インテリアセンスが乏しい工務店が厳しくなる理由

以前、「間仕切り壁をあれこれ作るのは止めにしよう!」という内容のブログで、自由の中で考えさせて、住むチカラを付けさせる!ということ書きました。

住むチカラの一つに「インテリアの使い方」があります。

自分で作って、他にはない、オリジナリティを出すのも面白いですが、無数にある既成品を上手く使うことでも、十分オリジナリティは出せるわけです。それが、暮らしの中での、インテリアの使い方なんですよね。

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海外の折りたたみ家具:Resource Furniture

例えば、折りたたみ家具のような臨機応変に対応してくれるインテリアは、なかなか日本では見かけないですよね。

Resource Furnitureは、インテリアデザインに特化したアメリカの家具メーカーです。同社は、スペースセービング家具を専門としており、折りたたみ式のベッドやデスク、収納家具などを提供しています。日本語の情報は公式サイトにはありませんが、同社の製品は日本でも販売されています。

SINGLE LIFE STYLE IDEA 100 ひとり暮らしを全力で楽しむ100のアイデア

最近、好まれる傾向としては、「カフェっぽい」「お店っぽい」といった、ちょっとした非日常感覚が好まれていますが、ひとり暮らしのアイデアであるものの、暮らし方の参考にできるのが、以下の本です。

インテリアセンスが乏しい工務店が厳しくなる理由
SINGLE LIFE STYLE IDEA 100 ひとり暮らしを全力で楽しむ100のアイデア

すぐにでも真似できるインテリアコーディネートのアイデアを、リノベーション賃貸を扱うブランドREISM(リズム)が本にしてくれています。クローゼット、収納、本棚など、実用的かつインスピレーションが湧きそうなアイデア本ですよ。

2014/3/26
¥1,650 (2023/08/17 16:13時点 | Amazon調べ)

roomieでも、『すぐに真似できるこだわりのお部屋、いっしょに覗いてみない?るこだわりのお部屋、いっしょに覗いてみない?』で一部、抜粋されています。

「123の家」シリーズ

他には、2011年3月にアクタスが発刊した『123の家』も参考になります。

ACTUS | 2012/10/31

『123の家』は、2011年5月から約1年半かけて、全国のアクタス、ライセンス・パートナーショップスタッフはもちろん、OB・OGのご自宅に伺い、撮影・取材をした内容になっています。家をテーマ別に紹介しており、日々を楽しく、豊かに暮らすアイディアが満載されています。

インテリアセンスが乏しい工務店が厳しくなる理由
123の家

写真集という意味合いだけではなく、アクタスの社員や関係者のインテリアのプロとしての自覚や覚悟を問われる内容でもあるので、この本は人気で、シリーズとして、その後に「vol 1.5」「vol 2」が出版されています。

ACTUS | 2017/5/31

インテリアの使い方でオリジナリティがでてきますね。

似たような家のつくりや間取りでも、デザイン性があまり高くない住宅でも、本のようにインテリアを上手く使い、暮らし方を豊かにすることができます。コストを抑えようと、合理的な間取りにしようとすると、他と似通った感じになりやすいですが、変に間仕切り壁作らず、間取りはシンプルにして、こういったインテリアに予算掛けたほうがいいですね。

アクタスに限らず、インテリアを上手く提案しているところは、増えてきています。下手に間仕切り壁つくるより、こういったインテリアを使って、上手く空間を作っていくほうが、オシャレになりますよね。

コストがかかりにくい、シンプルな間取りにしようとすると、オープンな空間にして・・・動線はこんな感じで・・・と、よほどの設計力がないかぎり、結構、似たような感じになりがちです。写真でみても、似たり寄ったりな…

そこに、インテリアの上手い使い方が提案できると、いいですよね。押し付けるというよりは、どんどんヒントを与えてあげて、一緒に考えるのがいいですね。

インテリアセンスが乏しい工務店が厳しくなる理由

現代の住宅市場は、単に機能的な住まいを提供するだけではなく、美しさや快適さ、個性を重視する傾向が強まっています。このような背景から、工務店におけるインテリアセンスの重要性が高まっています。以下、インテリアセンスが乏しい工務店が厳しくなる理由をいくつか挙げてみましょう。

1. 顧客のニーズに応えられない

現代の住まい手は、自分らしい暮らしを求めており、そのためにはオリジナリティあふれるインテリアデザインが欠かせません。インテリアセンスが乏しい工務店では、顧客の個別のニーズに応えることが難しく、結果として顧客満足度が低下します。顧客は自分のライフスタイルに合ったデザインや機能を求めており、それに応えるためには、最新のトレンドを把握し、顧客と一緒に考える能力が必要です。インテリアセンスが乏しいと、顧客の期待を超える提案ができず、リピート顧客の獲得も困難になるでしょう。

2. 競合他社との差別化が困難

多くの工務店が市場に存在する中で、自社の特色を打ち出すことは経営の鍵となります。インテリアセンスが乏しいと、他社との差別化が困難になり、結果として市場での競争力が失われる恐れがあります。他社と差別化するためには、独自のデザインや機能を提供する必要がありますが、インテリアセンスが乏しいと、一般的なデザインしか提供できず、顧客に選ばれる理由が少なくなります。また、他社との協力関係も築きにくくなり、業界全体での地位も低下する可能性があります。

3. 付加価値の創造が難しい

インテリアデザインは、単なる装飾ではなく、住まい手のライフスタイルを豊かにする付加価値を提供します。インテリアセンスが乏しい工務店では、このような付加価値の創造が難しく、価格競争に巻き込まれるリスクが高まります。付加価値を創造するためには、顧客のライフスタイルを深く理解し、それに合ったデザインや機能を提供する必要があります。インテリアセンスが乏しいと、一般的なデザインしか提供できず、価格以外の競争力を築くことが困難になります。

4. ブランドイメージの低下

工務店のブランドイメージは、提供する住まいの質に直結します。インテリアセンスが乏しいと、ブランドイメージが低下し、新規顧客の獲得が困難になる可能性があります。ブランドイメージを高めるためには、高品質なデザインや機能を提供する必要がありますが、インテリアセンスが乏しいと、一般的なデザインしか提供できず、ブランドイメージの向上が困難になります。また、口コミや評判も影響され、長期的な経営にも悪影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

インテリアセンスは、工務店経営において無視できない要素です。顧客ニーズの多様化、競争の激化、価値提供の重要性など、多岐にわたる側面からインテリアセンスの重要性が高まっています。工務店経営者としては、インテリアデザインの専門知識を深めるだけでなく、顧客と共に考え、共感する姿勢が求められるでしょう。最先端のインテリアトレンドを取り入れ、顧客に対して最高の住まいを提供する努力が、今後の成功への鍵となると言えるでしょう。最新のデザイントレンドを取り入れるだけでなく、顧客とのコミュニケーションを深め、共感する姿勢が求められるでしょう。

インテリアを見るセンスのない人は、設計のセンスもない。これが現状です。

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