工務店のSEO対策の真実:Googleが語る著者ページとランキングの関係性

SEOの情報は誤解されて広まっているものが多いのですが、SEO情報は、必ず情報元を辿る事が必要で、かつその情報元がGoogleでない限り、鵜呑みにしないほうがいいです。例えば、「署名や経歴、資格などのコンテンツ著者のプロフィールを設けると、検索順位が上がるよ」みたいな話もその一つです。

目次

著者のプロフィールを検索順位のランキング要因として利用していない

Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T 「エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)」が優れたコンテンツを特に重視するとの指標があります。

Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。

中でも、信頼性は最も重要なものです。その他の項目も信頼性の一因となるものですが、必ずしもすべてにおいて優れている必要はありません。たとえば、優れたエクスペリエンスを基盤としてユーザーの役に立つコンテンツもあれば、専門性の高い内容でユーザーの役に立つコンテンツもあります。

E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。たとえば、Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。

E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて

その流れから、SEOに従事する人たちからは、「署名や経歴、資格などコンテンツ著者のプロフィールを設けた方がいい」という声が出てきました。

ですが、先日Googleの公式情報で、「署名や経歴、資格などのコンテンツ著者のプロフィールを、検索順位のランキング要因としては利用していない」と見解が述べられました。

Z順から「Googleによる英語からの翻訳」を読むと、

聞いたことは具体的なことです。人々は、著者ページについて人々がピープルファーストのコンテンツに期待するものであると私たちが話していることに注目しており、あたかも私たちがそれをチェックして、それを持っていることでコンテンツをより良くランク付けするつもりであるかのように、Google自体がその特定のものを望んでいると信じています(私たちはそうではありません) ‘t)。

https://twitter.com/searchliaison/status/1725275225271463981

さらに事態を複雑にしているのは、私たちのガイダンスを読んで、私たちが言っていない決定的な推奨をする人もいます。 「自己紹介ページがあれば、ランクが上がります!」あなたはしない。そのようには機能しません。これは、Google で上位にランク付けするためのアドバイスを得るときに考慮すべき批判的思考につながります。

https://twitter.com/searchliaison/status/1725275228375310821

著者の署名欄は Google のために行うものではありませんし、順位を上げるのにも役立ちません。これらは読者–のために行うものであり、これらを行う出版物は、当社のランキング システムが有用なコンテンツと一致すると判断する他の特性を示す場合があります。それは私が以前にThe Vergeの編集長に(そしてそれについて質問する人全員に)伝えたことです。それは今でも変わりません。

https://twitter.com/searchliaison/status/1744373098432864386

署名欄を追加しただけではランキングは上がりません。また、私たちは署名欄やその近くの情報を読んで、「ああ、彼らは専門家だと言っているので、これは専門家によって書かれているに違いない」と考えることもありません。それがどれほど信頼できないかを考えると、それは意味がありません。ただし、正確な署名欄と正確な情報を持つことは、質の高いコンテンツが行うことの 1 つであり、質の高いコンテンツについて理解するために私たちが使用するまったく異なるシグナルと一致する可能性があります。署名欄がなくても上位にランクされるコンテンツもたくさんあります。

https://twitter.com/searchliaison/status/1744385957359505475

つまり、要約すると、

  • 著者ページに関する誤解
    Googleは著者ページを直接的に望んでおらず、それがコンテンツのランキングに直接影響を与えるわけではない。
  • 誤ったガイダンスの解釈
    一部の人々は、Googleのガイダンスを誤って解釈し、「自己紹介ページがあればランキングが上がる」と主張しているが、これは正しくない。
  • 著者署名欄の目的
    著者署名欄はGoogleのためではなく、読者のために存在し、自体がランキングを上げるものではない。
  • 質の高いコンテンツとの関連性
    正確な著者署名欄と情報は質の高いコンテンツの特徴の一つであり、Googleが質の高いコンテンツを理解するために使用する他のシグナルと一致する可能性がある。
  • 署名欄の不在とランキング
    署名欄がないコンテンツでも、他の質の高い特性があれば高くランクされることがある。

署名や経歴、資格などのコンテンツ著者のプロフィールは、読者のために信頼性や権威性を示すために掲載するものであり、Googleの評価目的で掲載するものではない。そもそも、載せればランキングが上がるという単純なものではないということです。

先日も、「専門性を高めるために、「●●の専門家」と名付けてブログ記事を書いた方がいいのでは?」という相談がありましたが、自称はたいした意味ないんですよ・・・

市場の仮説から生まれるSEO対策の誤解に対してドキュメントを公開予定

SEO関連のGoogleの公式情報は、詳細なものではなく、大きな軸として公表することが多いため、SEO従事者はそこから仮説を立てて実践していきます。そして結果が出るとそれをWEB制作会社なども模倣し、その仮説が広まっていくという流れが生まれています。その結果がたまたまだったとしても・・・だから、Googleが望まない誤解も生まれやすくなるのでしょう。

