住宅ハゲ「奴らは住宅に住んでいるんじゃない。情報に住んでいるだ!」

タイトルからラーメンハゲを思い浮かんだ人は、きっとマンガ好きな方だと思います。「奴らは住宅に住んでいるんじゃない。情報に住んでいるだ!」という言葉は、あるマンガからもじったものです。

その漫画がこちら。

目次

ビジネス視点も学べる「ラーメン発見伝」

「ラーメン発見伝」というラーメン漫画をご存知でしょうか?

雰囲気的には「美味しんぼ」に似てなくもないですが、ラーメン業界にビジネスコンサルという視点から切り込んだマンガなので、物語の重点は、ビジネス的な要素が強いです。原作には、連載当時ラーメン王でフードライターだった石神秀幸氏が協力しているとのこと。

住宅ハゲ「奴らは住宅に住んでいるんじゃない。情報に住んでいるだ!」

ビジネス要素も盛り込まれていますので、単なるおいしいラーメンを製作する事を目的とする趣旨ではなくて、「コスト」「立地条件」「サービス」等でビジネス的に成功するラーメン店を目指す事に置いて描かれています。

なので、その本質的なことは、ラーメンや飲食に留まらず、モノをつくって販売することにも関連しているところがあります。そういう意識で読んでいると、活かせそうな考え方・捉え方がチラホラ出てきます。

例えば・・・

  • 職人芸を見せたくて、ラーメン屋をやってたわけじゃないでしょ?お客さんに美味しいラーメンを食べさせたくてやってたんじゃないんですか?
  • ラーメンを食べているのではない、情報を食べている。
  • それが唯一の正解じゃない。ボクにはボクの答えがある。
  • ラーメンの具としての美味しさと、単品料理としての美味しさは、質が違う。
  • 確かにオマエは巧みに”上手いラーメン”を作ることはできる。だが、プロは真に”旨いラーメン”を作るんだ。
  • 味噌が志のないラーメン職人を甘やかす調味料だとしたら、醤油は志のあるラーメン職人を妥協に誘う調味料と言える
  • 厨房だけがラーメン屋のすべてではない!
  • 個性こそが美味しさの源
  • 要するに、オマエには本当に作りたいラーメンがないんだよ!

etc・・・

その中でも、この漫画を有名にしたのは、このセリフかと。

「奴らはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ!」

住宅ハゲ「奴らは住宅に住んでいるんじゃない。情報に住んでいるだ!」

上記は、ラーメンコンサルタントの芹沢というキャラで、ラーメンハゲとも呼ばれています。

「情報を食ってる」というのは、口コミサイト、SNSなど、あらゆる情報が味につながっているという、キレイ事だけではない部分もあります。(その辺は漫画の中で描かれています。)この辺は集客にも絡む話で、その部分を理解しているかどうかで、情報の扱い方も変わってきます。「住宅に住んでいるんじゃない。情報に住んでいるだ!」的な・・・

こういった考え方・捉え方を始め、読めば読むほど、「これ、注文住宅でも同じこと言えるのでは?」と参考になることが多々あります。ラーメンも注文住宅も総合芸術ですからね。

「個性こそが美味しさの源」「要するに、オマエには本当に作りたいラーメンがないんだよ!」という部分では、正しい独学の仕方とか、オリジナルの個の魅力について、描かれていますし、

「確かにオマエは巧みに”上手いラーメン”を作ることはできる。だが、プロは真に”旨いラーメン”を作るんだ。」という部分では、価値を生み出すことの大事さや、上手につくることでは売れない厳しさが描かれています。

ラーメンと注文住宅、「関係ねーだろ」と無視するか、「考え方・捉え方」の参考にするかは、読み手の器次第ですが、「厨房だけがラーメン屋のすべてではない!」ということですからね、住宅でも同じことかと(笑)

まだ、読んでない方は大人買いしてみてください。

「ラーメン発見伝」全26巻。

2000/4/26 久部 緑郎 (著)
¥693 (2023/11/09 18:15時点 | Amazon調べ)

ちなみに、ラーメン発見伝の続編には、「らーめん才遊記(全11巻)」があり、そして、その続編に「らーめん再遊記(既刊8巻/2023年7月28日現在)」もあるので、こちらも要チェックです。

「ラーメン発見伝」の名言から学ぶ、工務店経営とマーケティングの深い教訓

「ラーメン発見伝」に登場する名言は、単なる料理の話ではなく、ビジネス運営全般に適用可能な深い洞察を提供しています。これらの教訓を工務店経営やマーケティングに応用することで、顧客の期待を超えるサービスを提供し、市場での成功を収めるための戦略を練ることができます。

顧客中心のサービスを提供する

「職人芸を見せたくて、ラーメン屋をやってたわけじゃないでしょ?お客さんに美味しいラーメンを食べさせたくてやってたんじゃないんですか?」

この言葉から学ぶべきは、工務店が技術の展示だけに注力するのではなく、顧客が本当に求めているのは心地よい住空間とその中での幸せな生活であるということです。顧客の夢や希望を形にすることに焦点を当て、ただの家ではなく「ホーム」としての価値を提供することが重要です。顧客一人ひとりのライフスタイルや価値観を深く理解し、それに合わせた提案を行うことで、ただの建築業者から信頼されるパートナーへと変わることができます。

情報の価値を理解し、適切に伝える

「ラーメンを食べているのではない、情報を食べている。」

この視点は、顧客が製品やサービスを選ぶ際に、実際の品質だけでなく、ブランドの評判やストーリーなどの情報を重視していることを示しています。工務店は、自社の建築哲学や成功事例、顧客の声などの情報を積極的に伝えることで、顧客の信頼を獲得し、ポジティブなイメージを構築する必要があります。マーケティング活動を通じて、自社の強みや差別化ポイントを明確にし、顧客にとって価値ある情報を提供することが、競争の激しい市場での成功につながります。

自社独自の解答を持つ

「それが唯一の正解じゃない。ボクにはボクの答えがある。」

市場には様々な「正解」が存在し、工務店が一つの成功モデルに固執するのではなく、自社独自のビジネスモデルや価値提案を持つことが重要です。顧客のニーズは多様であり、それに応じた柔軟な対応が求められます。自社の強みを活かし、顧客に合わせたオーダーメイドのサービスを提供することで、他社との差別化を図り、顧客の心を掴むことができます。

真の価値を創造する

「確かにオマエは巧みに”上手いラーメン”を作ることはできる。だが、プロは真に”旨いラーメン”を作るんだ。」

工務店経営においても、単に機能的な家を建てるだけではなく、顧客の心に残る「価値ある住まい」を提供することが求められます。顧客の期待を超える何か、例えばデザインの美しさ、環境への配慮、長期的なコスト削減などを提供することで、単なる建築業者から価値を創造するプロフェッショナルへと昇華することができます。

個性とオリジナリティを追求する

「個性こそが美味しさの源」

工務店が提供する家には、それぞれ独自の個性や魅力が必要です。顧客一人ひとりの個性やライフスタイルに合わせたカスタマイズを行うことで、他とは違う価値を提供できます。個性を大切にすることで、顧客にとって唯一無二の住空間を提供し、長期的な顧客満足を実現することができます。


これら以外にも様々な名言が描かれています。これらを参考にして、工務店経営やマーケティングに活用してみましょう。

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