工務店経営者は仕事にPLとBSの視点を取り入れた方が良い理由

工務店経営者の仕事は成果が出るまで時間が掛かります。

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時間が掛かる人材採用

例えば、人材採用。昔から

  • 求人媒体に載せるとか、
  • ハローワークを頼るとか、
  • 知人に紹介してもらうとか、

というアナログな手法が、今でも変わらずあるのですが、今はIndeedなどがガンガンCMした影響もあってか、ネットを上手く使った方法が浸透し始めてますね。

その他にも、無料で採用サイトの作成、求人掲載ができるサービスもあります。

求人ページを自社で持つって、数年前までは拒絶する人も多かった気もします。なぜなら、つくる際、色んなことが見えてきます。

表面的には、商売と変わりません。お客さんが「求職者」で、商品やサービスが「自社で働くこと」になっているだけです。

なので、他社との違い(魅力)を明確にする必要があります。

  • 事業内容
  • 待遇、社内制度
  • 相性の良さ(価値観)

などなど。

当然ですが、会社にそれらの魅力がなければ、ページをつくる手が進みません。・・・で、面倒くさくなって、求人広告会社に丸投げしがちなんですよね(笑)

採用コストって、バカにならないですよ。某R社の人材採用サービス、一人採用の出来高70万円でしたからね・・・

さらに、商売と違うのは、成果が出るまで時間が掛かります。人材採用の場合、半年~1年以上かかることも珍しくありません。成果がでないことの方がむしろ普通で、成果が出るまでは準備期間と思っておいた方がいいでしょう。

この話の本質、PLとBSの視点なんですよね。

サラリーマンにおけるPLとBS

Twitterを閲覧していると、面白いツイートがあったので、載せておきます。

財務諸表上では、

  • PL=損益計算書=一定期間の売上から、かかった費用を引いた差から、損益を計算する表。
  • BS=貸借対照表=持っている財産の状態を、資産・負債、その差額である純資産に分けて表した表

という意味ですが、上記のツイートでは、サラリーマン個人のPLやBSにスポットをあて、

  • PL=給与やボーナス
  • BS=信用残高

という見方をしています。

個人のBSを高めようにも、目に見えない分、難しいですし、「この会社に勤めている人だから」という個人に対する信用よりも、会社に対する信用を重視して付き合ってくる取引先相手も多かったりします。

なので、会社に属していれば、個人の信用残高は多少低くても、会社の信用でカバーできます。ですが、会社という信用がなくなった時、能力(PL)があっても、信用(BS)がなければ、苦労します。

サラリーマンは、「会社」という土台の上で仕事をしていますが、自分の能力を過信して、土台の上で成り立っている現状に気付いていない人は意外と多いです。なので、辞めてその土台がなくなれば、行き詰まったりします。

ゼロから起業した人は痛感してるでしょうが、お金を生み出す1をつくることは、非常に大変です。

「BSの仕事」は工務店経営者の仕事

また、PLとBSを企業目線で表すなら、

  • PLの仕事=収益を得たり経費を掛けたりすること
  • BSの仕事=企業価値を高めること

という表現の仕方もできます。

会社の構造を考えても、企業価値を高めるための「BSの仕事」は、経営者の仕事と捉えておいたほうがいいです。

「BSの仕事」をざっくりと挙げるなら、

  • 経営者自身のブランディング
  • 商品のブランディング
  • 企業のブランディング

などです。新たな出会いとか、新たな知識や魅力の蓄積なども含まれます。

前項で取り上げた「会社という土台」は「BSの仕事」によって築き上げられたものです。ここが高まれば、「PLの仕事」もしやすくなります。

でも、多くの工務店が、「PLの仕事」ばかりにチカラを入れたがるんですよね。集客とかマーケティングとかは、「PLの仕事」だと思っています。冒頭の人材採用も同じことです。採用方法がPLで、自社の魅力がBSということです。

会計上で「PLとBSは表裏一体」と言われるように、仕事においても「PLの仕事とBSの仕事も表裏一体」ですよ。

「BSを読めない経営者はどれほどリスクか?」という記事があるように、「BSの仕事」をしていないこともリスクなのではないでしょうか。

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