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なぜ住宅の最新技術は普及しないのか?
「ENEX2014 第38回地球環境とエネルギーの調和展」に行ってきました。
外会場の離れには、エネマネハウス2014ということで、
経済産業省資源エネルギー庁の事業の一環として、大学と企業の連携により、“2030年の家”をテーマに、“エネルギー”、“ライフ”、“アジア”の3つのコンセプトの下、先進的な技術や新たな住まい方を提案するモデルハウスが5棟、展示されています。
「平成25 年度住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業」の一環として、 先進的な技術をいち早く市場に展開すべく、先端的な技術を取り込んだゼロ・エネルギー・ハウスの実証および展示です。以下の大学が参加しており、技術は先進的でしたよ。
- 慶應義塾大学
- 芝浦工業大学
- 千葉大学
- 東京大学
- 早稲田大学
ほとんどの工務店は最新技術に興味がない?
さて、ここで一つ疑問が浮かびます。それは「なぜ多くの工務店は最新技術に興味を持たないのか?」ということです。これは一概には答えられない問題ですが、いくつかの要素が絡み合っていると考えられます。
まず一つ目は、新技術の導入にはコストがかかるという問題です。新たな技術を取り入れるためには、その技術を理解し、適切に使用するための研修や教育が必要となります。また、新技術を導入するための初期投資も必要です。これらのコストは、特に中小規模の工務店にとっては大きな負担となります。
二つ目は、新技術のリスクを避ける傾向です。新しい技術は、その効果や安全性が十分に確認されていない場合があります。そのため、工務店は新技術を導入することで生じる可能性のあるリスクを避けるために、既存の技術を使い続けることを選ぶことが多いのです。
三つ目は、顧客のニーズとのギャップです。最新技術は高価であることが多く、その価格を理解し、納得して支払う顧客は限られています。また、最新技術の恩恵を理解するためには、それなりの知識が必要となります。これらの理由から、一般の顧客は最新技術よりも、価格や手間が少ない既存の技術を選ぶ傾向があります。
これらの理由から、多くの工務店は最新技術に対して消極的な姿勢を取ることが多いのです。しかし、これはあくまで一面的な見方であり、新技術の導入によって得られるメリットも多く存在します。例えば、エネルギー効率の高い家を建てることで、長期的に見れば顧客の光熱費を削減することができます。また、環境に配慮した家づくりは、社会的な評価を得ることができます。
最新技術の導入は、一見するとコストがかかるように見えますが、長期的に見れば大きなメリットをもたらす可能性があります。そのため、工務店としては、新技術の導入に対する理解を深め、適切な判断を下すことが求められます。
住宅の最新技術の最大課題は普及させること
いつものことなのですが、こういった住宅の最新技術の課題は、頭の良い方たちばかりで考えるためか、金額が高くついてしまったり、技術的にハイレベルだったり、手間が多くかかってしまったりと、一番数が多いとされている2000万円台の一般的な住宅に、普及していかないんですよね。ZEHや長期優良住宅がいい例かもしれません。
もちろん、最新技術の追及はしていかなければいけないですが、それと同じくらい、一般層に普及させることも大事ですよね。金持ちだけが取り入れることのできる最新技術、ハイレベルな人だけが作ることのできる最新技術では、 何も変わっていかないですしね・・・
それにしても、osb合板で接着剤臭いし、シナベニヤでツンと臭いがするし、デザイン性も高いわけでもなく、壁の緑化も見せ方がひどかったです。建築レベルではあまり良いとは言えないですよ。