記の資質を参考に、心豊かに暮らしてもらうために、つくり手側はどうすればいいかを書いてみました。過去に出会った施主を元にイメージして書いていますが、あくまで参考程度に。できれば、上記の資質を参考に、自分なりの答えを導き出してみてください。EQ(心の知能指数)が高い人の資質を反映した家づくりは、住む人の心の豊かさを育むだけでなく、工務店の提供するサービスの質を向上させるでしょう。

1.完璧主義者ではない ⇒ 家は完璧なモノではないことを説く

EQが高い人たちは、完璧主義者ではありません。完璧主義者で家を建てようとすると、間違いなく不幸になります。なので、工務店は家づくりにおいて、「完璧」を追求するのではなく、「完璧に近い快適さ」と「自然の美しさ」のバランスを重視することが求められます。

自然素材を使うなら、なおさら完璧なものはありません。例えば、自然素材を使った家では、しっくいも木も干割れします。だからこそ、時間と共に素材が変化し、それがまた別の美しさを生み出すことを顧客に伝えましょう。木の床が時間と共に色を変え、味わい深くなることや、しっくい壁が呼吸することで室内環境を整える効果があることなど、自然素材の持つ「生きた特性」を顧客に理解してもらうことが重要です。

施主が完璧な家を求めがちな場合、工務店は「完璧な家よりも、暮らしやすい家」をコンセプトに提案し、家は完璧なモノではないことを説く必要があります。「住んでからが始まり」というのもそれです。自然素材なら、自然素材の持つ「呼吸する家」の価値を伝え、施主が素材の変化を楽しむ心の余裕を持てるよう導く必要があります。

2.仕事と遊びのバランスのとり方を知っている ⇒ 家には精神的な安らぎや遊び感覚あるバランスが必要

EQが高い人たちは仕事をすべき時と、遊ぶべき時をわきまえているとのこと。ということは、家はただ寝て肉体の披露を回復するためだけのものではなく、精神的な安らぎや遊び感覚あるバランスが求められてきますね。家で仕事をするSOHOなら、その切替えができることも必要ですね。

実際、家は仕事とプライベートの境界を上手に分ける場所でもあります。SOHOや在宅ワークが快適にできるような設計を提案する一方で、家族が集まるリビングや、趣味の時間を楽しむためのスペースを設けることで、バランスの取れた生活をサポートします。例えば、リビングに隣接しながらも独立したワークスペースを設けることで、仕事と家庭生活の切り替えを容易にし、仕事の効率と家庭でのリラックスの両方を実現することができます。

また、家族が一緒に過ごすリビングは、開放的でありながらも、各々が自分の時間を持てるような工夫を凝らすことが求められます。例えば、リビングの一角に小さな読書スペースを設けることで、家族が一緒にいながらも個々の趣味を楽しむことができます。

3.変化を受け入れる ⇒ 暮らしは変化することを説き、その変化に対応できる家を提案

子育て世代ですと、子どもの成長ともに生活はどんどん変わっていきます。中学卒業と同時に家を出ることもあれば、大学卒業まで家にいるケースだってありえます。どんな変化が起こってもいいように常に備えられる家やライフスタイルの提案が求められますね。

なので、工務店は、家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる家づくりを心がけましょう。例えば、子供の成長に合わせて間取りを変更できるような設計や、将来の介護が必要になった際にバリアフリーに改修しやすい構造を提案することが重要です。

子供が小さいうちはプレイルームとして使い、成長に合わせて勉強部屋や寝室に変えられるようなフレキシブルな間取りの提案や、将来的にはエレベーターを設置できるスペースを初めから確保しておくなど、変化を受け入れることで、施主が長期にわたって快適に暮らせる家を実現できます。

4.気が散りにくい ⇒ オープンでもクローズでも、集中できる場所をつくる。

EQが高い人たちは目の前の作業に集中することができるとのこと。キッチンやリビングで勉強などもそれに該当しますし、逆にこもって集中できる場所をつくったりすることもいいですね。

