ポジショニングはニッチinリッチ!空き家を再生ではなく、あえて壊す「減量住宅」

以前、集客のために必要なポジショニングの話で、「木造賃貸住宅の再生」の例を挙げました。空き家やリノベーションが流行る中、木造賃貸に絞り、低予算で再生していくというもの。

目次

ダイエットをするように住宅を壊す実験プロジェクト「減量住宅」

greenzで取り上げられていた建築家の飯名悠生さん、こちらもいいポジションですよ。

ポジショニングはニッチinリッチ!空き家を再生ではなく、あえて壊す「減量住宅」
減量住宅

減量住宅の最終目標は、解体とのこと。つまり、“なくなる”こと前提でプロジェクトを進めています。なので、建築家が一定期間空き家の住人となり、少しずつ家を減量していくんだそうです。

再生ではなく、あえて壊す?

減量住宅は、DIYやリノベーションが流行り、社会全体が空き家の再生へと向かう中、あえて壊すことを提案するというポジションです。

空き家問題という市場がある中で、皆が再生を行っているところを、真逆を行っているので目立ちやすいです。ポジショニングは、ニッチinリッチが基本で、ある程度市場がある中で絞り込むことが必要です。

また、「減量住宅」というキャッチな名前もわかりやすいですね。

減量住宅の発想は個人的に好きです。空間は無駄にある必要はないし、必要な時に生み出せるのがいいので、理想は、ちょうど良さを常にコントロールできる状態なんだと思っています。

ちなみに、海外では、建てた家が自ずと崩壊し自然へと還る「引き継がない家」が出てきています。自然に還る素材で作っているため、メンテナンスをせずに10年ほど放置すれば、建てた家が自ずと崩壊し自然へと還る家です。

新しくなければいけない、広くなければいけない、部屋はいくつなければいけない、長持ちしなければいけない・・・など、今まで常識とされていた住まいづくりは、どんどんぶっ壊れていきますよ。

なぜなら、自分たちにとって心地の良い空間にいられることが、大事なことですからね。

  • URLをコピーしました!
目次