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工務店はブランドを植え付けるか?変化させるか?
2013年、スターバックスが異分野にも力を入れていく、とのこと。
コーヒーチェーン大手の米スターバックスは次世代のソーダファウンテン(清涼飲料水や軽食を提供する店やカウンター)になれるだろうか。
同社は単なるコーヒー専門店にとどまらない存在だとアピールしており、ジョージア州アトランタやテキサス州オースティンの店舗で手作りの炭酸飲料を試験的に販売している。
炭酸水製造機で作られるこの新製品には、レモンエール、スパイス入りルートビア(アルコールを含まない炭酸飲料)、ジンジャーエールなどがある。
スターバックス、コーヒー専門店の枠超えるか
異業種ではなく、異分野ですが、率直な感想として、「難しいだろな・・・」と感じていましたが、2023年現在のスタバを見てみると、従来の炭酸飲料ではなく、炭酸コーヒーやコーラフラペチーノなど、既存の商品に炭酸水を使用したり、炭酸飲料を使わずに炭酸飲料のような爽快感を出す商品を提供していたりします。
変化を選んだスタバ
やはり、従来の炭酸飲料だと厳しかったのでしょうかね。消費者の頭の中には、「スタバ=コーヒーショップ」という図式が出来上がっていますからね。
この図式を書き換えるには、膨大な時間とコストがかかります。実際、ユニクロがそうです。
昔は、「ユニバレ」なんて言葉もあり、「ユニクロ=ださい」というイメージがありましたが、今や、デザイナーと組み、「ユニクロ=おしゃれ、高機能」というイメージです。
マーケティングとは、「知覚の取り合い」です。「○○といえば、○○」という公式をいかに消費者に植え付けるか。そのために、CMなのか、WEBなのか、どんな手段で行うか検討する。たったこれだけです。それがマーケティング戦略なのです。
ただ、スタバの場合、時間とお金を掛けて図式を書き換えるかと思いきや、炭酸の良い部分を取り入れた形に変化しています。これも正しい選択の一つだと思います。
小さな工務店は植え付け?それとも変化?どちらにも一長一短がある。
スターバックスの例を見てみると、大企業でもブランドイメージの変化は容易なことではないことがわかります。それは小さな工務店にとっても同じです。あなたの工務店がどのようなイメージを持たれているか、それはお客様の頭の中にすでに固定されているかもしれません。それを変えるのは容易なことではありません。
しかし、それは必ずしも悪いことではありません。あなたの工務店が「信頼できる」「高品質」「地元に根ざした」などのポジティブなイメージを持たれているなら、それを強化し、さらに深めることで、お客様との関係を強固にすることができます。これが「植え付け」の部分です。
一方で、市場の変化やお客様のニーズの変化に対応するためには、時には自社のイメージを変える必要があります。これは「変化」の部分です。例えば、性能重視な建築に特化した工務店に変身する、あるいはスマートホームの専門店になるなど、新たな市場を開拓するためには、自社のイメージを変える勇気が必要です。
ただし、これにはリスクも伴います。既存のお客様が混乱したり、新しいイメージに馴染めない可能性もあります。そのため、変化を選ぶ場合は、その方向性を明確にし、お客様に対してその理由とメリットをしっかりと伝えることが重要です。
スターバックスの例から学ぶべきは、変化を選んだ場合でも、自社の強みや特性を活かすことの重要性です。スターバックスは、コーヒー専門店のイメージを保ちつつ、新たな炭酸飲料の市場に進出する方法を見つけました。あなたの工務店も、新たな市場に進出する際には、自社の強みや特性を活かすことを忘れないでください。
最後に、どちらを選ぶにせよ、それがお客様のためになることを忘れないでください。お客様のニーズを満たすことが、最終的にはあなたの工務店を成功に導くことになるでしょう。