工務店のファッションセンスは、建てる家のセンスに比例するのか?

「工務店って、何だかダサくない?」

昔、アパレルに精通している女性から痛烈に言われたことがあります。仕事ではなくて、ファッションのことです。

以前、モデルハウスの撮影で、施工していただいた工務店の社員の家族に、モデルとして、撮影に入ってもらったのですが、ご主人のファッションがダサいこと・・・その時は、白黒写真でなんとか誤魔化しましたけど(笑)

工務店のファッションがダサいという意見は一見、表面的なものに見えるかもしれませんが、実は深い意味を持っています。ファッションと家づくりの関係を探ることで、工務店経営者としての新しい視点を得ることができるでしょう。

似たようなダサさでは、昔は野球選手のファッションが、すごくダサかったですが、最近はスマートになりつつありますよね。

工務店のファッションセンスは、建てる家のセンスに比例するのか?
某投手の昔の写真
目次

ファッションと家づくりの関係

ファッションと家づくりは、一見関係ないように思えるかもしれませんが、実は多くの共通点があります。

  1. コーディネートの重要性: ファッションにはスタイリストがおり、家づくりにはコーディネーターがいます。どちらもお客様の理想を具現化する役割を果たします。
  2. お客様のニーズの理解: お客様の考え方や状況をしっかりと理解し、必要なものを提案することは、ファッションと家づくりの両方で重要です。
  3. センスの反映: 服装のセンスがお客様とのコミュニケーションを円滑にするように、家づくりのセンスもお客様の満足度に直結します。

服装が営業に与える影響

服装を変えるだけで、お客様とのコミュニケーションが変わることがあります。

ある地方で住宅の写真展をした際、いつもはスーツ姿の営業マンも、その時のイベントだけ、カジュアルな服装で対応していただきました。イベント終わりに、接客をした営業マンが、こう言いました。

「服装を変えただけなのに、お客さんがこんなにも話してくれる!」

彼は、営業スタイルを変えたわけでもなく、服装しか変えていません。ただ元々、スーツの着こなし方も上手い方だったので、そのカジュアルな服装もオシャレでした。

もちろん、提供する住宅のイメージも関係してきますので、必ずカジュアルな服装が良いとも限りませんが、結果として、ただ服装を変えただけで、営業しやすい状況をつくることができたのです。

家づくりとファッションの共通点

家づくりにコーディネートする役割があるように、ファッションにもスタイリストがいます。ライフスタイルに必要なファッションを設計してくれて、お客様の目指す「理想のスタイル」をイメージしてくれます。

お客様の考え方や今の状況をしっかりとお聞きした上で、「どのようになりたいか」「どのような場所に行きたいか」「どのような服が必要なのか」を、ご一緒にしっかりと話し合って考えていきます。

反対に、ダメな服屋のパターンって、「似合いますね」「今年の流行りですよ」と言って、服を勧めてくるところですよね。こういう工務店・設計事務所っていますよね(笑)

「似合うものは似合う」「違うものは違う」と伝えるところは、ファッションも家づくりも一緒

お客さん自身が気付いてもらい、お客さんの良さを最大限に引き出すために「本当に必要なもの」だけを提案していくことは、共通していることだと感じています。

これって、家づくりと同じですよ。

住みたい家を建てる上で必要となる、材料・予算の提示を行う設計士の様に、お客様の「理想のスタイル」を実現するために必要となる、アイテムや予算について丁寧にご説明し、お客様と共に最高のスタイルを作り上げていくスタイリスト。

服を選ぶことは、「家を設計すること」と同じくらい大事なことなのです。

工務店のファッションセンスは、建てる家のセンスに比例するのか?

工務店のファッションセンスと建てる家のセンスが比例するという考えは、一見奇異に感じるかもしれません。しかし、この視点から見ると、実は非常に興味深い関連性が見えてきます。工務店経営者として、この関係性を理解することは、ビジネスの成長にも寄与するかもしれません。

1. イメージの一貫性

工務店の社員が身につけるファッションは、企業のイメージを表現する一部です。ダサいと感じられる服装があれば、それは企業のブランドにも影響を及ぼす可能性があります。逆に、洗練されたファッションセンスは、高品質な家づくりのイメージを強化することができるでしょう。

2. デザインの感覚

ファッションと建築は、どちらもデザインの要素を持っています。服装に対するセンスが高い人は、色彩や形、バランスなどの感覚が鋭いことが多いです。これらの感覚は、家づくりにおいても重要な要素であり、お客様のニーズに応じた美しい家を設計する上で役立つでしょう。

3. お客様とのコミュニケーション

ファッションは、自分自身を表現する手段の一つです。工務店の社員がどのように服を選ぶかは、お客様に対してどのような価値観を持っているのかを反映することがあります。お客様との信頼関係を築く上で、ファッションを通じたコミュニケーションも重要な要素になるかもしれません。

4. 柔軟な思考

ファッションにおける柔軟な思考は、トレンドを取り入れたり、新しいスタイルを試みたりする能力を示します。このような柔軟性は、家づくりにおいても新しいアイデアを生み出し、お客様の期待を超える提案をする上で欠かせない要素です。

結論

工務店のファッションセンスと建てる家のセンスが直接的に比例するわけではないかもしれませんが、間接的には多くの共通点があります。ファッションを通じて、企業のイメージを高め、デザインの感覚を磨き、お客様とのコミュニケーションを深化し、柔軟な思考を促進することができるでしょう。

工務店経営者として、社員のファッションに目を向け、それがビジネスにどう影響するのかを考えることは、新しい視点を提供し、企業の成長につながるかもしれません。最終的には、ファッションと家づくりの間のこの独特の関係性を理解し、それを戦略的に活用することが求められるでしょう。

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