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ものづくりの楽しさがないと、つまらない家づくりになる
身近で建築系の仕事をしている父と祖父、叔父がいながら、どうやって家ができているのか?なんて、住宅業界に入るまで知りませんでした。木造なのに何でコンクリートがあるんだ???(基礎の部分)なんて思ってたぐらい無知でした。
きっと興味がなかったのでしょう。でも、これが一般の方が感じている現状だと思っています。
実は、家づくりって、小難しい話がいっぱいあったり、現実的なローンと向き合ったり、家族内で話がまとまらなかったり、など、一般の方だけでは、なかなか楽しめない部分の方が多かったりします。
だからこそ、「ものづくりの楽しさ」って必要なんだと思っています。そして、その辺りを上手く引き出したり、演出したりして、導くのが、「家づくりのプロ」って気がしています。
正直、ものづくりの楽しさがないと、つまらない家づくりになりますよね。
スタディ模型だって、ただカタチを確認するだけのものなら、使い捨てです。でも、そこに、家づくりが進むと同時に、模型もだんだんと装飾されるなら、最終的には、施主がアクリルケースに入れてくれて、大事にしてくれるかもしれません。
「ものづくりの楽しさ」はなくても、契約は契約で、1棟なのでしょうが、あった方が、家づくりを体験している子どもたちにとっては、いい影響を与えるのではないでしょうか?
ものづくりの気持ちをもう一度奮い立たせてくれる映画
風力で動作するストランドビーストで有名なオランダのアーティスト「テオ・ヤンセン」のをご存知でしょうか?大人になって、テオ・ヤンセンの作品展に行った時、子ども時代にこんなすごいものを見れる周りにいた子どもたちが羨ましかったですよ。
ストランドビーストとはこれです。
その鬼才による巨大オブジェのミニチュアが、以前、人気の雑誌「大人の科学マガジン」(学研教育出版)の付録になったのですが、
それに至るまでの過程を追ったドキュメンタリー映画「おとなのかがく」が、この5月3日よりロードショーです。
オランダのアーティスト、テオ・ヤンセンによる巨大オブジェのミニチュアが、学研の人気雑誌「大人の科学マガジン」の付録になるまでの過程を追ったドキュメンタリー。世界にたった一つだけの完璧なミニチュア作りに挑む試作屋の永岡昌光が、風の力だけで動く精巧な試作品を作るため試行錯誤する様子を映し出す。日本、台湾、中国の職人たちが付録の試作品作りを通して知恵、そして技を競い合うさまが興味深い。
おとなのかがく
おとなのかがく
試作屋とか中国・台湾の工場技術者とか、『たかが「ふろく」』とは言えないくらい、精巧かつ複雑な製品が「できるまで」の多くの職人魂を感じることができる映画ですよ。
工務店や設計事務所で働く方の中には、子供の頃から「ものづくりが好き」「デザインをすることが好き」で、という方もいると思います。そういった、ものづくりの気持ちをもう一度奮い立たせてくれそうです。
上映は、東京・渋谷ユーロスペースとちょっとマニアックなところですが、お時間ある時にでも観てみてください。
こどもたちに家をつくる楽しさを伝えるべき。
13歳のハローワーク公式サイトに人気職業ランキングがあるのですが、建築家が34位で、大工が77位です。(2014年4月1日~4月30日)
建築家は、安藤忠雄さんとか隈研吾さんとか、住宅系とは少し離れた存在が大きいと思います。思ったより低くて、悲しいですよね。中には、家づくりを経ている子もいると思いますが…
もっと家づくりに子どもたちを巻き込むべきでしょう。もしかしたら、家は誰が建てているかを知らない子もいるのではないでしょうか。家づくりを体験した子どもが、将来たとえ住宅の仕事につかなかったとしても、子どもの時の家づくりの経験が何らか影響してくれるのであれば、嬉しいものです。
家づくりは大人だけのものではない。そこに、工務店が伝えるべき「おとなのかがく」があるのではないでしょうか。
工務店がこどもたちに家をつくる楽しさを伝えるには?
家づくりは単なる建築作業ではなく、創造と科学、技術と芸術が交差する素晴らしいプロセスです。未来の建築家や大工、デザイナーを育てるためにも、子どもたちにこの楽しさを伝えることは重要です。工務店経営者として、以下の方法で子どもたちに家づくりの魅力を伝えてみませんか?
1. 体験型ワークショップの開催
- 実際に小さな模型を作るワークショップを開催し、子どもたちに手を動かして学ばせる。
- 家づくりのプロセスをゲーム化し、楽しみながら学べるようにする。
2. 現場見学の提供
- 工事現場への見学ツアーを企画し、現場のプロがどのように働いているかを直接見せる。
- 安全対策を万全にし、子どもたちにとって安全な環境での見学を実現する。
3. 教育と連携
- 学校や教育機関と連携し、カリキュラムに家づくりに関する授業を取り入れる。
- 専門家として、授業に参加し、子どもたちに直接教える。
4. メディアとの協力
- 子ども向けのテレビ番組やYouTubeチャンネルで、家づくりの楽しさを伝えるコンテンツを提供。
- インタラクティブなデジタルコンテンツを開発し、自宅で楽しめる教材を提供。
5. 家族を巻き込む
- 家づくりのプロジェクトに家族全員を巻き込み、子どもたちにも参加してもらう。
- 家族と一緒に楽しむことで、家づくりの重要性と楽しさをより深く理解させる。
子どもたちは未来の社会を担う重要な存在です。工務店経営者として、彼らに家づくりの楽しさと重要性を伝え、新しい世代にインスピレーションを提供する役割があります。上記の方法を活用し、子どもたちに夢と希望を与え、建築とデザインへの興味を育てる工務店がいてもいいと思います。