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『箱の産業 プレハブ住宅技術者たちの証言』を読んで住宅の歴史を知ろう!
この本、住宅に関わる方には読んでほしいですね。特に、高度経済成長を知らない若い世代に。
『箱の産業 プレハブ住宅技術者たちの証言』とは?
「箱の産業」は、プレハブ住宅技術者たちの証言をまとめた本のタイトルです。この本は、プレハブ住宅産業の揺籃期、1960年前後から1970年代までの動きを、当時の若き技術者たちのオーラルヒストリーで生き生きと構成しています。以下は、「箱の産業」に関する詳細な情報です。
- 「箱の産業」は、松村秀一、佐藤考一、森田芳朗、江口亨、権藤智之によって編著された本で、彰国社から出版されています。
- この本は、プレハブ住宅技術者たちの証言をまとめたものであり、プレハブ住宅産業の歴史について詳しく説明しています。
- 「箱の産業」は、プレハブ住宅産業の揺籃期から、1970年代までの動きを取り上げています。
- この本は、プレハブ住宅産業がどのように生まれ、発展してきたかを、当時の若き技術者たちのオーラルヒストリーで生き生きと構成しています。
- 「箱の産業」は、プレハブ住宅産業に興味のある方や、建築業界に興味のある方におすすめの本です。
- また、「箱の産業」は、建築業界の転換期にある現代においても、注目される本の一つです。
本書には、時代を支えたプレハブメーカーとして、
- 大和ハウス工業
- 積水ハウス
- パナホーム
- ミサワホーム
- 旭化成工業
- 積水化学工業
- トヨタホーム
- 永大産業
の8社の主要プレハブ住宅メーカーの技術者たちの証言を収録されています。
技術や法規の壁を乗り越え、プレハブ住宅を実現させた技術者たちの情熱を、今に伝えてくれるヒューマンドキュメントな内容になっています。まさに青春です。
例えば、デパートの屋上に「勉強部屋」として知られることとなったプレハブ住宅が、小家族の夢の箱、さらには二世帯住宅の箱へとさまざまな変化を遂げていく・・・など、それを実現させた舞台裏を、当時20~30代の若き技術者たちの証言が載っています。参考にする例がない中で、その後大企業となる住宅メーカーの礎を手探りで築いていく・・・その様子が生き生きと語られています。
やはり、この時代を生き、勝ち抜いた人たちは、相当なパワーを感じますよね。
プレハブ住宅の歴史から学べることは多い
私も以前なら、「プレハブ住宅なんて・・・」といって、見向きもしなかったかもしれません。
日本のプレハブ住宅は、1960年ごろから認知され始め、高度経済成長の追い風に乗り、地域の工務店に代わり、一気に住宅産業の大きな一角を占めるにいたりました。
確かに、現代ではハウスメーカーのビジネスモデルは古いとされてきています。いくら頑張ろうとも大きなってしまった企業では、簡単に変化は起きません。
しかし、住宅の歴史を振り返ったとき、あの時の時代が求めていた住宅像がここにあります。社長だけが注目を集めがちですが、その陰で支えている技術者の存在を忘れてはいけません。
地域工務店や設計事務所が考える企画住宅にしても、このプレハブ住宅から何かしら影響を受けていますよね。
実は、この本、かなり気に入っていまして、20~30代の若い技術職の方には、会うたびに、必ず読むように伝えています。この本は住宅に関わる方、特に、高度経済成長を知らない若い世代に読んでほしいですね。
この本読むと、モチベーションが上がるんですよ。
誰も何もしていない、また、何も決まっていない時代に、新しい何かを作り出そうとするその動きは、時代を超えて、心を動かしてくれるんですよね。
プレハブ住宅という言葉は、最近では、あまり言われなくなりましたが、高度経済成長の追い風に乗り、地域の工務店に代わり、一気に住宅産業の大きな一角を占めるにいたりました。その勢いと共に創業者の突き抜けようとする計画の陰には、技術や法規の壁を乗り越え、プレハブ住宅を実現させた技術者たちの情熱があります。
もちろんクレームもあるのですが、それも必死で対応しているその様子も読み取ることができるので、おすすめの一冊です。
書籍「箱の産業―プレハブ住宅技術者たちの証言」
出版社のウェブサイトで中身を少し見ることができます(PDF)。