- もし、あなたの工務店がホームページから集客や受注を増やしたいのなら・・・
- もし、あなたの工務店が自社のブランドを確立したいのなら・・・
- もし、あなたの工務店が今よりも1棟あたりの利益を増やしたいのなら・・・
「良い家」を建てる工務店の経営者が「良い人」とは限らない理由
物が満たされてきた現代では、「物欲より、精神的に満たされたい!」という方が多くなってきてる気がします。それに関連してか、「何をして満たされるか」以上に「誰として満たされるか」を重要視する方が増えてる気がします。
例えば、ディズニーランドに行くにしても、好きな人と行くのと、嫌いな人・苦手な人と行くのでは、雲泥の差がありますよね。まぁ、嫌いな人・苦手な人と行く場所じゃないですが。でも、老若男女、誰もが楽しめるディズニーであっても、嫌いな人・苦手な人と一緒だと、楽しく感じないはずです。
また、私の友人は、飲み会をどこで飲むか、何を飲むかより、参加しているメンバーが誰かで、参加の「するしない」を決めていたりします。
仕事に関して言えば、やはり出来上がったものが、評価の対象とされてしまいます。もちろん、当たり前のことなのですが、住宅に関して言えば、最近では、施主からみると、仕事の出来栄えプラス、「人間性」という部分も、見られてるようです。
少し昔の話ですが、見込み客であるお客さんから、「〇〇の家、好きなんですけど、あの人(営業)、担当にしないでほしいんですけど・・・「契約して」ばかり言ってくるので・・・。」なんてことを言われたことがあります。建ててる家を気に入ってくれても、相手次第では、離れていくのです。
プライベートでどんな人であろうと、仕事だけを評価する?
料金所でお金がないから、娘の財布を横取り、そこから払った男が・・・。
大雪の中、道に迷った人に言葉が話せないふりをして応じない女が・・・。
ファーストフードを食べ終わって、ゴミを捨てようとするけど、なかなか捨てられないので、トレイごとゴミ箱へ葬る男が・・・。
そんなクズ人間な彼らが、広告賞を受賞するというCM映像です。
これは、カナダのMarketing Magazineが主催するMarketing Award 2014の審査開始の広告なんですが、表現がとてもユニークです。
簡単に言うと、映像の後半にあるように、
“We Only Judge Your Work”(私達はあなたの仕事だけを評価します)。
つまり、私たちはあなたがプライベートでどんな人であろうと、出来上がった広告という仕事だけを評価します。とのことなんです。
広告や音楽とかクリエイティブなものなら、たとえクズ人間(笑)でも、できあがったものが良ければ、その作品は良いと思っています。
昔、松本大洋原作・松田龍平主演の「青い春」や、脱獄犯を描いた「ナインソウルズ」、直木賞作家・角田光代の原作で、主演に小泉今日子を迎えた『空中庭園』など、すごくいい映画を撮る監督がいましたが、「空中庭園」撮影後、覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されたことがありました。
映画はすごくイイんですよ。「青い春」はいまだに好きな作品です。
良い家をつくってる人が良い人とは限らない
さて、住宅の場合ですが・・・やはり、イヤですね。
極端な話、目が死んでる人に、自分の家を建ててほしくはないですよね。心がない人に、自分の家を建ててほしくはないですよね。家のことが好きで、楽しく一緒につくろうとしてくれる方を私は好みますね。もちろん、それは嫌だっていう人もいます。
リアルにあるのは、最近増えている排他主義な人です。その人と考えが合うならいいのですが、自分の考え以外を否定する人は増えていますからね。排他なので、違う選択をするにしても、お互いの考え方を尊重するのではなく、否定する人です。
排他的になると、自分の考えが絶対で、教えを請うのも、同じ考え方の同志や上からであり、考えが違う人や、下と思ってる人からは、学ばないという人が非常に多いです。小利口なインテリに多い傾向があります。人間的には心の狭い人です。
そう、現実的には、決して、良い家をつくってる人が良い人とは限らないのです。
でも、会社の評価って、契約棟数ですからね。同じように、娘の財布を横取りしようが、不親切だろうが、仕事の評価には関係ないのです。経営者でいうなら、(ナルシストな頑固爺で性格が悪くても、)利益が出てれば、というところでしょう。
ところが、最近、そういった「人間性」にお客さん側も気付き始めていて、「担当変えてもらえませんか?」とか、「デザインは好きなんだけど、あなたにはつくってほしくない。」とか、ニュアンスは違えど、言う方も増えてきてるようです。
ライフスタイルだけではなく、担当者ということも含め、精神的な充実を求めてきているようですね。「変えてもらえませんか?」って、言ってもらえるだけ、まだマシかもしれません。気付くことができるから。
ダメな部分、ドジな部分のある人間臭さは、昔から受け入れられていますが、心ないクズ人間は、今も昔も受け入れられないですよ。
現実:安い家はスキャンダルなど関係ない
タマホームも飯田産業HGも、人で売っておらず、モノで売ってるので、スキャンダルがあろうが、業績伸びてましたからね。それが世間の捉え方です。