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感性で設計する工務店が失敗しやすい理由
「デザイン」という言葉を、嫌というほど耳にしてきましたが、つくづく抽象的な言葉だなと感じています。抽象的だから、人によってバラバラな答えが返ってくるんです。最悪なのは、デザインに限らず、違う意見・考えの間に挟まれた時・・・特に従業員の方に多い状況ですね(笑)
Aさんが言うデザインとBさんの言うデザイン、結局どっちが正しいの?
そんな場面の時の参考になる考え方を、まとめてくれているスライドショー
「Aさんが言うデザインとBさんの言うデザイン、結局どっちが正しいの?」
がすごくわかりやすいですよ。デザインと言っても、住宅のデザインではないですが、本質的な考え方は同じなので、参考になります。
本編の中にも書いてある通り、
- 理解するにはユーザーが誰なのかを明確に
- より良いデザインを目指すときに大事なのは本当のユーザーの行動を知ること。
- ユーザーを深く考え、最適な価値を提供できることが重要
- どんなユーザーがどういうふうに使うのか
- 影響があるユーザーすべての生活を潤していく
などのユーザー目線って大事ですよね。
こういった本質的な考え方を無視しちゃうと、小手先の意匠設計とかが生まれやすいんですよ・・・
感性で設計する工務店が失敗しやすい理由
1. ユーザーのニーズを見落とす
感性や直感だけで設計すると、自分自身だけが「これは素晴らしい」と感じるアイデアに偏ってしまう可能性が高いです。その結果、最終的なユーザー、つまりお客様が何を求めているのか、どのような問題を解決したいのかという核心的な部分を見落としてしまうことがあります。市場で成功するためには、ユーザーのニーズと期待に応えることが不可欠です。
2. コスト管理の失敗
感性で設計する場合、美的な要素や創造性に夢中になり、それが全てだと考えがちです。しかし、このようなアプローチは、コスト管理をおろそかにする可能性があります。美しいデザインや高品質な素材は確かに重要ですが、それが予算を超えてしまうと、プロジェクト全体が破綻する危険性があります。
3. 効率性と機能性の犠牲
感性だけで設計すると、美学や形状、色彩に重点を置きすぎて、実際の機能性や効率性が二の次になってしまうことが多いです。例えば、美しいが非効率なレイアウトや、見た目は良いが使い勝手が悪い設計などが該当します。これらは長期的に見て、ユーザー満足度の低下を招く可能性があります。
4. コミュニケーション障害
感性で設計すると、その感性やビジョンを言葉で表現するのが難しくなります。これが原因で、社内だけでなく顧客とのコミュニケーションがスムーズに行かない場合があります。具体的な指示やフィードバックが不明確になると、プロジェクトの進行が遅れたり、最終的な提案の品質が低下する可能性が高まります。
5. 競争力の低下
感性だけで設計すると、そのプロジェクトが市場でどれだけ競争力を持つのかを正確に評価するのが難しくなります。特に、競合他社が市場に向き合った設計やマーケティングを行っている場合、感性だけに頼った設計は競争力が低下する可能性が高いです。
感性や直感は確かに重要な要素ですが、それだけに頼ってしまうと問題が生じやすいのです。実際、感性を中心に設計しているのが設計事務所ですが、そのほとんどは経営が上手くいってないですからね。