「Googleに評価される」という仮説から生まれる誤解が絶えないらしく、Google側も正式なドキュメントとして公開する予定とのことです。

また、今年後半にドキュメントに記載されることを期待している推奨事項と変更点の膨大なリストがあることも付け加えておきます。すべてを即座にライブでプッシュできればいいのですが、それには時間がかかりますdo.しかし、私は個人的に、人々が Google のために何かをしたいときにそれをしないと起こり得る困難を心にとめています。 Googleで見つかりました。ここでのコミュニケーションがより良くなるのを見たいと思っており、その取り組みは進んでいます。これについては昨年ここで詳しく述べました:https://twitter.com/searchliaison/status/1725275219395285151

https://twitter.com/searchliaison/status/1725275219395285151

Google側は、Googleの評価が上がるという目的でやるべきでないことを解説するドキュメントを今年後半に公開できるよう準備しているようです。

市場の仮説に対して、レスポンス良く、Googleの見解は欲しいところです。SEOは間違った知識や古い知識を持った方がほんと多いですから・・・

SEO対策に完璧な公式はない

また、SEO対策として、従うべき完璧な公式はないとも述べています。

順に「Googleによる英語からの翻訳」を読むと、

今日は、Google 検索で上位にランクされるためには、ある種の「完璧なページ」の公式が必要であるという信念について共有したいと思いました。そんなことはありませんし、ある種の神話的な公式に従わなければならないと誰も感じるべきではありません。これは、私がジャーナリストだった 2000 年当時のことを以下の記事で書いたように、Google が普及する以前からの信念です。当時もそうでしたし、今でもそれは変わりません。従うべき完璧な公式はありません…。

https://twitter.com/searchliaison/status/1744750934742458618

検索で成功するためには、ページの長さを特定の単語数にするか、特定の方法で構築する必要があるとアドバイスするサードパーティの SEO ツールが数多くあります。第三者からのアドバイスは、たとえニュース記事であっても、何らかの示唆を与える可能性があります。このようなアドバイスに従ったとしても、上位にランクされることが保証されるわけではありません。さらに、そのような予測やアドバイスは平均値に基づいていることが多く、まったく異なる独自のページが検索で成功する可能性があり、実際に成功するという点を見逃しています。

https://twitter.com/searchliaison/status/1744750935933612114

Google の重要なアドバイスは、*読者のために*役立つことを行うことに重点を置くことです。たとえば、読者が記事の署名欄を見るのが理にかなっている場合 (そうするかもしれません!)、読者のためにそうしましょう。署名欄があると Google でのランクが上がると聞いたことがあるからといって、そうしないでください (実際にはそうではありません)。 読者と視聴者を第一に考えてください。彼らの役に立ちましょう。これを行うと、彼らのために何かをしているのであれば、コンテンツに報酬を与えるために私たちが使用するまったく異なるシグナルにあなたが同調する可能性が高くなります。

https://twitter.com/searchliaison/status/1744750937233867208

要点を簡潔にまとめると次のようになります。

  • 「完璧なページ」の神話
    Google検索で上位にランクされるために「完璧なページ」の公式が必要だという信念は誤りであり、そんな公式は存在しない。
  • SEOツールの誤解
    多くのサードパーティSEOツールはページの長さや特定の構造が必要だとアドバイスするが、これらの指示に従っても上位にランクされることは保証されない。
  • 独自のページの成功可能性
    SEOツールのアドバイスは一般的な平均値に基づいているが、それと異なる独自のページも成功する可能性があり、実際に成功している。
  • 読者中心のアプローチ
    Googleの主要なアドバイスは、読者のために役立つコンテンツを提供することに焦点を当てること。たとえば、読者が署名欄を重視する場合はそれを採用するが、Googleのランキングを上げるためだけにそれを行うべきではない。
  • 異なるシグナルの同調
    読者のニーズに応えるコンテンツを提供することで、Googleが使用する異なるシグナルに同調し、結果としてコンテンツのランキングが向上する可能性がある。

弊社でもSEOツールを使って、サイト全体やコンテンツ単体の分析をしてますが、ツールで分析された上位記事の平均値をシステム的に満たすだけでは、もう危ういんですよね。

結局のところ、Google検索での成功は特定のフォーマットや構造に依存するものではなく、読者のために価値あるコンテンツを提供することに重点を置くべきであるという考え方を強調しています。

これからのSEOは?

弊社でもメディアサイトをいくつか運用代行させてもらってますが、2023年前半ぐらいまでは、

  • キーワード(メインキーワードや関連キーワード、共起語)
  • 文字数を増やす(網羅性を高める)
  • 検索意図を満たす内容

といった記事単位でのポイントを押さえて、文章量を増やしたり、タイトルや見出しを変えてみたりするリライトをしていけば、上位表示しやすい傾向にありました。

ただ、昨年8月~11月のコアアップデートで、記事単体ではなく、サイト全体で求められている傾向がうかがえるようになってきました。その辺りの動向を加味すると、今後以下のようなことが求められると思われます。

  • 網羅性以上に、「専門性」と「独自性」のある内容にする
  • サイト全体の低品質記事をなくす、または高品質記事数の割合を増やす
  • 自社販売や自社サービスなどの適切な「出口」を設ける(アフィリエイターが瀕死傾向)

Googleの見解も踏まえるなら、「読者のために価値ある記事」から「読者のために価値あるサイト」にしていく必要があるということでしょう。

工務店の場合、3は自動的に満たしていますが、1と2は満たせてない工務店は多いですから・・・

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