家を作ることに一歩踏み出させたいなら、家づくりのリスクを住まい手自身がある程度コントロールできるようにした方が良い

好きなテレビ番組の一つに「FOOT×BRAIN」があります。

家を作ることに一歩踏み出させたいなら、家づくりのリスクを住まい手自身がある程度コントロールできるようにした方が良い

ビジネス・科学・芸術など各界のプロフェッショナル達による独自の視点からサッカーを分析し、「日本サッカーが世界で勝つため」のヒントを提言していく番組です。

9月27日の放送では、ゲストに脳科学者の中野信子氏をお招きして、日本人に合った指導法という内容でした。

脳科学の第一人者・中野信子氏をスタジオに迎えて、今回は「日本人はサッカーに向いているのか?」を大きなテーマに、新たな視点からサッカーについて考えます。民族的に欧州、南米、アジアでは何か違うのか?従来は肉体的な面での差が語られることの多かったこの手の比較に、番組は脳科学の分野からアプローチ。日本人の特性を脳科学の分野から考えると、今までとは全く違ったトレーニング方法がわかるかも…今回も必見です!!

目からウロコ!脳科学から見るサッカー上達法!
目次

どの方法が一番効率よく覚えるか?

話の中で面白かったのが、子どもたちに合った指導法として「左に行くことを覚えさせる、一番効率よく覚えさせる方法は?」というが興味深かったですね。

左に行くことを覚えさせる、一番効率よく覚えさせる方法は?

家を作ることに一歩踏み出させたいなら、家づくりのリスクを住まい手自身がある程度コントロールできるようにした方が良い
  • アメとムチ
  • アメのみ
  • ムチのみ

答えは2のアメのみです。上手くいった時は褒める。失敗した時は何も言わない(考えさせる)。という、2のアメとムシ(無視)が最も適しているという答えでした。

電流のショック(ムチ)があるとわかると、受けないことを優先して、迷路に入らなくなるようです。「あくまでも実験心理ですけどね」と中野氏は言ってますが、当たってますね。

だけど、ムチ(リスク)がない現実なんてない

FOOT×BRAINの例は指導法ですが、よく考えるとこれって、ビジネスやプライベートでも同じことですよね。ビジネスでもプライベートでも、リスク(ムチ)があるとわかると、大抵は不安で行動を起こさなくなります。

現実的には、リスクはなくなりませんし、リスクをゼロにしている人なんてみたことがありません。

でも、そのリスクを減らすだけ減らし、リスクがあっても自分で上手くコントロールできるようなら、一歩を踏み出せるのではないでしょうか?

住宅においても様々なリスクがあります。家のこと、お金のこと、土地のこと・・・そういったリスクを、住まい手自身がある程度コントロールできるようになるなら、家を作ることに一歩踏み出せるのではないでしょうか。その辺の手伝いを、工務店や設計事務所の作り手側がしていってもいいですよね。

家づくりは、「子どものために」という感情が大きな原動力ですので、気持ちが切れると踏み出せないですし、また、舞い上がって、なかなかリスクに目が行かないことが多いのも事実です。

いい家やいい暮らし方を実現するためにも、作り手も住まい手もレベルアップのために、脳科学×住宅という切り口も面白そうですよ。

家づくりのリスクを住まい手自身がある程度コントロールできるよう、工務店がした方がいいこととは?

1. 透明なコミュニケーション

透明なコミュニケーションはプロジェクトの成功に不可欠です。コスト、工程、品質など、住まい手が知りたいと思うすべての情報を明確にしてください。これにより、住まい手は何が起こっているのかを理解し、必要な調整や決断がスムーズに行えます。透明性が高いと、住まい手は安心感を持ち、プロジェクトに対する信頼が深まります。この信頼関係が、最終的には良い結果を生む基盤となります。

2. リスクの明示と対策の提案

家づくりには多くのリスクが伴います。土地の問題、建材の選択、予算のオーバーなど、これらのリスクを明示し、それに対する対策や代替案を提案することが重要です。住まい手がリスクを自分でコントロールできるようになると、プロジェクト全体の進行がスムーズになります。リスクを明示することで、住まい手は何に注意すべきかを理解し、それに対してどのように行動すればいいのかが明確になります。

3. オプションと柔軟性

住まい手が自分で選択できるオプションを多く提供することで、プロジェクトに対する所有感が高まります。所有感が高まると、リスク管理もより効果的になります。また、変更や調整が必要な場合に柔軟に対応する体制を整えることが重要です。柔軟性があると、予期せぬ問題や変更にも効率よく対応でき、住まい手のストレスを軽減します。

4. 教育とサポート

住まい手が何をすべきか、どのようにリスクを管理すればいいのかを理解するためには、適切な教育とサポートが必要です。ワークショップやセミナーを開催することで、住まい手は自分で問題を解決する力をつけることができます。教育プログラムを通じて、住まい手は自分で判断できる力を高め、リスクを自分でコントロールできるようになります。

5. 進行状況の定期的な報告

プロジェクトの進行状況を定期的に報告し、住まい手が現状を把握できるようにすることが重要です。これにより、住まい手は不安や疑問を解消し、リスクを適切に管理できます。進行状況の報告は、住まい手がプロジェクトに対する信頼と安心感を持つためにも、非常に重要な要素です。

6. アフターケアとフォローアップ

家が完成した後も、継続的なサポートとフォローアップが必要です。これにより、未来のリスクを予防し、住まい手が安心して生活できるようにします。アフターケアは、住まい手が新しい生活に適応する過程で出てくる問題や疑問に対応するためにも、非常に重要です。


以上のような取り組みを通じて、住まい手自身がリスクをある程度コントロールできるようにすることが、工務店としての責任でもあります。これが成功すれば、信頼と満足度が高まり、口コミやリピートにつながるでしょう。だからこそ、リスク管理は単なる「対策」ではなく、「良いビジネス」でもあるのです。

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