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- もし、あなたの工務店が自社のブランドを確立したいのなら・・・
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工務店の数が減っていく時、何が評価される時代になるか?
こういう発言すると、嫌がられるんですが、個人的な考えでは、工務店の数は今の半分くらいになってもいいと思っています。半分は言い過ぎかもしれませんが、減る流れなのは間違いないです。
そこを踏まえた上で、小規模の工務店が何に取り組んでいけばいいのか?
工務店の数は今の半分くらいになる!?
その答えを紹介する前に、Twitter見てたら、本質的には似てると思った、興味深いツイートがあったので、シェアします。
簡単に言うと、とある飲食店が、ピアニストを日給2500円で、募集しているのを見て、プロのピアニストが憤慨しているという内容。
この手の内容は、よくありますよね。特にデザインも含めた芸術関係に多いです。住宅関係だと、設計料とかでもありそうです。
一歩引いた目でみたら、応募しなければいいだけの話なのですが、相関関係と因果関係をごちゃまぜにすると、こういう憤慨は起きてしまいます。
相関とは、二つ以上の事物の、一方が変われば他方もそれに連れて変わる。因果とは、原因と結果。
という意味です。
例えば、スキルに対する報酬とそのスキルを獲得するのに必要な時間と労力は、相関していることが多いです。ですが、そのスキルを身に着けたから求められるわけでもなく、報酬という結果は、需要という原因に、左右されています。
まさに、「手間を掛けて、良い家つくってると自負してるのに、なぜか売れない・・・」ということと同じです。
需要という視点で考えたら、工務店の数が減っていく時代、何が評価される時代になるのか、見えてきますよ。
工務店の数が減っていく時、何が評価される時代になるか?
数年前、「住宅業界は今後どうなっていきますか?」という質問をいただいたことがあります。
その時に答えたのは、
- 大きな住宅会社が小さな工務店を取り込むなりして、工務店数が減っていく。
- 工務店が縮小化していき、小規模の工務店になっていく。
でした。別に大した内容でもなく、歴史や推移をみれば誰もが予想できることだと思います。
1は、買収や合併のケースもありますし、単純に工務店が倒産するケースもあります。例えば、年間10棟の工務店が倒産しても、年間300棟建ててる会社に、その10棟が加わるようになるでしょう。10棟そのままでないにしても、分散して、その地域各社で対応できます。
2は、効率化により固定費を落とし、経営者の目の届く範囲の棟数を保っていくというもの。無理に棟数を伸ばすのではなく、クオリティを維持しながら、継続性にチカラを入れるということです。
業者数は減っているが、兼業業者が増えている。
下記グラフは、令和 4 年 5 月 9 日の資料になりますが、「建設業許可業者数調査の結果について(概要)」に掲載されている「許可業者数・新規及び廃業等業者数の推移」ですが、業者数は30年度から微妙に増えていっています。
「建設業許可業者数調査の結果について(概要)」を見る限りだと、令 和 4 年 3 月末現在における「建築工事業」数は146,713 業者とのこと。
この数字には、下請けのみの業者も含まれていますが、10万切っても市場には問題ないでしょう。業者が減っても、その分の受注は、分散して地域各社で対応できます。なので、問題があったとしても乗り越えられる程度のことです。
ちなみに、建設業以外の営業を行っている兼業業者の割合が、29.0%で前年同月比で1.5%上昇しています。建設業許可業者数が最も多かった平成12年3月末時点の兼業業者の割合が21.3%、平成29年3月末で27.7%ですから、年々割合が増えていっているようです。
停滞している本屋業界でも、書店がwebコンテンツ制作・スペースレンタルなども手掛け、収益を図る時代ですからね。経営していくことを考えたら、兼業もありだと思いますよ。
工務店の数が減っていく時、何が評価される時代になるか?
こういった状況の中、小規模の工務店が生き残っていくには、顧客から評価される必要があるわけですが、
- 価格
- コンセプト(家の雰囲気)
- 提案力
- 接客(人柄)
- 保証、アフターサービス
など、評価となる対象には様々あります。もちろん、一つだけの評価ではなく、総合的に判断されます。
小規模の工務店において、最もデメリットとされる部分を考えたら、大きなところに比べると、倒産の心配をする人が多いというところではないでしょうか。実際、数が減っていますし、今後も数が減っていくわけですから、より倒産が近くなり、心配する人は多いはずです。
そういった背景を踏まえると、「健全な経営」を評価の対象にも加えた方がいいのでは?と思います。
健全な経営状態とは?
最も客観的に評価できるのは、決算内容だと思いますが、(短期間の)赤字だからといって、必ずしも不健全な経営とは限りません。
会社の数字以外で挙げるなら、
経営者自身の問題では、
- 経営意欲の減退・逃避
- 経営計画・方針が不確定
- 後継者問題
- 商品技術に対する勉強不足
- 財務の放置
などがあるでしょう。
企業(組織)の問題には、
- 高齢化
- 組織・社風の乱れ
- リスク対応してない
- クレーム対応の質
- 社員教育の怠り
などがあるでしょう。
「経営」話は、小規模の工務店ほど、避けて通りたがりますからね。中長期になる経営の話より、食いつきがいいのは、目先の利益で「集客」話です。でも現実は、予算を掛けられないから「こそこそ情報盗んで、ちまちまと行動している」状態になります。で、思うような結果に結びつかない・・・
木造建築工事業の6割が赤字ということと、多くの小規模工務店が「経営」に目を向けていないことは、比例している気がします。他が疎かにしているからこそ、目を向けるべきですよ。