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現場重視の工務店や住宅会社は「施工家」ブランドを築いた方が良い理由
日経ホームビルダーで取り上げられていた、現場監督が1人で同時期に管理する現場の棟数の話。
正直、何棟が正解なのかはわかりませんが、良い現場監督ほど、現場に張り付く傾向があるので、そんなに棟数はこなせないはずです。
今まで出会った良い現場監督は、現場に張り付く傾向があり、離婚経験者が多かったです。多分、100%かと。再婚してる人もいましたが、家族サービスができないことを嘆いてましたね。根が真面目なんでしょうね。
ただ、現場監督は、設計者・大工・経営者などに挟まれる環境から、性格が歪みやすい職業だと思っています。家づくりの縁の下の力持ち的な存在ではあるのですが、自分が全てをわかっているかの様なおこがましさを持ち合わせた、クソ監督がいるのも否めません。その場合は、経営者もクソですが(笑)
成りたい人をどうやって増やす?
サイクルの遅い業界なので、ロボットより3Dプリンタよりも、「人を増やす」のが一番早い対応になるんでしょうけど、今のイメージや働き方、仕事の仕方を見ていたら、現場監督になりたい人は少ないでしょうね。
また、陽が当たりません。設計する建築家は取り上げられますし、通には職人のスキルが取り上げられます。でも、現場監督はどんなに頑張っても取り上げらないんですよね。こだわりが強い家ほど、設計するデザイン以上に、そのデザインを実現する現場監督の腕が必要になってくるのですが、想像以上に陽が当たりません・・・
ひとまず簡単にできることとしては、
現場監督になりたい人を増やすなら、建築家と同じように、「施工家」というブランドを築いていけばいいのではないでしょうか?
建築家というネーミングだって、どこかのタイミングで使われ始めたんでしょうから、まずは、「現場監督」というダサいネーミングから変えてみてはいかがでしょうか(笑)特に、現場にチカラを入れている工務店や住宅会社なら、「施工家」ブランドを築くべきですよ。
現場にチカラを入れている工務店や住宅会社なら「施工家」ブランドを築いた方が良い理由
1. 質の高い施工を強調できる
「施工家」ブランドを築くことで、ただ単に建物を建てるだけでなく、その施工プロセスにおいても高い品質と専門性を持っていることを強調できます。この点は特に重要です。なぜなら、顧客は今日では単に安い価格や速い納期だけでなく、品質にも非常に敏感であるからです。このブランドを通じて、顧客に対して「私たちはただ建てるだけでなく、品質にも妥協しない」というメッセージを強く発信できます。
2. 現場監督のモチベーション向上
現場監督が多くの現場を掛け持ちしていると、その負担は増大します。しかし、「施工家」というブランドがあれば、現場監督自身もその名の下で働く誇りを感じ、より一層の努力をするでしょう。この誇りは、現場監督が日々の仕事で直面する多くの課題やストレスに対する強い動機づけとなり、最終的には品質の向上につながります。
3. 顧客との信頼関係の強化
「施工家」ブランドを築くことで、顧客はそのブランド名に信頼を寄せるようになります。これが、長期的な顧客関係を築く上で非常に有用です。信頼されるブランドとなれば、口コミや紹介による新規顧客の獲得も容易になり、ビジネスの安定と拡大が期待できます。
4. 競争力の向上
多くの工務店や住宅会社が市場に存在する中で、特に優れた施工品質を持つという点で差別化を図ることができます。この「施工家」ブランドは、そのような競争力の源泉となります。顧客は選択肢が多い中で、品質と信頼性を重視する傾向があり、このブランドがそれを補完します。
5. メディア露出と認知度向上
建築家やデザイナーがよくメディアに取り上げられるように、優れた「施工家」もまたその専門性で注目を集める可能性があります。これにより、企業全体の認知度が向上するでしょう。メディア露出が増えれば、それがさらなるビジネスチャンスとなり、企業の成長を促進します。
6. 人材の確保と育成
「施工家」ブランドを築くことで、優秀な現場監督や技術者が自社に興味を持ち、採用が容易になります。また、社内での教育・育成にも力を入れやすくなります。このような環境は、長期的に見て企業の競争力を高める重要な要素となります。
7. 価格設定の柔軟性
高い品質と専門性を証明できるブランドがあれば、それに見合った価格設定が可能になります。これは、経営においても大きな利点です。高品質なサービスを提供することで、価格競争から一歩引いた戦略を取ることができ、それが結果として利益率の向上につながります。
以上のように、「施工家」ブランドを築くことには多くのメリットがあります。