工務店も家具販売を始めたらどうだろうか?デザインを住宅だけに留めておくのはもったいない!

建築家の谷尻誠氏が中心となって設計した日常生活になじむシンプルな家具のDIYキット販売サイト「MakeT(マケット)」が開設されました。(2019年にサービスは終了しています。)

工務店も家具販売を始めたらどうだろうか?デザインを住宅だけに留めておくのはもったいない!
シンプルな家具のDIYキット販売サイト「MakeT(マケット)」

最小限の道具を使って初心者や女性でも楽しんでイスやテーブル、棚などを組み立てられるよう、木材やネジ類をはじめ定規、軍手といったツールをすべてパッケージ化しています。

チェアが1万500円〜、テーブルが3万4650円〜、シェルフが2万9400円など、オプションで塗装用のペンキやワックスも選べるようにもなっています。

なにより素晴らしいのが、会員登録をすることでキットの設計図は、無料でダウンロードできるということ。

自分で作ることに抵抗がない方なら、自分で材料を調達して製作してもいいし、また、ちょっとセンスのいい方なら、サイズや仕様を変更して、オリジナル化もできます。

さらには、こうした工夫をシェアできると、新たなキットの開発などの発展に繋がりますよね。

目次

集客する部分と収益を得る部分を分けて考える

これは、デザインで収益を得るのではく、デザインで集客をし、DIYキットで収益を得るというビジネスモデルです。

「デザイン」は、興味を惹きやすく集客しやすいけど、まだまだデザインで収益を得られるほど、価値は高くないのが現状なのです。なので、デザインで収益を得ようとすると、思いのほか失敗します。

キットの図面を無料でダウンロードできるようにしているのも、集客に絞り込むための策だと思われます。そして、「簡単に作れるという手間や時間を短縮できる」ところで、収益を得るようにしています。

谷尻さんだからできたわけではない・・・

こういった取り組み、「谷尻さんだからできるんでしょ・・・」ではありません。物づくりの会社はどこも、物が売れないため、次なる手として「デザイン」に手を伸ばしているところがほとんどなのです。「デザイン」は、できあがりが形で見えるため、良し悪しがわかりやすいですしね。

いまや、「Stores.jp」や「BASE」などを利用すれば、無料で簡単にECサイトが作れます。いいデザインをしたなら、自分に足りない強みを持っている会社とジョイントして、行動に移す。これ、売上を上げるには大事ですね。

工務店も家具販売を始めたらどうだろうか?

家具販売を始めることは、工務店にとって新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。なぜなら、家具は住宅の一部とも言える存在であり、そのデザインや機能性は住宅の魅力を一層引き立てる要素となるからです。

工務店が自社で家具をデザインし、製造・販売することで、住宅と家具の一体感を生み出すことが可能になります。これは、顧客にとっても魅力的な選択肢となるでしょう。自社で家具を製造することで、住宅のデザインと家具のデザインが一致し、一貫性のある空間を提供することが可能になります。

また、家具のDIYキットを提供することで、顧客に対して新たな体験価値を提供することも可能です。顧客自身が家具を組み立てることで、その家具に対する愛着や満足感を高めることができます。さらに、DIYキットの販売は新たな収益源となります。

しかし、家具販売を始めるには、デザイン力や製造力、販売力などが求められます。これらの能力を持っていない場合、他の企業とのパートナーシップを考えることも一つの手段です。例えば、デザイン力がある企業と提携し、そのデザインを活用した家具を製造・販売するといった方法です。

また、家具販売を始める際には、顧客のニーズをしっかりと把握することが重要です。どのような家具が求められているのか、どのようなデザインや機能が好まれるのかを理解することで、成功の可能性を高めることができます。

家具販売は、工務店にとって新たなビジネスチャンスとなる可能性があります。しかし、その成功のためには、適切な準備と戦略が必要です。自社の強みを活かし、顧客のニーズを満たす家具を提供することで、新たな価値を創造しましょう。

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