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工務店はスタバの様なブランドを築くことができるのだろうか?
ブランドって何でしょうか?wikipediaでは、
ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89
のことを指しています。だから、強いブランドは、「良い商品」と「他にはない魅力的な体験」が組み合わさった時、生まれます。
購買体験ができる「IKEA」
IKEAは、自分でカゴを押しながら、展示されている低価格でデザイン性の高い商品をリストアップし、店内の一番最後にある倉庫から、リストアップした商品メモを元に、ほしい商品を自分で探し出すしくみになっています。
ラーメン屋に個室カウンター持ちこんだ博多ラーメン「一蘭」
普通ラーメン屋のカウンターは、隣同士の境がないのですが、「味集中カウンター」と呼ばれる個室をつくることで、
- 隣を気にせず、味に集中できる
- 女性でも気にせず、ラーメンを楽しめる
ということを提供しています。
スターバックス
こういったブランド戦略で最も素晴らしいのが、スターバックスです。
「スターバックスはコーヒーを売っているのではない。体験を売っているのだ」
スターバックス(スタバ)は、「ザ・サードプレイス」という店舗コンセプトを軸に、日常で手に届く少しリッチな時間を提供し、体験デザインでブランドを作り上げた象徴的な企業です。ロゴやグラフィック、店舗のデザイン、店内音楽、スタッフ教育などの、ブランドのデザインは非常にレベルが高いです。
一昔前、コーヒーと言えば、男性的で渋く、うんちくやこだわりがあるイメージが強かったのですが、スタバが日本にできてから、「女性も利用できる」「カジュアルでおしゃれ」「ファッション感覚に近い」という感覚になってきた気がします。
カウンターというのもスタバが初なんだそうです。S・M・Lではなく「ショート」「トール」「グランデ」といった大きさ。
オーダーは、コーヒー豆の種類ではなく、ラテ、モカ、エスプレッソ、フラペチーノ等、飲み方の提案しています。物ではなく、スタイルの提案ですね。
会計を済ませると、受け取りは別の場所になり、待っていると、目の前で自分がオーダーしたコーヒーを作ってくれる様子がうかがえます。この流れはお寿司屋さんのカウンターに似ていて、ちょっとした「自分だけの出来立て」という特別感が得られます。
そして、渡されるカップには、口もとに穴の開いた見慣れないフタがついています。
私も初めて、スタバに行ったときは、何だかワクワクさせられました。
こういったスタバ独特の体験が、他の日本のコーヒー体験と比べ、区別し、スタバを自分の中でブランドとして認識していきます。
スタバがすごいのは、ロゴ、グラフィック、パッケージなどといったデザインだけでなく、気持ちをワクワクさせる他にはない体験ですよね。
もしスタバが、他の日本のコーヒー店と同じように提供していたら、様々なデザインがいかに優れていたとしても、この成功はなかったかもしれませんね。
目指すのはスタバの様な工務店?
- コンセプトが明確。
- デザイン性が高い。
- 物ではなく、スタイルで提案している。
- 他にはない特別なワクワク感がある。
- 手間は掛けるが、効率的にも悪くない。
- 価格は安すぎることはないが、いうほど高くはない。
- スタッフのレベルが高い ・・・
・・・など、走行守そろったスタバの様な工務店を目指してはいかがでしょうか?
現状、デザイン性が高くても、スタッフのレベルが低かったり、技術レベルは高くても、価格が手の届かないほど高かったり、低価格で届きやすいけど、ワクワク感がなかったり、・・・というところが多いので、スタバ様な工務店を目指すのはありですね。
スタバの様な工務店になるには?
スターバックスのようなブランドを築くためには、ただ単に高品質な商品やサービスを提供するだけでは不十分です。それはもちろん重要な要素ですが、それだけでは他の競合と区別することは難しいでしょう。では、どのようにすればスターバックスのようなブランドを築くことができるのでしょうか?以下にいくつかのポイントを挙げてみます。
1. 明確なコンセプトを持つ
スターバックスの成功の一因は、その明確なコンセプトにあります。「ザ・サードプレイス」、つまり家と職場以外の第三の場所としての存在。これはスターバックスが提供する「体験」の核心です。工務店であれば、どのような家を提供したいのか、どのようなライフスタイルを提案したいのか、そのコンセプトを明確にすることが重要です。
2. デザイン性を追求する
スターバックスは店舗のデザイン、ロゴ、パッケージなど、全てにおいてデザイン性を追求しています。これはただ見た目を良くするだけではなく、ブランドイメージを一貫させ、顧客に対して一定の品質を保証するためのものです。工務店であれば、家の設計だけでなく、ウェブサイトやパンフレット、看板など、全ての視覚的要素においてデザイン性を追求することが求められます。
3. スタイルを提案する
スターバックスはコーヒー豆の種類ではなく、ラテやモカ、エスプレッソなどの「飲み方」を提案しています。これはただ商品を売るだけではなく、ライフスタイルを提案するという考え方です。工務店であれば、ただ家を建てるだけではなく、どのように生活するか、どのようなライフスタイルを送るかを提案することが重要です。
4. 特別な体験を提供する
スターバックスは自分だけの出来立てのコーヒーを提供することで、特別な体験を提供しています。これはただ商品を提供するだけではなく、そのプロセス自体が価値を持つという考え方です。工務店であれば、家を建てるプロセス自体を特別な体験として提供することが求められます。例えば、設計の段階から顧客を巻き込み、一緒に家を作り上げる体験を提供するなどが考えられます。
5. 高いスタッフのレベルを維持する
スターバックスのスタッフは、高い接客スキルと知識を持っています。これはただ商品を売るだけではなく、顧客に対して価値を提供するためのものです。工務店であれば、設計や施工だけでなく、顧客とのコミュニケーションにおいても高いレベルを維持することが求められます。
これらのポイントを踏まえて、自社のビジョンや価値を明確にし、それを一貫して伝え続けることで、スターバックスのような強いブランドを築くことができるでしょう。