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工務店経営者の目の行き届く棟数を安定して継続していくことが家づくりの原点
Twitterを閲覧していたら、百獣の王・武井壮さんのツイートが興味深かったので、取り上げます。
正しい独創も武器
スポーツってのは正しいって人が言ったり書かれてることやっても上手くいく事ばかりじゃないのさ。動きに癖があっても他で物理的に補完できてたり、負担のかかるフォームでも疲労をリカバリーの技術で上回る事もできる。正しい独創も武器なんだよ。
それとスポーツの指導は時に人の技術を壊す事がある。自分の身体を思い通り動かす事を鍛えてれば教えられても技術変えてもアジャストできる。でも一つのスポーツで鍛えた選手は反復で身に付けた絶妙なバランスの技術で成立してる職人が多い。そこに指導を入れると『こうしよう』が邪魔する事があるのさ
「正しい独創」という言葉がすごく引っかかたので取り上げたのですが、ただ彼は、感覚で独創を貫いているわけではありません。
実は、武井壮さんは、すごく理論派で知識も豊富な方です。頭も良く、英語もペラペラ。なのに、テレビに出始めた頃は、わざと筋肉バカキャラ演じてました。相当な戦略家です。
だからこそ、スポーツの基礎となる体の動かし方も、しっかりと理論から入っています。
この辺に関しては、2015年にTV番組「マツコの知らない世界」で語った、武井流「足が速くなるコツ」などのスポーツ理論が説得力ありすぎで、ネット上では話題になっていました。
武井壮さんのTwitterで補足情報が公開されています。
つまり、「正しい独創」にたどり着くために、「正しい基礎」を身に着けているわけです。独創も安易にセンスだけでやっているわけではないのです。
経営者も独創に走る!?
経営者は自分の考えを持っていることから、人にあれこれ言われるのが嫌な方が多いと思います。その結果、独創に走る方が多い気がします。
独創は個性にもなるので、決して独創が悪いわけではありません。ですが、「正しい独創」にたどり着かなければ、結果には結びつかないということです。そして、「正しい独創」にたどり着くためには、正しい基礎が必要なんだと、つくづく痛感しています。
だから、「工務店経営って一体何?」というところから自問していった結果、年間20棟未満の工務店を対象にした経営勉強会を開いているわけです。
先日参加していただいた工務店経営者の方からは、このような声いただきました。
損益計算書と貸借対照表の数値は数字で見てきましたが、ブロック図形で視覚化することで、イメージがしやすくなりました。会計事務所と経営指標や現状の立ち位置などについて、あれこれ相談してきたり、自社で数値目標をつくりながら経営してますが、EXELでつくられたシートをみて、この内容が自社でつくりたかったものだと思いました。お話しを伺い、人に誠実に向き合ってお仕事をされてるのが実感できましたし、お考えや進もうとされてる方向が私なりにですが共有できるものでしたので、ご一緒させていただきたいと思いました。
(東京都/工務店経営者)
これまでいろいろと勉強会へ参加してきましたが、実直に経営と家づくりを考えていらっしゃる事が伝わりました。そこに一番共感できました。当然、集客も大切なのですが、これまで弊社で建てて頂いたお客様の為に、健全な経営をしていくことが重要と考えていました。また、会社の方向性についても事業拡大ではなく、20棟まで(私自身が目の行き届く棟数)を目標に考えていました。自分が思う方向性とズレがなかった所が、自分の考えに少し自信が持てました。
(高知県/工務店経営者)
バランスシートを使って投資・回収・利益のサイクルの仕組みがわかりやすくて良かった。自分の会社の現状と平均の数字が比較することができて良かった。本来大切にしないといけない、家づくりの基本を忘れてはいけないこと。その次に差別化ができるということがわかった。
(長野県/工務店経営者)
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。考え方がちょっと違った視点からの捉え方で、これからもっと重要になってくるであろうSNSに対しての捉え方がとても参考になり興味を引きました。経営面での数字(お金)の捉え方を非常にわかりやすく説明してくれています。少人数制の勉強会なので気軽に受けられ気軽に質問できる雰囲気はいいですね。
(埼玉県/工務店経営者)
参加された方の事業方針を拝見すると、年間10棟までとか、年間20棟までという風に制限している方もいらっしゃいます。
各々の経営判断なので、40棟100棟といった事業拡大が悪いとは言いませんが、実際そんな棟数だと、社長はお客さんの前には出ていかないし、現場も目が届かなくなってしまいます。事業の最高責任者がお客さんの前に出なくなったら、パワービルダーや大手ハウスメーカーと一緒なんですよ。
「経営者自身が目の行き届く棟数を、安定して継続していく。」
住宅販売ではなく「家づくり」を提供する会社の原点な気がします。