集中力を高めるためには、静かで落ち着いた空間が必要です。家の中に集中して作業ができるスペースを設けることなどが挙げられます。例えば、オープンスペースとプライベートスペースを明確に分けることで、家族がそれぞれの活動に集中できる環境を作り出します。具体的には、リビングの一角に集中して作業ができるスタディコーナーを設けたり、子供の宿題スペースをキッチンの近くに配置することで、親が料理をしながら子供の勉強を見守ることができるようにします。

また、静かに読書や瞑想ができるような小さなスペースを設けることも、集中力を高めるために有効です。

5.共感力がある ⇒ 他の施主に興味が持てるようなコンセプトの統一やコミュニティ

他人と繋がり、思いやることは、EQに必要な要素です。ということは、周りの人の気持ちに共感しやすい場を提供することが求められてきます。つまり、統一されたコンセプトで似たような人達を集めて、それぞれの施主が出会うキッカケをつくる必要があるということです。

なので、共感力を育むためには、コミュニティの形成が重要です。共有スペースを設けることで、地域の人々が集まりやすい環境を作り出すことができます。例えば、住宅地内に小さな公園やコミュニティセンターを設けることで、住民同士の交流の場を提供し、地域コミュニティの形成を促進します。

また、住宅の設計においても、隣人との自然な交流が生まれやすいようなオープンなポーチや、共有の庭を設けることで、施主が地域社会に溶け込みやすくなります。

6.自分の強みと弱みを知っている ⇒ 得意不得意を明確にし、得意な部分は活かし、不得意な部分はカバー

EQが高い人たちは、自分は何が得意で何が不得意かわかるようです。ということは、その施主の暮らしの得意不得意を明確にしてあげて、得意な部分はより活かし、不得意な部分をカバーするようなデザインが求められてきますね。

なので工務店としては、施主のライフスタイルや価値観を深く理解し、それに合わせた家づくりを提案することが求められます。例えば、料理が得意な施主には、広々としたキッチンとダイニングを設計し、家族や友人を招いてのホームパーティーが楽しめるような空間を提供します。

一方で、庭の手入れが苦手な施主には、メンテナンスフリーの庭や、シンプルながらも美しいデザインの外構を提案することで、施主の弱みをカバーし、ストレスのない生活をサポートすることも有効的です。

7.自分で自分にモチベーションを与えられる ⇒ モチベーションを上げられる家づくり

EQが高い人は、自発的に頑張るタイプとのこと。施主が家に対して、モチベーションを上げられるような仕掛けがあるでしょうか?

モチベーションを上げるには、ワクワク感などの楽しさがわかりやすいです。また、一方的につくる家よりも一緒になってつくる家の方が、施主もモチベーションは上がりやすいですよね。住んでからも自分で家をアレンジできるようなセンスが備わると、モチベーションは上がります。

また、「自己実現の場」も効果的です。施主が趣味や仕事に没頭できるような空間を提供することで、日々の生活にモチベーションをもたらします。例えば、アトリエやワークショップスペースを家に設けることで、施主が自分の興味や才能を追求する場を提供します。

8.過去のことでくよくよしない ⇒ 前向きになれるコミュニティ

EQが高い人たちは、未来に訪れるたくさんの可能性をじっくりと考えるのに忙しすぎるから、過去のことでくよくよしている暇がないとのこと。

ということは、前向きになれるよう導くことも必要です。自分だけで未来を踏み出せればいいのですが、相談できて前向きになれるコミュニティによって、背中を押してあげられるようなことが求められてきますね。

前向きな気持ちを持続するためには、過去の失敗や後悔に囚われず、未来に目を向けることが重要です。工務店としては、施主が新しい生活をスタートさせるためのサポートを提供した方が良いでしょう。例えば、過去の住まいの不便だった点を改善するための提案を行い、施主が新しい家で新しいスタートを切ることができるようにします。

また、コミュニティの形成をサポートすることで、施主が新しい環境に順応し、新しい人間関係を築くきっかけを提供します。

9.ポジティブなことに意識を集中させる ⇒ 家の中で最もポジティブになれる場所やコトは何?

