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工務店は注文住宅の過程を魅力的なものにした方が良い理由
森美術館で開催されている『建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの』に行ってきました。
建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
展覧会は、写真撮影や動画撮影が可能な箇所が一部あり、撮影してきました。ですが、インターネットミュージアムのレポートが、一般公開では撮影できないところまで公開されています。内容を確認するだけならこれで十分というくらい公開しているので、そちらを参考にした方がいいので自身のは省略します。
内容は、9つのセクション
1.可能性としての木造
2.超越する美学
3.安らかなる屋根
4.建築としての工芸
5.連なる空間
6.開かれた折衷
7.集まって生きる形
8.発見された日本
9.共生する自然
に分かれており、見応えは十分にあります。模型のクオリティも、そのままオブジェになってもおかしくないくらい、高いものが多いです。(森美術館の建築系展覧会はいつも見応えがある気がする。)
興味深かったのが、外国人がかなり多かったということです。六本木という場所も関係してると思いますが、東アジア系や欧米系の人が多かったですね。カップル、友人、ファミリーなど様々。子どもも模型を見て楽しんでました。
森美術館のニュースを見ると、今回の展覧会は、建築の専門家のみならず、これまで建築になじみのなかった人たちにも楽しまれているとのこと。
なんとなく、その傾向なのもわかる気がします。原寸再現や模型などの造形物が多いので、哲学的な言葉や図面で事細かに説明する建築臭さが前に出てきてないのが良いのかもしれません。決して、建築的哲学がダメなのではなくて、伝わる表現しないといけないということです。
過程が魅力的でないものは、完成品も魅力的でない。
建築物は、完成品ばかり見せる傾向がありますが、その過程も魅力になることを忘れてはいけません。言い換えれば、過程が魅力的でないものは、完成品も魅力的でないということだと思っています。
森美術館の公式サイトでもメイキングが公開されています。
「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」メイキング動画#1《待庵》
「建築の日本展」齋藤精一+ライゾマティクス・アーキテクチャー《パワー・オブ・スケール》メイキング動画
上記の展示は、図面と模型になりがちな建築展において、デジタルという表現がすごく異質でしたが、一番惹き込まれた気がします。スケールというテーマで、中の空間が様々切り替わるので、他の展示にはない連続性を感じられたのが大きいかと。
工務店は注文住宅の過程を魅力的なものにした方が良い理由
過程が魅力的でないものは、完成品も魅力的でない。ということを踏まえると、工務店も注文住宅の過程である家づくりを魅力的なものにした方が良いわけです。
注文住宅の過程に価値が生まれる
注文住宅の過程は、単なる建築作業を超えた体験を提供する機会です。この過程に顧客が深く関わることで、完成した家に対する愛着や満足度が格段に高まります。顧客が自分たちの夢や希望が形になる過程を目の当たりにすることで、単なる住居ではなく、生活や暮らしの一部としての家への思い入れが深まります。工務店がこの過程を魅力的に演出することで、顧客は自分たちの家がどのようにして建てられていくのかを実感し、その過程自体に大きな価値を見出すようになります。
透明性が信頼の構築に繋がる
建築過程を顧客に開示することは、透明性に直結します。顧客が工程を理解し、どのような材料が使われ、どのような技術が施されているかを知ることは、工務店と顧客との信頼関係の構築に不可欠です。この信頼は、将来的なリフォームなどのリピートや口コミや紹介による新規顧客獲得にも大きく影響してきます。また、透明性は顧客の不安を軽減し、家づくりに対する信頼感を高めることにもつながります。顧客が注文住宅の過程の各段階を理解し、進捗を把握できることで、安心して家づくりを進めることができます。
問題が発生しても迅速な対応で魅力化する
問題は起きるに越したことはないですが、不測の事態など問題が発生した際の迅速な対応をすることでも魅力化に繋がります。問題の説明や解決策の提案がスムーズであれば、顧客満足度の向上に繋げられます。また、顧客が建築過程に関与していれば、情報共有もしやすく、小さな問題が大きなトラブルに発展する前に、早期に解決することが可能になります。これは、工期の遅延やコストの増加を防ぐ上でも重要です。
ストーリーで差別化を図れる
注文住宅の建築過程を魅力的に演出することは、競合他社との差別化を図る上で重要です。顧客にとって、自分たちの家がどのようにして作られたのかというストーリーは、単なる建物以上の価値を持ちます。このストーリーは、家族の歴史の一部となり、世代を超えて語り継がれる可能性を秘めています。工務店がこのストーリーを丁寧に紡ぐことで、顧客はただの建築物ではなく、自分たちの人生の一部としての家を手に入れることができます。また、このストーリーテリングは、工務店のブランドイメージを高め、他の顧客にも魅力的なメッセージとして伝わります。
長期的な顧客関係にも繋がる
注文住宅の建築過程を魅力的にすることは、顧客との長期的な関係構築に繋がります。建築過程での良好なコミュニケーションや、建築過程で良い経験をすることは、今後のメンテナンス、改修、リフォームやリノベーションの際にも同じ工務店に依頼したいという可能性を高めます。
工務店は注文住宅の過程をただの建築作業ではなく、顧客にとって魅力的な体験に変えた方がいいです。これは単に建物を建てること以上の価値を顧客に提供し、工務店自身のブランド価値を高めることにも繋がります。顧客が建築過程において積極的な役割を果たすことで、完成した家に対する愛着や満足度はさらに高まり、それが工務店の評判や信頼性の向上にも繋がります。