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注文住宅をライフスタイルに合わせるのではなく、注文住宅に合わせてライフスタイルを変える時代になる理由
こだわりの家、子育て住宅、カフェ風、、、誰もが使うようになったがゆえに、「おいおい、違うんじゃねーの?」とツッコミたくなることが、たくさんあります(笑)
昔から、その言葉とかジャンルとか、明らかに層でない人が手を出し始めると、そのコンテンツは衰退を辿ると感じています。例えば、IKEAのターゲット層でない工務店のおじさん経営者が「IKEAがどうたら」と手を出したら、案の定IKEAの売上は下がっていってましたから・・・
「家に合わせて暮らすのではなく、家を暮らし方に合わせる」という言葉
その視点で捉えると、これもそうです。『暮らし方に合わせる』
最近、『家に合わせて暮らすのではなく、家を暮らし方に合わせる』みたいな言葉を、よく見かけるようになりましたが、本当にそうでいいのだろうか?と思うようになってたんですよね。
まずは冒頭で挙げたような、明らかにターゲット層でない工務店のおじさん経営者が使い始めているということ。
そして、よくよく考えたら、人の暮らし方なんて、すごいアバウトなんですよ。よく言えば、「住めば都」というように、適応力があるってことです。
社会派ブロガーで有名な、ちきりんさんが書いたこの記事読んで、余計にそう感じました。
機械に合わせて生活を変える時代へ
これまでの技術や機械は「人間の生活をより快適に、便利にするため」研究・開発されてきました。
このため生活の中で使えない技術や機械は、未熟な技術、未熟な機械だとして受け入れられませんでした。
反対にいえば、「その製品や技術が完成、成熟したかどうか」は、「生活の中で使えるレベルになったかどうか」によって決まっていたわけです。
でも今は「技術や機械が未熟なら、生活のほうをそれにあわせて変えればいいじゃないか」となりつつあります。
機械に合わせて生活を変える時代へ
自分や家族にとって最適な暮らしに、絶対的にコレだなんてものは存在しない
自分や家族にとって最適な暮らしに、絶対的にコレだなんてものは存在しません。気に入ったものがあれば、それに流されるし、便利なものがあれば、それを使うし、憧れてたり、信頼できる人に、提案されたら、それに流されるし・・・
そんな変化までを全ては予測できないので、現時点での暮らし方を聞いて、最初から作り込むのって、暮らしに合わせてるようで合わせてないんですよ。
なので、大半の方には最初から作り込んでおけばいいんです。大半の方は、その後、住んでから家を変化させようって気もないし、変わらなくても「住めば都」だから、なんとなくで暮らせます。
よほど意識している人以外、自分たちの暮らしを改めて考えることなんてまずないんですよ。考えたとしても、自分の尺度の範囲なので、ぶっちゃけ大したことないです。
ただ、それだと建てて住んでるだけなので、特別満足感も上がらないし、満足感が上がらなければ、撮影や取材に協力してくれるかどうかもわかりません。
してくれたとしても、暮らしのセンスが磨かれないので、魅力的な写真も撮れなかったり・・・
ということを踏まえたら、工務店側も、こういう風に暮らした方がいいという哲学が必要になるわけです。
今の暮らし方が最適かどうかなんて、誰にもわからないことなのに、暮らし方を変える(合わせる)という提案をしない工務店は多いです。当然これには、つくり手側も、こういう風に暮らした方がいいという哲学がなければ無理なことです。それがあれば、冒頭の『家に合わせて暮らすのではなく、家を暮らし方に合わせる』に繋がるわけです。
家と暮らしの両方から考えると、もっと良くなると思うのですが、絶対的な答えのないフワフワしたものを尊重しすぎなんですよね。「モノよりコト」も同じ様なことが言えますし、「お客”様”」と呼んでることも関係してる気がします。
注文住宅に合わせてライフスタイルを変える時代になる理由
近年の注文住宅は、個々のライフスタイルや好みに合わせて設計されるのが一般的でした。しかし、最近の技術革新と住宅価格の高騰などの影響から、この決まりきったアプローチを変えつつあるのではないでしょうか。これからは、住宅設計がライフスタイルに影響を与え、それに適応する形で変化していく時代に突入していくかもしれません。
技術の進化と住宅設計の変革
技術の進化は、住宅設計の概念を根底から変えています。スマートホームシステム、自動化された家庭用ロボットの普及は、住宅設計をこれらの技術に適応させる方向へと導いています。例えば、ルンバのようなロボット掃除機が効率的に動作するためには、家具の配置や間取りが重要です。また、スマートデバイスの最適な配置や、エネルギー効率を考慮した設計も重要になっています。
住宅価格の高騰とライフスタイルの変化
住宅価格の高騰は、人々の住宅に対する考え方に大きな影響を与えています。特に都市部では、土地の価格が高騰し、建築コストも上昇しています。これにより、多くの人々はコンパクトで効率的な住空間を選ぶようになり、住宅は単なる居住空間を超え、効率性や機能性を重視した設計が求められるようになっています。
実際、技術の進化と住宅価格の高騰は、注文住宅の設計とライフスタイルに大きな影響を与えており、住宅に合わせてライフスタイルを変えるよう促しているとも捉えられます。限られた空間を最大限に活用するための家具選び、省スペースを意識した収納方法の採用など、住宅設計に合わせた生活様式の取り入れなどがその例です。また、テレワークの普及に伴い、自宅での仕事環境を考慮した住宅設計も重要になっています。
これからの時代は、住宅を個人のライフスタイルに合わせるのではなく、逆にライフスタイルを住宅に合わせて変える方向へと進んでいくでしょう。
・・・まぁ、住宅業界や工務店のスピード感を踏まえたら、もっと先の話だと思いますが・・・