家づくりには、施主目線でみても、間取りや設備、仕様など、沢山の事柄がありますが、施主が家の中で、最もポジティブになれる場所やコトはなんでしょうか?その部分を他よりも充実させることが、「心豊かに暮らす」ことにも繋がりますよね。

ポジティブな気持ちを持続するためには、家の中に喜びや幸せを感じることができる場所が必要です。施主が家の中で最もポジティブな気持ちになれる場所を特定し、その空間を最大限に活かす設計を提案しましょう。例えば、家族が集まるリビングに大きな窓を設けて自然光を取り入れ、開放的な空間を作り出すことで、家族が一緒に過ごす時間をより価値のあるものにします。

また、庭に小さな菜園を設けることで、家族が一緒にガーデニングを楽しむことができ、日々の生活に小さな喜びを見つけることができます。

10.境界線をしっかり定める ⇒ 「どこまで」「いつまで」を決めてあげる。

EQが高い人たちは、境界線をしっかり引く力があります。ということは、「どこまで」「いつまで」を決めてあげることが求められてきますね。

たとえば、総予算のバランスや、どこまでを予算の中に含めるか?また、外構など引き渡し後に手を加える部分があるなら、いつまでに完成させるか?など、その辺を示してあげると、過剰に抱え込むこともなくなり、燃え尽きたり、参ってしまったりすることも防げます。

なので、施主との関係において、工務店は予算やスケジュール、設計の範囲など、プロジェクトの境界線を明確に定めることが重要です。例えば、施主の予算に応じた最適なプランを提案し、追加費用が発生しないように事前にしっかりとした見積もりを提供します。

また、施工スケジュールを明確にし、定期的な進捗報告を行うことで、施主の不安を軽減し、信頼関係を築きます。さらに、家づくりのプロセスにおいて、施主が意思決定を行う際のサポートを提供し、施主が自分の家づくりに対する境界線を自ら定められるように導きます。

工務店は「心豊かに暮らせる」を謳うなら、EQ(心の知能指数)が高い人を集客した方が良い理由

工務店の「心豊かに暮らせる」というコンセプトは、単に物理的な快適さを超えた、住む人の精神的な充足を意味します。この理念を実現するためには、EQ(心の知能指数)が高い顧客層を集客する戦略が不可欠になります。

EQが高い人々は、自己認識、自己調整、動機づけ、共感、社会的スキルといった領域で高い能力を持っており、これらは豊かな生活を実現する上で重要な要素です。

感情的共感を通じてブランドイメージが向上する

EQが高い人々は、製品やサービスを選ぶ際に、自分の感情や価値観を重視します。彼らは、住宅を選ぶにあたっても、その住宅がどのような感情的価値を提供するかを考慮に入れます。工務店が感情的な共感を呼び起こすストーリーテリングやマーケティングを展開することで、EQが高い顧客層の心を掴み、ブランドイメージを高めることができます。これは、単に機能性を追求するだけではなく、住宅が提供する「心の豊かさ」を顧客に伝えることで、感情的な絆を築き、ブランドの忠誠心を高める効果があります。

顧客関係が続きやすくなる

EQが高い顧客は、購入後のフォローアップやカスタマーサービスを非常に重要視します。彼らは感情的な満足を得られると、その経験を長く記憶し、その工務店との関係を維持しようとします。工務店がこの顧客層に注力することで、一度の取引に留まらない、長期にわたる関係を築くことができます。これにより、後のリフォームや、新たな顧客を紹介してくれることが可能になります。

ブランドの認知度と信頼性を高められる

EQが高い人々は、彼らの経験を社会的なネットワーク内で共有する傾向があります。彼らが工務店とのポジティブな体験を話すことで、信頼性のある口コミが生まれ、新たな顧客を引き寄せる力となります。このような自然な推進力は、高額な広告キャンペーンやプロモーションを行うよりも、はるかに効果的でコスト効率の良い方法です。EQが高い顧客層をターゲットにすることで、ブランドの認知度と信頼性を高めることができるのです。

