PRする時、住宅は主役でなくていい

グラスウールメーカーのマグ・イゾベールが、アニメを起用したPR動画をウェブサイト上で公開しています。

マグ、アニメ動画で高断熱のメリットをPR

PRする時、住宅は主役でなくていい

アニメ動画で高断熱のメリットをPR

企業の目的は、消費者に対して、

親しみやすいキャラクターを使ってアニメ仕立てにすることで、省エネの手法をわかりやすく説く。

らしいのですが・・・

 

伝える側が理解していない「商品が主役」のプロモーション

このようなキャンペーン企画のほとんどは、すでに付き合いのある広告代理店からいくつか提案を受け、その中から選ぶケースが多いですね。そして最終的に、事業部長やマーケティング責任者が内容を決定していきます。

当然ながら、事業部長やマーケティング責任者は、商品に対しての思い入れが強いため、

「もっと商品を前面に出して、強くアピールできないのか?」
「他社商品との違いを、もっと明確に打ち出せないか?」
「何度もサイトに来てくれる仕掛けをつくれないか?」

など、商品を愛するがゆえの主張や要望がでてきます。そして、それを請け負う代理店側は、お客様である企業の要望に応えるべく、作業を進めていきます。(本来は代理店側がここで気付くべきなのですが・・・)

その結果・・・よくある「商品が主役」のプロモーションができあがり、そして失敗していきます(苦笑)

 

消費者は、商品に対しては無関心である。

消費者は、その商品が他の商品と比べて、明確な違いを見抜けるほど、知識があるわけではありません。さらには、メーカー・企業側と同じくらい、その商品のことを考えるてるわけでもないですし、発売を待っているわけではありません。

いわゆる、無関心です。というより、身近にある他の課題や出来事で、関心を持っていられないという方が近いかもしれません。

ですが・・・

メーカー・企業側は、商品のことを愛しています。さらに、開発から携わっていると、愛着は半端なものではないでしょう。46時中ずっとその商品のことを考えているでしょうし、競合商品と比べて何がどう優れているのか、独自の強みもあることでしょう。

さらには、「使ってもらえさえすれば、必ず満足してもらえる」と強く信じています。良い商品を作っているところほど、こういった熱い傾向が強いのではないでしょうか。

このように、買い手と売り手との間にある”温度差”が、失敗へとつながる要因でもあるのです。

 

やはり大事なのは「消費者の視点」

物が不足していた時代であれば、商品力で売れていましたが、そんな時代はもう終わっています。市場には、選べないほどの商品やサービスが存在し、それに比例して、関連する情報もあふれています。にもかかわらず、

「いい家をつくれば売れる」
「いいデザインをすれば売れる」

などの商品力で押しているところは多いですね・・・

自分が消費者の立場だったらどう思うだろう?

売り手側でありながら、いち消費者としての消費者感覚。そこに大きなヒントが眠っていますね。住宅は主役でなくていいんです。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。