家のカタチや大きさが見えない方が増加中

イケアのこんな記事をみて、びっくりしました。

イケアが顧客の行動を少し調べたところ、70%以上が自宅で家具を置く場所の実際の大きさを知らず、約14%が間違ったサイズの家具を購入したことがあることがわかったのだという。

「サイズ間違いをしたことがある顧客」は14%

確かに購入者のほとんどは、専門的な目をもっているわけではないので、家に置いたときの見え方とかバランスとか、判断することが難しいですよね。

家のカタチや大きさが見えない方が増加中

イケアでは、こうした問題を解決しようと、拡張現実(AR)によって、家具を3D視覚化させています。

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70%が大きさを知らない、14%が間違ったサイズを購入する・・・

インテリアでもこういう状況ですから、もちろん家づくりでもこれはおきてます。

実際、

  • 図面、写真を見てもわからない
  • CG、模型を見てもわからない
  • 実際に出来上がった建物を見てもわからない

こういった「カタチや大きさが見えない」方は増えてきてます。いわゆる「空間認識能力の欠如」ですね。

そして、わからないから、イメージと違うと言い、何度もやり直しをさせられる・・・というクレーマーと紙一重な方も増えてきています。

これを解決するには、空間認識能力の上げる訓練をするしかありません。ですが、1~2回のセミナーやワークショップで上げられるほど、簡単なものではないです・・・

「カタチ」というモノだけでのセールスでは通用しなくなる傾向の表れですね。

論理的に伝える、ベネフィットを伝える、信頼関係を築く。など色々な切り口が必要になってきますね。

・・・正直、カタチが見えないって、相当ハードルが高いです。

家のカタチや大きさが見えない時代に工務店がした方がいいこととは?

この新たな課題に対処するために、工務店経営者として何ができるでしょうか?以下にいくつかのアプローチを提案します。

1. テクノロジーを活用する

イケアが行っているように、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)を活用して、顧客に対して家具や家の大きさ、配置を視覚化することが可能です。これにより、顧客は自分の家や部屋の大きさを正確に理解し、家具や設備の配置を試すことができます。これは、顧客が自分の空間に対する理解を深め、間違ったサイズの家具や設備を購入するリスクを減らすのに役立ちます。

2. 教育とトレーニング

顧客が空間認識能力を向上させるための教育やトレーニングを提供することも一つの解決策です。これは、ワークショップやセミナーの形で行うことができます。ただし、これは時間とリソースを必要とするため、全ての顧客に対して提供するのは難しいかもしれません。しかし、特に困難を感じている顧客に対しては有効な手段となるでしょう。

3. 顧客とのコミュニケーションを強化する

顧客とのコミュニケーションを強化し、彼らのニーズと期待を理解することは、間違ったサイズの家具や設備を購入するリスクを減らすのに役立ちます。これには、顧客の家や部屋の大きさ、家具や設備の配置について詳しく話し合うことが含まれます。また、顧客が自分の空間に対する理解を深めるのを助けるためのアドバイスやガイダンスを提供することも重要です。

4. 信頼関係の構築

最後に、顧客との信頼関係を構築することが重要です。これは、顧客が自分の空間に対する理解を深め、間違ったサイズの家具や設備を購入するリスクを減らすのに役立ちます。信頼関係を構築するためには、顧客のニーズと期待を理解し、それに対応するための努力を示すことが必要です。

これらのアプローチを採用することで、工務店経営者は顧客が自分の空間に対する理解を深め、間違ったサイズの家具や設備を購入するリスクを減らすことができます。これは、顧客満足度の向上につながり、結果的にはビジネスの成功につながるでしょう。

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