多様なニーズへの対応で独自の価値提案が持てて差別化に繋がる

EQが高い人々は、自分のニーズを深く理解しており、それに合わせた多様な要求を持っています。彼らは、単に機能的な住宅を求めるだけでなく、デザイン、持続可能性、地域社会との関わりなど、住宅に関する多面的な要素を重視します。工務店がこれらのニーズに応えることで、市場の変化に柔軟に対応し、顧客の細分化された要望に応えることができます。これは、競争が激しい住宅市場において、独自の価値提案を持つことで差別化を図り、競争優位を確立する上で重要です。

事業の持続可能性を高められる

EQが高い顧客層は、環境や社会に対する意識が高く、そのような価値観を持つ企業を支持します。工務店がエコフレンドリーな住宅やコミュニティを重視することで、この顧客層からの支持を得ることができます。これは、企業の社会的責任(CSR)を果たし、持続可能なビジネスモデルを構築する上で非常に重要です。また、社会的な価値を提供することは、企業のイメージを向上させ、長期的なビジネスの成功に寄与してくれます。

EQ(心の知能指数)が高い人を対象とした工務店の集客戦略

EQ(Emotional Quotient)が高い人々は、自分たちの住環境に対しても精神的な充足感や生活の質を求める傾向があります。彼らは、住宅の機能性やデザインだけでなく、住まいとの精神的なつながりやコミュニティとの関わりを重視することが多いです。

コミュニケーションの質を高め、信頼関係を築く

EQが高い顧客層は、感情的な知性が豊かで、深い共感力と洞察力を持っています。彼らは、単なるビジネス取引以上の価値を求め、相互理解と信頼に基づく関係を重視します。工務店は、顧客とのコミュニケーションにおいて、ただ情報を伝えるのではなく、顧客の感情や価値観に寄り添い、真摯に耳を傾ける姿勢が求められます。顧客の期待や夢を丁寧に聞き出し、それに応える提案をすることで、信頼関係を築き、長期的な顧客として結びつけることができます。

ライフスタイルへの理解を深め、カスタマイズされた提案を行う

EQが高い顧客は、自分のライフスタイルに合致した住まいを求めています。工務店は、顧客一人ひとりの生活様式、趣味、家族構成などを詳細に把握し、それに合わせたカスタマイズ提案を行う必要があります。例えば、趣味の部屋や家族の成長に合わせた間取りの変更可能性など、顧客のライフステージに合わせた柔軟な住宅設計を提案することで、彼らの心に響くサービスを提供できます。

教育と情報提供を通じて知識欲を満たす

EQが高い人々は、知識への渇望が強く、自己成長を望む傾向にあります。工務店は、住宅に関するセミナーやワークショップを開催し、最新の住宅技術やトレンド、持続可能な住まいの重要性など、顧客が興味を持ちそうなテーマで情報提供を行うことが効果的です。これにより、顧客の知識欲を満たすと同時に、工務店の専門性と信頼性を高めることができます。

ブランドストーリーを共有し、感情的なつながりを創出する

EQが高い顧客は、製品やサービスの背後にあるストーリーや哲学に価値を見出します。工務店は、自社の創業理念やこだわり、過去のプロジェクトの成功事例などを通じて、ブランドストーリーを積極的に共有することが求められます。顧客は、そのストーリーに共感し、感情的なつながりを感じることで、ブランドに対する忠誠心を深めます。

アフターサービスとコミュニティ形成に注力する

家を建てた後のフォローアップやコミュニティ形成は、EQが高い顧客にとって非常に重要です。工務店は、定期的なメンテナンスサービスや住まい手同士の交流を促すイベントを提供することで、顧客との長期的な関係を築くことができます。顧客が安心して生活できるサポート体制を整えることで、口コミによる新規顧客の獲得にも繋がります。

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