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周りの工務店から頭ひとつ出るための3つのプロセス
ここ数年、デザイナーと呼ばれる人の数がかなり増えてきました。仕事柄もあるのでしょうが、私の周りでも「○○のデザインをしています。」という方が本当に多くなりました。それに比例して、建築家や住宅デザイナーも10年前に比べますとかなりいらっしゃいます。
デザインをする人が増えるということは、デザインの多様化でもあるということですよね。
そんな状況の中で、「どんな家でも建てます。」「どんなデザインでもできます。」では、パンチ力に欠けてしまいます。パンチ力を高め、周りの工務店から頭ひとつ飛びぬけるためには、”独自の専門性”を身につけることが必要とされるのです。
そこで、工務店独自の専門性を高める3つのプロセスを紹介します。
1.悩みや問題をリサーチする。
あなたがターゲットにしている顧客は、「何に困っているのか?」「何に悩んでいるのか?」をリサーチしましょう。
例えば、顧客が新築住宅の設計について困っている場合、その具体的な悩みを把握することで、より適切な提案ができるようになります。また、過去のお客様の声を参考にすることも有効です。これにより、顧客がどのような問題を抱えているのか、また、それに対してどのような解決策を求めているのかを理解することができます。
2.リサーチして出てきた悩みや問題をチェックする。
悩みや問題をリサーチした後、出てきた悩みをチェックする必要があります。
- お金を払ってまで解決したい思うものかどうか?
- 自分の能力やスキルで解決が可能かどうか?
など、自分の能力で解決できて、その対価を得ることができる悩みや問題なのかどうかを見定めていきます。需要が合っても、お金に繋がらない&実力不足ではどうにもできません。
例えば、顧客がエネルギー効率の高い家を求めている場合、それに対応するための技術や知識を持っているか、また、そのための追加費用を顧客が払ってまで求めているかを確認することが重要です。
3.その悩みの解決策が書かれた関連書籍を読む
その悩みや問題の解決策が書かれた関連書籍を読みましょう。3~5冊ぐらいに絞りこんで、その本を徹底的に読むべきですね。急いで手広く読みすぎると、知識も広く浅くなってしまいがちです。さらには、その悩みや問題の言葉で検索をかけ、関連サイトなどもチェックしてください。
例えば、エネルギー効率の高い家を設計するための最新の技術やトレンドについて書かれた書籍を読むことで、顧客のニーズに対応するための新たなアイデアを得ることができます。また、その悩みや問題の言葉で検索をかけ、関連サイトなどもチェックしてください。これにより、最新の情報や他の専門家の意見を得ることができ、より深い理解と具体的な解決策を得ることができます。
独自の専門性を見つけるポイントは絞込み!
なかなか専門性を見つけられない場合、競合を減らし、優位性を確保してみてください。つまりは、よりニッチな分野に絞込んでください。
例えば、「(よくある一般的な)工務店」では競合相手に勝てないのであれば、「ガレージハウス専門の工務店」に幅を狭めるということです。「家づくり」というマーケット全てを射程に収めることは、競合も多く困難ですが、「ガレージハウス」に絞り込むことで、ただの「工務店」より、ガレージを求める人にとっては、優位性を持つことができるのです。
注意したいのは、絞り込んだジャンルに需要があることと、専門性を持つからといって、それ以外の受注を請けてはいけないということではないのです。請けられる仕事であれば、請けてかまいません。
専門性を持つことで、小さくても強い存在になれば、周りからも認められ、他の仕事も舞い込んでくるものです。周りの工務店から頭ひとつ出るためにも、ぜひ実践してみてください。